図 1–1 に、JAAS の基本要素である JAAS クライアント、JAAS 準拠の認証サービス、および JAAS 設定ファイルを示します。
JAAS クライアントは、JAAS 準拠の認証サービスを使用して認証を実行しようとするアプリケーションです。JAAS クライアントは、LoginModule を使用してこのサービスと通信し、LoginModule がユーザー名、パスワード、およびその他の関連情報を取得するために呼び出すことができるコールバックハンドラの提供を担当します。
JAAS 準拠の認証サービスは、1 つ以上の LoginModule と、必要な認証を実行するロジックで構成されます。LoginModule には認証ロジックが含まれる場合があります。また、LoginModule は、プライベートプロトコルまたは API を使用して、認証ロジックを提供するモジュールと通信する場合があります。
JAAS 設定ファイルは、JAAS 準拠のサービスとの通信に必要な LoginModule を検出するために JAAS クライアントが使用するテキストファイルです。
次の節では、Message Queue サービスがこれらの要素を使用して JAAS 準拠の認証を提供する方法について説明します。