この『Sun GlassFishTM Enterprise Server v3 Prelude リリースノート 』では、Enterprise Server の新機能、および既知の問題とその回避策 (存在する場合) など、Enterprise Server v3 Prelude リリースの重要な情報について説明します。
このドキュメントは、ソフトウェアをインストールしてセットアップする前に確認し、Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude を使用する前にお読みください。最新の情報を入手するには、このドキュメントを定期的に確認してください。
この節では 『Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude リリースノート』 の変更履歴を示します。
表 1–1 改訂履歴
改訂日 |
変更点の説明 |
---|---|
2008 年 10 月 |
初期リリース。 |
Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude は、Java Platform, Enterprise Edition (JavaTM EE プラットフォーム) アプリケーションの開発と配備のためのサーバー、および Java テクノロジを基盤とする Web テクノロジを提供します。
Enterprise Server v3 Prelude で開発された Web アプリケーションは、GlassFish v2 Application Server など、以前のバージョンの Enterprise Server にも配備できます。
ここでは次の Enterprise Server の新機能について説明します。
Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude では GlassFish コードがモジュールに分割されたため柔軟性がもたらされ、ランタイムパフォーマンスも向上しました。このモジュラーアーキテクチャーは OSGi Alliance 規格に基づいて実装され、Enterprise Server v3 Prelude モジュールおよびその他のモジュールの再利用を可能にします。
この設計により、ユーザーは配備するアプリケーションに必要なモジュールのみをダウンロードしてインストールすることができます。ランタイムはそれを使用するアプリケーションのみに使用され、システムを完全に再インストールしなくてもアップグレードを実装することができます。 この変更により起動時間、メモリー消費、必要なディスク容量が最小化されました。
モジュラー設計により、次のことが可能になります。
OSGi バンドルのインポート
ライブラリ Java アーカイブ (JAR) ファイルのインポート
その他の内蔵型アプリケーションへの Enterprise Server の組み込み
Enterprise Server Web コンテナとその他の Web コンテナの置き換え
新しい Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude コンテナのシステムプロバイダインタフェース (SPI) では、コンテナ開発者が実装する必要があるインタフェースを定義して、Enterprise Server から適切なタイミングで呼び出せるようになります。この変更により、Enterprise Server ユーザーは管理コマンドとグラフィカルなアドオンコンポーネントを追加することで、カスタムアプリケーションサーバーを構築できます。
また、Enterprise Server は Ruby on Rails などの新しいモジュールタイプにも合理的に対応しています。
Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude は OSGi Alliance 規格を基盤としているため、OSGi をベースとするあらゆるランタイムに OSGi モジュールを容易に組み込むことができます。Enterprise Server 自体は、互換性のある他のモジュールやアプリケーションに組み込むことができます。
動的機能セットの数が少なく、モジュラー式ではないバージョンの Enterprise Server v3 Prelude は、Java またはネイティブランタイムに組み込むことができます。
Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude 管理コンソール に更新ツールが組み込まれました。このツールは自動更新を提供し、Enterprise Server v3 Prelude 機能の拡張に使用するアドオンコンポーネントおよび関連アプリケーションの管理を容易にします。
管理コンソール のナビゲーションツリーから「Update Center」オプションを使用できます。更新ページのタブに表示されるものは、次のとおりです。
インストールされているコンポーネント
インストールされたコンポーネントに使用できる更新
使用可能、インストール可能なアドオンコンポーネント
この変更により、更新ツールのために用意された updatetool コマンドを使用してツールのスタンドアロンバージョンを起動する必要性は、非常に低くなりました。
管理コンソール では Update Center 2.0 API を使用して使用可能なモジュール、バージョン、および日付のリストを表示します。更新ツールは、Update Center プロジェクトによって開発されました。
Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude では、アプリケーション開発と配備の高速化を促進するために、さまざまなスクリプト作成言語をサポートしています。スクリプト作成言語を使用することで、Enterprise Server を Java テクノロジーを中心とする開発以外にも適用することができます。サポートされるスクリプト作成言語には、次のようなものが含まれます。
JRuby および Rails: Web アプリケーション開発用のスクリプト作成言語とフレームワークです。
Grails: Groovy プログラミング言語を活用して Java による Web 開発を補完する、Web アプリケーションフレームワークです。
Phobos: 軽量でスクリプト作成に向いた Web アプリケーション環境。JavaScript プログラミング言語をサポートしているので、開発者は Web アプリケーションのクライアント層とサーバー層に同じ言語を使用できます。
jMaki: Ajax Web アプリケーション作成のためのフレームワークです。
これらのスクリプト作成言語のサポートは、更新ツールを通じて利用できるコンポーネントによって提供されます。
Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude は Java EE 仕様の Web 層をサポートし、Web アプリケーションの配備を可能にします。Enterprise Server は、次の Java EE 技術標準を実装しています。
Java Persistence API 1.0
Java Servlet 2.5
JavaServerTM Faces 1.2
Java Server PagesTM 2.1 (JSPTM 2.1)
Java Server Pages Standard Tag Library (JSTL) 1.2
Streaming API for XML (StAX)
これらの標準に基づいて構築された Enterprise Server v3 Prelude は、次のような数々の拡張機能を提供します。
Comet および Representation State Transfer (REST): サーバーでドメイン固有のデータを転送するために Hypertext Transmission Protocol (HTTP) を使用する場合の遅延を減少させ、Simple Object Access Protocol (SOAP) のような付帯的なメッセージングレイヤーを必要としません。
Ajax (Asynchronous JavaScript and XML): Web ページのその他の部分に影響を与えずに、ページの一部の新規データを取得して表示します。
Metro: Java Architecture for XML Binding (JAXB) および Java APIs for XML Web Services 2.1 (JAX-WS 2.1) を実装する Web サービススタックです。
Roller: 任意のリレーショナルデータベースを使用する任意の Java EE サーバー上で動作するブログサーバーです。
Grizzly: New I/O (NIO) API を使用した、拡張性が高く安定したサーバーを構築するためのフレームワークで、数千ユーザーまでの拡張が可能です。HTTP、Bayeux Protocol、Java Servlet API、Comet をサポートするコンポーネントの組み込み機能が提供されます。
この節では、Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude 製品をインストールする前に満たしている必要のある要件を示します。
Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude では、インストールのために最小 200M バイトのディスク空き容量と、実行のために 100M バイトのメモリーが必要です。
次の表に、サポートされるオペレーティングシステム、最小メモリー、推奨メモリー、最小ディスク容量、推奨ディスク容量、Java 仮想マシンを示します。
表 1–2 サポートされるオペレーティングシステム
オペレーティングシステム |
最小メモリー |
推奨メモリー |
最小ディスク容量 |
推奨ディスク容量 |
Java 仮想マシン |
---|---|---|---|---|---|
SolarisTM オペレーティングシステム |
|||||
Solaris 10 (SPARCTM プラットフォーム) |
512M バイト |
512M バイト |
250M バイトの空き領域 |
500M バイトの空き領域 |
J2SETM 5.0 Java SE 6 |
Solaris 10 (x86 プラットフォーム) |
512M バイト |
512M バイト |
250M バイトの空き領域 |
500M バイトの空き領域 |
J2SE 5.0 Java SE 6 |
OpenSolarisTM |
512M バイト |
512M バイト |
250M バイトの空き領域 |
500M バイトの空き領域 |
J2SE 5.0 Java SE 6 |
Linux |
|||||
RedHat Enterprise Linux 5.0 |
512M バイト |
1G バイト |
250M バイトの空き領域 |
500M バイトの空き領域 |
J2SE 5.0 Java SE 6 |
RedHat Enterprise Linux 4.0 |
512M バイト |
1G バイト |
250M バイトの空き領域 |
500M バイトの空き領域 |
J2SE 5.0 Java SE 6 |
SuSE Linux Enterprise Server 10 |
512M バイト |
1G バイト |
250M バイトの空き領域 |
500M バイトの空き領域 |
J2SE 5.0 Java SE 6 |
Ubuntu Linux 8.0.4 |
512M バイト |
1G バイト |
250M バイトの空き領域 |
500M バイトの空き領域 |
J2SE 5.0 Java SE 6 |
Windows |
|||||
Windows XP Professional SP2 |
1G バイト |
2G バイト |
500M バイトの空き領域 |
1G バイトの空き領域 |
J2SE 5.0 Java SE 6 |
Windows Vista (Business エディション) |
1G バイト |
2G バイト |
500M バイトの空き領域 |
1G バイトの空き領域 |
J2SE 5.0 Java SE 6 |
Windows 2008 |
1G バイト |
2G バイト |
500M バイトの空き領域 |
1G バイトの空き領域 |
J2SE 5.0 Java SE 6 |
MacOS |
|||||
MacOS X 10.4 および 10.5 |
1G バイト |
2G バイト |
500M バイトの空き領域 |
1G バイトの空き領域 |
J2SE 5.0 Java SE 6 |
UNIXTM プラットフォームでは、オペレーティングシステムのバージョンを uname コマンドで確認できます。ディスク容量は df コマンドで確認できます。
Microsoft Windows プラットフォームで Enterprise Server を実行している場合は、FAT や FAT32 ではなく NTFS ファイルシステムを使用します。
システムの仮想化は、複数のオペレーティングシステム (OS) インスタンスを共用ハードウェア上で個別に実行できるようにするテクノロジです。機能的にいうと、仮想化された環境でホストされる OS に配備されたソフトウェアは、通常はベースとなるプラットフォームが仮想化されていることを認識しません。Sun では、精選されたシステムの仮想化と OS の組み合わせについて、その Sun Java System 製品のテストを行っています。これは、Sun Java System 製品が、適切な規模と構成の仮想化された環境で、仮想化されていないシステム上の場合と同様に引き続き機能することを実証するためのテストです。仮想化された環境における Sun Java System 製品のサポートについては、System Virtualization Support in Sun Java System Products を参照してください。
Enterprise Server v3 Prelude をインストールするには、一時ディレクトリに最小 35M バイトの空き容量が必要です。
利用可能な未使用ポートが six 個必要です。
インストールプログラムは、使用されているポートを自動的に検出し、その時点で未使用のポートをデフォルトの設定として示します。
次の表に、最初のデフォルトポート割り当てを示します。これらのデフォルトポート番号が使用されている場合、インストールプログラムは動的なポート範囲からランダムに選択されたポート番号を割り当てます。選択されるポート番号は、次に使用可能なポート番号ではない場合があります。
表 1–3 Enterprise Server v3 Prelude のデフォルトポート割り当て
ポート番号 |
用途 |
---|---|
4848 |
管理コンソール |
8080 |
HTTP |
8081 |
HTTPS |
8686 |
Pure JMX Client |
3700 |
IIOP |
3820 |
IIOP/SSL |
3920 |
双方向認証を使用する IIOP/SSL |
Solaris 10 オペレーティングシステムを使用している場合は、次の表のとおりプラットフォームに適したパッチを適用する必要があります。
プラットフォーム |
パッチ番号 |
---|---|
SPARC プラットフォーム |
119963-08 |
x86 プラットフォーム |
119964-08 |
これらのパッチは SunSolveSMWeb サイト から入手できます。「パッチ検索」セクションのテキストボックスにパッチ番号を入力して、「Find Patch」ボタンをクリックします。
Solaris 10 OS (x86、SPARC プラットフォーム) を使用している場合は、Sun が推奨するパッチクラスタが適用されていることを確認してください。このパッチクラスタは SunSolveWeb サイト から入手できます。「ダウンロード」セクションで「推奨 & セキュリティパッチ 」のリンクをクリックします。ライセンス契約書が表示されたら、「Agree」ボタンをクリックします。
Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude に必要な JDK の動作が保証されている最小バージョンは 1.5.0_15 です。
次の表に、Java EE の互換性要件を満たすデータベースとドライバを示します。サポートされる Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude のすべての構成には、Java DB とドライバなど、この表のデータベースとドライバの組み合わせが少なくとも 1 組含まれている必要があります。また、Enterprise Server は Java DataBase Connectivity (JDBCTM) テクノロジを通じ、対応する JDBC API をサポートするドライバ (JDBC ドライバ) によってほかの任意のデータベース管理システム (DBMS) との接続をサポートするよう設計されています。
表 1–4 Java EE 互換の JDBC ドライバ
JDBC ドライバベンダー |
JDBC ドライバのタイプ |
サポートされるデータベースサーバー |
---|---|---|
MySQL Connector/J Driver 5.0 |
Type 4 |
MySQL 5.0 |
JavaDB 10.2.0 |
Type 4 |
Derby 10.2 |
Oracle 10G |
Type 4 |
Oracle 10g |
通常、Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude は Java EE 仕様に適合するすべての JDBC ドライバをサポートします。
次の表に、サポートされるブラウザとバージョンを示します。
表 1–5 サポートされている Web ブラウザ
ブラウザ |
バージョン |
---|---|
Mozilla |
1.7.12 |
Internet Explorer |
6.0 および 7.0 |
Firefox |
2.o |
SeaMonkey |
1.0 |
この節では Enterprise Server の既知の問題を取り上げます。
「Update Tool Notifier が実行されていると、Windows インストールディレクトリを削除できない (問題 5789)」
「ドメイン /applications ディレクトリのファイルアクセス権によって NullProcessException が発生することがある (問題 6545)」
「アップデートセンターを起動するために updatetool コマンドを実行するとセグメンテーション違反が発生する (問題 5514)」
「create jbdc-connection-pool のヘルプ情報にオプションが記載されていない (問題 5766)」
Red Hat Linux オペレーティングシステムで Open JDK が使用されている場合、インストールを通じた製品登録がサポートされません。
詳細については 問題報告 を参照してください。
インストールを登録するには、次のとおり実行します。
この環境でインストールする際に、「登録をスキップする 」オプションを選択します。
管理コンソール またはアップデートセンターを使用して、インストールを登録します。
メニュー項目の「■Start and Stop Application Server■」のプロパティーの「■Run■」フィールドが「標準」に設定されていると 管理コンソール が最大化の状態で起動しますが、これらのメニュー項目を使用するとプロパティーが最小に設定されているかのような状態で 管理コンソール が起動されます。
詳細については 問題報告 を参照してください。
管理コンソール を手動で最大化する必要があります。
Windows Vista でのインストールが終了したあと、「スタート」メニューのプログラムグループに次の問題が発生します。
「スタート」メニューグループが表示されない。
「スタート」メニューのグループが空になる。ドメインの開始、停止、アップデートセンターの開始が表示されません。
詳細については 問題報告 を参照してください。
「スタート」メニューのプログラムグループを表示するためには、ログアウトしてから再度ログインする必要があります。
delete-domain コマンドで、削除するドメインが実行中であるかどうかが確認されません。delete-domain コマンドを実行するときに削除対象のドメインが実行されている場合には、コマンドが失敗して、ユーザーにドメインを停止するよう通知する必要があります。
詳細については 問題報告 を参照してください。
delete-domain コマンドを実行する前に、stop-domain コマンドを実行します。
Update Tool Notifier が実行されているときに c:\Program ディレクトリから glassfishv3-prelude ファイルを削除しようとすると、「■Error deleting File or Folder: Cannot delete msvcp71: Access is denied■」というメッセージが表示されます。
詳細については 問題報告 を参照してください。
インストールディレクトリを削除する前に Update Center Notifier のウィンドウを閉じて、このユーティリティを停止します。
uninstall.sh コマンドを実行したあと、「■WARNING: Cannot delete file filename filename■」というメッセージが表示されます。
詳細については 問題報告 を参照してください。
ディレクトリのコンテンツを確認して、ファイルが削除されたことを確認します。残っているファイルがある場合は、手動で削除します。UNIX インストールを削除している場合は、隠しディレクトリを確認して削除してください。
Enterprise Server v3 Prelude のデスクトップショートカットがプログラムメニューに残り、as-install /uninstall.exe (as-install は Enterprise Server のインストールディレクトリ) の後、ログファイルにエラーメッセージが書き込まれます。
詳細については 問題報告 を参照してください。
Enterprise Server v3 Prelude を再インストールしてエントリを上書きするか、ショートカットをリストから手動で削除します。
ドメインの /applications ディレクトリでアクセス権が制限されているか、または制限されたディレクトリからのディレクトリ配備を使用している場合、サーバーは拡張ディレクトリ内のファイルを読み取ることができません。配備中に NullProcessException エラーが発生します。
詳細については 問題報告 を参照してください。
こうしたディレクトリのファイルアクセス権を変更して、ディレクトリのコンテンツを読み出すことができるアクセス権をサーバーに許可します。
time-stamp-install.log ファイルに書き込まれたすべての行が 1 行に結合されているため、ファイルを読み取ることができません。
詳細については 問題報告 を参照してください。
別のエディタを使用して、%TEMP% ディレクトリの下に作成されているインストールログファイルを手動で開きます。
Solaris 10 x86 システム上にアップデートセンターがインストールされたあと、 updatetool を使用してアップデートセンターを起動すると segv エラーによってコマンドが失敗します。
詳細については 問題報告 を参照してください。
Enterprise Server 管理コンソール を使用してアップデートセンターにアクセスします。
Solaris 10 x86 オペレーティングシステムインストールの場合は、パッチ 119964-08 および 125212-01 をインストールします。
Enterprise Server では、起動と配備で最高のパフォーマンスを達成するためにデフォルトでクライアント仮想マシンを使用しています。サーバー仮想マシンのみを含む JDK を使用している場合は、domain.xml 設定ファイルを編集してクライアント行を削除する必要があります。
詳細については 問題報告 を参照してください。
使用しているプラットフォーム/オペレーティングシステムで、クライアント JVM がサポートされていることを確認します。サポートされていない場合は、domain.xml ファイルを編集して <jvm-options>–client<jvm-options> の行を削除します。この場合、JVM エルゴノミクスによって該当のプラットフォームに対して適切な種類の仮想マシンが選択されます。
プラットフォームサポートの詳細については、「 Ergonomics in the 5.0 Java Virtual Machine」を参照してください。
匿名ユーザーはデフォルトドメインに作成されるデフォルトユーザーです。デフォルトドメインに別の管理ユーザーが追加されても、匿名ユーザーの定義はそのまま使用できます。そのため、すべてのユーザーが匿名ユーザーの権限を使用して、Enterprise Server の管理タスクを実行できます。このアクセス権により、一部の開発および業務配備でセキュリティー上の問題が発生する場合があります。
詳細については 問題報告 を参照してください。
匿名ユーザーを手動で削除します。
新しく追加された仮想サーバーの統計をモニターするには、その前にサーバーを再起動する必要があります。
詳細については、問題 6238 および 問題 6422 についての報告を参照してください。
仮想サーバーを追加したあと、サーバーを再起動して仮想サーバーのモニタリングデータを表示します。
管理コンソール およびコマンド行で、設定のログ作成をサポートしていません。
詳細については 問題報告 を参照してください。
プレーンテキストエディタを使用して as-installdomains/domain1/config/logging.properties ファイルを編集します。詳細は 『Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude Administration Guide』の「Configuring Logging」 を参照してください。
create jbdc-connection-pool コマンドのヘルプ情報の機能説明およびオプションについての項に、--validateatmostonceperiod= interval オプションが記載されていません。
このオプションについての説明は、次のとおりです。
接続を確認するための連続したリクエストの時間間隔を秒単位で一度だけ指定します。この属性を適切な値に設定すると、接続ごとの確認リクエスト回数を最小にすることができます。
デフォルト値は 0 で、これを指定すると接続確認は行われません。
詳細は 問題報告 を参照してください。
create jbdc-connection-pool についての完全な情報は、create-jdbc-connection-pool(1) のマニュアルページを参照してください。
この節では、次の Sun GlassFish v3 Prelude Enterprise Server の制限事項について説明します。
以前のインストールから Enterprise Server v3 Prelude へのアップグレードシナリオはサポートされていません。コマンド行インタフェースと設定は、互換性があります。
domain.xml ファイル内の application-root 属性に関するデフォルト設定を変更することはできません。
ドメイン要素の domain.xml ファイル内の application-root 属性は、ユーザーが配備するときにアプリケーションのアーカイブをどこに展開するかを指定するためのものです。
現在、Enterprise Server v3 Prelude ではこの属性ですべての場所を指定できるわけではありません。属性の用途の一部として、アプリケーションは ${com.sun.aas.instanceRoot}/applications に展開されることを想定しています。
asadmin コマンドのヘルプには、Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude では一部のオプションをサポートしていないことが記載されています。次に例を示します。
--target オプションなど、クラスタおよび複数のサーバーインスタンスに関するオプション
--profile オプションなど、プロファイルに関するオプション
サポートされていないオプションを指定しても、構文エラーは発生しません。コマンドは正常に実行されますが、サポートされないオプションは無視されます。
asadmin コマンドのヘルプの例に、マルチモード操作でのコマンドが記載されています。Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude では、マルチモード操作をサポートしていません。すべての asadmin コマンドを、オペレーティングシステムのコマンド行に個別に入力する必要があります。
セキュリティーマネージャーによるセキュリティー保護モードはサポートされていません。
Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude は、Java EE 5 プラットフォームをサポートしています。Java EE 5 プラットフォームで使用できる拡張 API を、次の表に示します。
表 1–6 Java EE 5 プラットフォームの主要な API の変更点
API |
Java Specification Request (JSR) |
---|---|
Java EE 5 |
|
Web サービステクノロジ |
|
コンポーネントモデルテクノロジ |
|
その他の Java EE テクノロジ |
|
Common Annotations for the Java Platform | |
Enterprise Server v3 Prelude は、Java EE 5 SDK の一部として使用できます。使用できる Java EE 5 SDK のバージョンは、次の 2 つです。
さらに、これらの SDK 配布を JDK または NetBeans 5.5.1 ツールとともにダウンロードすることもできます。詳細は、「Java EE Downloads」のページを参照してください。
GlassFish V2 と Enterprise Server v3 Prelude は、Java EE アプリケーションの開発では NetBeans 5.5 と連携していません。NetBeans 5.5.1 を使用する必要があります。
次の表に、Enterprise Server のマニュアルセットに含まれるタイトルと簡単な説明を示します。
表 1–7 Enterprise Server のマニュアルセットの内容
マニュアル名 |
説明 |
---|---|
ソフトウェアとマニュアルに関する最新情報を提供します。サポートされているハードウェア、オペレーティングシステム、Java Development Kit ( JDKTM)、およびデータベースドライバの包括的な表ベースの概要を含みます。 |
|
Enterprise Server 製品の使用を開始するための手順を説明します。 |
|
Installation Guide |
ソフトウェアおよびそのコンポーネントのインストール方法を説明します。 |
Enterprise Server にアプリケーションを組み込んで配備する方法について説明し、配備記述子についての情報を提供します。 |
|
Enterprise Server上で実行する Java Platform, Enterprise Edition (Java EE プラットフォーム) アプリケーションの作成と実装の方法を説明します。これらのアプリケーションは、Java EE コンポーネントおよび API の Java オープンスタンダードモデルに準拠します。このガイドでは、開発者向けツール、セキュリティー、デバッグについての情報を提供します。 |
|
Enterprise Server の公開されたインタフェースを使用して、Enterprise Server 向けのアドオンコンポーネントを開発する方法を説明します。このドキュメントでは 確実に Enterprise Server に適したアドオンコンポーネントとするためのタスクの実行方法のみを説明します。 |
|
Enterprise Server 向けの RESTful (Representational State Transfer) Web サービスの開発方法を説明します。 |
|
『Getting Started With JRuby on Rails for Sun GlassFish Enterprise Server』 |
Enterprise Server に配備する Ruby on Rails アプリケーションの開発方法を説明します。 |
『Getting Started With Project jMaki for Sun GlassFish Enterprise Server』 |
jMaki フレームワークを使用して JavaScriptTM テクノロジに焦点を当てた Ajax Web アプリケーションを開発し、Enterprise Server に配備する方法を説明します。 |
『Java EE 5 チュートリアル』に含まれる Enterprise Server v3 Prelude リリースユーザー関連の情報について説明します。 |
|
Java EE 5 プラットフォームテクノロジと API を使用した Java EE アプリケーションの開発方法を説明します。 |
|
WSIT (Web Services Interoperability Technologies) による Web アプリケーションの開発方法を説明します。このチュートリアルでは、WCF (Windows Communication Foundation) のエンドポイントおよびクライアントと相互運用可能な Web サービスのエンドポイントおよびクライアントの開発に焦点を当てます。 |
|
Enterprise Server サブシステムおよびコンポーネントを、asadmin(1M) ユーティリティを使用してコマンド行から設定、監視、管理する方法を説明します。これらのタスクを 管理コンソール から実行する方法の説明は、管理コンソール オンラインヘルプで提供します。 |
|
Enterprise Server 設定ファイルである domain.xml の形式について説明します。 |
|
Enterprise Server 管理コマンド、ユーティリティコマンド、および関連の概念についてのリファレンス情報をマニュアルページ形式で提供します。 |
Sun GlassFish Enterprise Server v3 Prelude について問題がある場合は、次のいずれかの方法でフィードバックをお寄せください。
GlassFish メーリングリスト — いろいろな話題とフィードバックのためのさまざまな GlassFish コミュニティーメーリングリストがあります。
GlassFish フォーラム – GlassFish プロジェクトについて議論するフォーラムです。
以下の場所から有益な情報を入手することができます。
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このメディアの出版以降にリリースされたアクセシビリティー機能を入手するには、米国リハビリテーション法 508 条に関する製品評価資料を Sun に請求し、その内容を確認して、どのバージョンが、アクセシビリティーに対応したソリューションを配備するためにもっとも適しているかを特定してください。アプリケーションの更新されたバージョンは http://sun.com/software/javaenterprisesystem/get.html から入手できます。
アクセシビリティー機能に対する Sun のコミットメントについては、http://sun.com/access を参照してください。