iSCSI とは、イニシエータというクライアントが SCSI コマンドを、リモートサーバー上のターゲットという SCSI ストレージデバイスに送信できるプロトコルです。ストレージエリアネットワーク (Storage Area Network、SAN) を使用すると、ホストがディスクにローカル接続されているように見せながら、ストレージをデータセンターストレージアレイに統合できます。iSCSI を使用するために、特別な目的の配線は必要ありません。その代わりに、長距離の通信は、既存のネットワークインフラストラクチャーを使用して実行されます。
Open HA Cluster 構成での iSCSI ストレージの構成については、次のガイドラインを参照してください。
COMSTAR - COMSTAR ベースの iSCSI ターゲットの実装は、Open HA Cluster 2009.06 構成でサポートされています。
iSCSI ターゲットの場所 - iSCSI ターゲットとしてエクスポートされるディスクは、iSCSI ターゲットをホストするクラスタノードに直接接続されているローカルホストである必要があります。ディスクが複数のノードでホストされていたり、クラスタノードに直接接続されていない場合は、iSCSI ターゲットとして使用できません。
トポロジ - 次の図に示すように、ハードウェア接続を構成します。この図は、COMSTAR およびフェイルオーバー ZFS ストレージプールを使用して高可用性を実現する 2 ノードの Open HA Cluster 2009.06 構成を示しています。矢印は iSCSI 接続を表します。1 つ以上の接続には、各ノードから「ノード 1」上の同じディスクへのパスが 1 つあります。クラスタ DID 名前空間では、これは両方のノードからのパスを持つ単一の DID になります。同様に、1 つ以上の接続には、各ノードから「ノード 2」上の同じディスクへのパスが 1 つあります。これにより、2 番目の DID デバイスが作成されます。これらの 2 つの DID デバイスを ZFS ストレージプールを使用してミラー化すると、Open HA Cluster 構成にフェイルオーバー ZFS ファイルシステムが作成されます。