GNOME 2.0 問題の解決方法 (Solaris 版)

第 9 章 アクセシビリティの問題

この章では、GNOME 2.0 デスクトップで発生するアクセシビリティに関する問題について説明します。

9.1 キーボードが応答しない

問題 

次のとき、キーボードが応答しません。  

  1. AccessX から「マウスキーを有効」オプションを選択します。

  2. 「バウンスキーを有効」または「スローキーを有効」を選択します。

  3. 数字キーパッドを使って、フォーカスを「テスト入力領域」テキストボックスまで移動します。

  4. 数字キーパッドの 5 を押して、「テスト入力領域」内をクリックします。

すると、キーボードはどのアプリケーション (端末ウィンドウや gedit など) でも機能しなくなります。 

解決方法 

次の作業を実行します。 

  1. AccessX から「マウスキーを有効」オプションを選択します。

  2. マウスキーを使用して、バウンスキー機能を有効にします。

  3. 数字キーパッドを使って、フォーカスを「テスト入力領域」テキストボックスまで移動します。

  4. 数字キーパッドの 5 を押して、「テスト入力領域」内をクリックします。

  5. 5 をもう 1 回、「テスト入力領域」テキストボックスで押します。

  6. キーボードを使用して通常どおりに入力します。

スローキーに対しても、同じ作業を実行します。 

9.2 数字キーパッドが応答しない

問題 

Solaris 8 または Solaris 9 システムで XKB を有効にしていると、数字キーパッドが応答しません。 

解決方法 

キーボードの文字キー上部にある数字キーを使用してください。 

9.3 システムがビープ音を鳴らし続ける

問題 

この問題は Sun Ray システムでのみ発生します。 

次のとき、システムがビープ音を鳴らし続けます。 

  1. AccessX ダイアログで「キーボードアクセシビリティを有効にする」オプションを選択します。

  2. アクセシビリティオプションの中から

    • 「トグルキーを有効」を選択します。

    • あるいは、アクセシビリティオプションの中から「スティッキキーを有効」を選択して、さらに、 「修飾キーが押されたときにビープ音を鳴らす」を選択します。

  3. 修飾キーまたはトグルキーを押します。

解決方法 

ビープ音を止めるには、一度ログアウトして、ログインし直す必要があります。そして、AccessX ダイアログで次の作業を実行します。

  1. 「トグルキーを有効」オプションを選択解除します。

  2. 「スティッキキーを有効」を選択した場合、「修飾キーが押されたときにビープ音を鳴らす」オプションを選択解除します。

9.4 システムがスローキーに対して間違ってビープ音を鳴らす

問題 

次のとき、スローキーの「キーを拒否したとき」オプションは正しく機能しません。

  • AccessX ダイアログから「スローキーを有効」オプションを選択します。

  • 「キーを拒否したとき」オプションを選択します。

  • 「キーを受けつけたとき」オプションを選択解除します。

  • 「次の時間だけ押されたキーを受け入れる」 スピンボックスに指定した時間だけキーを押し続けます。

  • キーを離します。キーを離すと、システムはキーを受けつけますが、ビープ音を鳴らします。

この状況では、キーを離したとき、システムがキーを受けつけたのであれば、システムはビープ音を鳴らしてはなりません。 

解決方法 

次の作業を実行します。  

  1. 「キーを拒否したとき」オプションを選択解除します。

  2. 「キーを受けつけたとき」オプションを選択します。

9.5 マウスキーの機能

問題 

この問題は Sun Ray システムでのみ発生します。 

マウスキー機能を有効にしたとき、数字キーパッドの 9 キーはマウスポインタを右上に (斜めに) 移動するはずです。しかし、9 キーはポインタを真上に移動します。

解決方法 

8 キーを押してポインタを上に移動し、6 キーを押してポインタを右に移動します。