GNOME 2.0 インストールガイド (Solaris 版)

システム要件

次の表 1–2に、GNOME 2.0 デスクトップ環境をインストールする上でのシステム要件を示します。

表 1–2 GNOME 2.0 デスクトップのシステム要件

システムのパラメータ 

要件 

オペレーティングシステム 

  • Solaris 8 オペレーティング環境 (以降は「OE」とします): SPARC 版または x86 版

  • Solaris 9 OE: SPARC 版

  • Solaris 9 Update 2 OE: x86 版

ハードウェア 

GNOME 2.0 デスクトップは、Solaris 8 OE または Solaris 9 OE がサポートするすべてのハードウェア上で実行できます。  

ディスク容量 

ルートパーティションまたは /usr スライスに GNOME 2.0 デスクトップ環境をインストールできるだけの十分なディスク容量がなければなりません。インストール時には、ダウンロードディレクトリに展開される、以下のファイルのサイズとインストールイメージのファイルサイズを合わせた容量が必要となります。

  • デスクトップ環境ファイル

  • 使用しているシステムアーキテクチャに必要なパッチ

  • インストールするオプションパッケージ

各パッケージのサイズについては、表 1–1 を参照してください。

以下に例を示します。  

Solaris 8 SPARC 版とすべてのオプションパッケージをあわせてインストールする場合に必要となる最大の空きディスク容量は次のとおりです。  

  • ダウンロードディレクトリに置かれる展開されたファイル:300M バイト

  • インストールイメージ : 300M バイト

この例では、必要となる最大の空きディスク容量は 600M バイトです。 


注 –

ダウンロードディレクトリのファイルは、インストールイメージのディレクトリに GNOME 2.0 デスクトップ環境が正常にインストールされた後は削除できます。


カーネルの構成 

Solaris 8 OE の場合、共有メモリーセグメントの数は 256 (16 進では 100) 以上でなければなりません。このパラメータが設定されていない場合や、256 未満に設定されている場合は、このパラメータを設定する必要があるというメッセージがインストール時に表示されます。このパラメータを設定するには、次の手順に従ってください。

  1. /etc/system ファイルに次の行を追加します。

    set shmsys:shminfo_shmseg = 0x100

  2. システムを再起動します。

システムファイルの詳細については、次のコマンドを使用して関連するマニュアルページを参照してください。  

% man -s4 system

メモリー 

  • ユーザーセッション当たり 128M バイト

  • Sun RayTM 構成の場合は、ユーザーセッション当たり 96M バイト

AccessX

Sun Ray の thin クライアント以外のシステムで AccessX 機能を有効にするには、次の作業を行なってください。

  1. root としてログインし、端末ウィンドウを開きます。

  2. ファイル /etc/dt/config/Xservers が存在しないことを確認し、次のコマンドを実行します。

    1. mkdir -p /etc/dt/config

    2. cp /usr/dt/config/Xservers /etc/dt/config/Xservers

  3. ファイル /etc/dt/config/Xservers を開きます。

  4. このファイルに指定されている Xsun コマンドラインの最後に次の文字列を追加します。 +kb

  5. Xservers ファイルを保存して終了します。

  6. 次のコマンドを実行します。 pkill -HUP dtlogin

  7. デスクトップ環境をいったんログアウトしてから、再度ログインします。

  8. AccessX を有効にできたかどうかを確認するには、次のコマンドを実行し、拡張機能リスト内に XKEYBOARD があるか確認してください。 % xdpyinfo