bastat ユーティリティは、ネットワークトラフィックがどのように分類およびスケジュール管理されているかについての統計情報を表示します。bastat の構文を次に示します。
/opt/SUNWconn/sbin/bastat [-b] [-I iflist] [-i time] [-n number] [-t] [-o output] [-c|-s|-r] [classnames] |
-b オプションを指定した場合、統計情報はビットで表示される。デフォルトでは、統計情報はバイトで表示される
iflist はポーリングされるインタフェース名のリストで、それぞれをコンマで区切る。-I オプションを指定しなかった場合、すべてのインタフェースがポーリングされる。インタフェース名は name_suffix の形式で指定する。接尾辞は in または out のどちらかで、インタフェースが処理するトラフィックの方向を示す。方向を指定しなかった場合、out であると仮定される
time はポーリング間隔 (秒)。デフォルトでは、ポーリング間隔は 1 秒。ポーリング間隔は 0.05 秒よりも短くすることはできない
number はポーリング回数。-n オプションを指定した場合、bastat は指定された回数だけポーリングして、終了する。デフォルトでは、ポーリングは明示的に bastat が停止されるまで続く
-t オプションを指定した場合、各変数について、現在までの合計が表示される。デフォルトでは、各変数について、前回のポーリング間隔との差が表示される
output は表示される統計情報の一覧。それぞれをコンマで区切る。次に、利用できる統計情報を示す
npkts は送信されたパケット数
nbytes は送信されたバイト数
borrows は、親クラスから借用した帯域幅を使用して送信されたパケット数
drops は破棄されたパケット数
bdrops は破棄されたバイト数
rate は平均スループット (ビット/秒)
parent を指定すると、親クラス名が表示される
all を指定すると、利用できるすべての統計情報が表示される
デフォルトでは、送信されたバイト数 (nbytes) と平均スループット (rate) が表示されます。
-c、-s、または -r は bastat のモードを指定する
-c オプションを指定した場合、指定したクラスの子がポーリングされる
-s オプションを指定した場合、指定したクラスのサブツリーがポーリングされる
-r オプションを指定した場合、指定したクラスの統計情報がリセットされる。統計情報をリセットするには、root またはスーパーユーザーであることが必要
デフォルトでは、指定したクラスだけがポーリングされます
classnames は、ポーリングされるクラス名の一覧で、それぞれをコンマで区切る。デフォルトでは、root クラスがポーリングされる
bastat のコマンド行にオプションを指定しなかった場合、すべてのインタフェースの root クラスについての統計情報が表示され、送信されたバイト数と平均スループットが示されます。このときのポーリング間隔は 1 秒で、ポーリングは明示的に bastat が停止されるまで続きます。