Sun Java System Portal Server 7.1 は、エンドユーザーがリソースとアプリケーションにアクセスするためのポータルデスクトップ環境を提供します。また、Portal Server は、ポータルデスクトップからインターネットコンテンツの整理とアクセスを可能にする検索エンジンのインフラストラクチャーも提供します。
Portal Server 7.1 Update 1 は、ブログポートレット、コミュニティー機能、および AJAX デスクトップなどの追加機能を提供します。 Solaris および Linux プラットフォームの場合、Java ES インストーラを使用して Portal Server 7.1 Update 1 をインストールするか、またはパッチを使用して既存の Portal Server 7.1 インストール環境を Portal Server 7.1 Update 1 にアップグレードすることができます。
Windows プラットフォームの場合、評価インストーラを使用して Portal Server 7.1 Update 1 をインストールできますが、この場合は開発者用プラットフォームとしての動作のみが保証されています。
また Portal Server は、リモートユーザーがインターネットを経由して組織のネットワークとそのサービスに安全にアクセスできるようにする、Secure Remote Access (SRA) もサポートします。また、このリリースは、組織に対して、従業員、ビジネスパートナー、一般の人々など、あらゆる対象読者向けにコンテンツ、アプリケーション、データへのアクセスを提供するセキュアなインターネットポータルを提供します。
この節では、次の点を説明します。
Portal Server 7.1 Update 1 には、次の新機能があります。
ブログポートレット
非公開コミュニティーを含むコミュニティーメンバーシップ
コミュニティー管理
コミュニティー間の検索
AJAX デスクトップ
開発者用サンプルの「コミュニティーホーム」タブ
Portal Server 7.1 Update 1 で推奨されなくなった機能は、次のとおりです。
Lotus のアドレス帳およびカレンダが旧バージョンの NCSO.jar で動作しない
今後、リライタ用の Microsoft Exchange および OWA ルールセットは製品パッケージに含まれなくなります。
Portal Server のメール、カレンダ、およびアドレス帳の通信チャネルは推奨されなくなり、将来のリリースではサポートされなくなります。推奨されなくなるコンポーネントは次のとおりです。
メールテンプレートベースのプロバイダ
メール JSP プロバイダ
カレンダテンプレートベースのプロバイダ
カレンダ JSP プロバイダ
アドレス帳テンプレートベースのプロバイダ
Lotus Notes メール/カレンダ/アドレス帳テンプレートプロバイダ
Lotus Notes メール/カレンダ/アドレス帳 JSP プロバイダ
Microsoft Exchange メール/カレンダ/アドレス帳テンプレートプロバイダ
Microsoft Exchange メール/カレンダ/アドレス帳 JSP プロバイダ
サンプルポータルでは、従来の Java ES リリースのようなそのまま使用できる通信チャネルの統合機能は提供されなくなります。
Sun Java System Portal Server には、モバイルデバイスに使用可能なソリューション開発をサポートしてきた長い歴史があります。今後の Portal Server リリースでのモバイルアクセスのサポートは、将来のモバイルポータルの実装に不可欠な機能中心になるように見直されます。この機能には、独自の抽象マークアップ言語 (AML) の知識を必要とせずに最新のデバイスで使用される特定のマークアップ言語をサポートする標準ポートレットを開発する機能、および標準 JSR-188 API 実装を使用して標準ポートレットから CC/PP 情報にアクセスする機能が含まれます。この目的に必要のないほかの機能は推奨されなくなり、将来のリリースではサポートされなくなる可能性があります。各機能は以下のとおりです。
AML のサポート
メール、カレンダ、およびアドレス帳モバイルアプリケーションのサポート
組み込み型の音声マークアップファイル
メール、カレンダ、およびアドレス帳アプリケーションのサポートに使用されるタグライブラリ
Aligo 提供のデバイスデータベース
文書変換に使用する Stellent 社の OutsideIn Html Export テクノロジ
Portal Server 7.1 Update 1 で削除された機能は、次のとおりです。
Java 1 Secure Access NetFile は Portal Server 7.1 Update 1 から削除されました。
Java 2 バージョンの NetFile は Portal Server 7.1 Update 1 から削除されていません。
J2SE 1.4 サポートは、Java ES 6 のすべてまたは一部の製品から削除される可能性があります。
次の表に、ハードウェアおよびオペレーティングシステムの要件を示します。
表 2 ハードウェアおよびオペレーティングシステムの要件
コンポーネント |
プラットフォーム要件 |
---|---|
サポートするプラットフォーム |
Sun BladeTM または同等のワークステーション/サーバー |
オペレーティングシステム |
SPARC 上の SolarisTM 9 または Solaris 10 x86 上の Solaris 9 または Solaris 10 x86 上の Red Hat Enterprise Linux 3.0 Update 3 または 4.0 最新の Service Pack を適用した 32 ビットモードの Windows 2003/XP/Vista 注: Windows 上では Portal Server 7.1 Update 1 は開発者用プラットフォームまたは評価プラットフォームとしてのみ使用できます。配備プラットフォームとしては使用できません。評価インストーラを使用して、Portal Server 7.1 Update 1 をインストールしてください。評価インストーラへは http://www.sun.com/download/products.xml?id=465e130d からアクセスできます。 インストーラに添付されている ReadMe ファイルに、Portal Server をインストールする方法が説明されています。評価インストーラは Sun Java System Portal Server 7.1 Update 1 の事前設定されたイメージを提供します。このファイルの内容を解凍することにより、Portal Server の実用コピーを入手することができます。 |
RAM |
1.5G バイト (Sun Java System Web Server での通常配備の場合) 2.0G バイト (Sun Java System Application Server での通常配備の場合) |
ディスク容量 |
Portal Server と関連アプリケーション用に 1G バイト必要 |
スワップ領域 |
物理メモリーの 2 倍の容量。たとえば、2.0G バイトの RAM の場合は 4.0G バイトのスワップ領域。 |
Portal Server は次のブラウザでサポートされています。
Internet Explorer 6 SP1
Mozilla 1.7.12
Firefox 1.0.7