この付録では、Solaris Bandwidth Manager による、ディレクトリ内のポリシー情報の変更などのイベントの処理方法を説明します。
ディレクトリ内のポリシー情報が変更されたとき、イベントがポリシーエージェントに送信されます。ポリシーエージェントは、変更されたポリシー情報に一致するように現在の設定内容の中の規則を修正します。図 B-1 を参照してください。
第 1 段階: ディレクトリイベントがポリシーエージェントのイベントディスパッチャ構成要素で受信されます。
第 2 段階: イベントがポリシーエントリが削除されたことを示した場合は、イベント内の情報を使って関連する規則を検索し、現在の設定内容から削除します。
第 3 段階: 変更されたエントリに関して、もはやエントリに存在しなくなった情報に関連する規則が現在の構成から削除されます。
第 4 段階: ポリシーエントリが変更され、新しい情報が追加された場合、あるいは、新しいポリシーエントリが作成された場合、ポリシーエージェントはイベントを解析して、現在の設定内容に追加すべき補完規則が存在するかどうかを判断します。イベント内に追加すべき規則が存在しない場合、ポリシーエージェントは内部キャッシュを探します。キャッシュ内に追加すべき規則が存在しない場合、ポリシーエージェントはディレクトリサービスに要求を送信します。ディレクトリサービスからの応答に追加すべき規則が存在する場合、ポリシーエージェントはその規則をキャッシュに格納します。
第 5 段階: イベント、キャッシュ、またはディレクトリサービスから抽出された規則情報を使って、現在の設定内容に追加すべき新しい規則を構築します。そして、ポリシーエージェントは現在の設定内容を更新します。規則が見つからなかった場合、ポリシーエージェントはデフォルトの規則がまだ存在していなければ、現在の設定内容に追加します。