LDIF でサフィックスの内容をエクスポートすることで、ディレクトリデータをバックアップできます。データのエクスポートは、次のような場合に便利です。
サーバー上のデータのバックアップ。
他のディレクトリサーバーへのデータのコピー。
他のアプリケーションへのデータのエクスポート。
ディレクトリトポロジ変更後のサフィックスの再生成。
エクスポート処理を実行しても、設定情報 (cn=config) はエクスポートされません。
エクスポート処理の実行中には、サーバーを停止しないでください。
DSCC を使用してこの作業を実行できます。詳細は、「Directory Service Control Center のインタフェース」と DSCC のオンラインヘルプを参照してください。
サフィックスを LDIF ファイルにエクスポートするには、次のコマンドのいずれかを使用します。
サーバーがローカルにあり、停止している場合は、次のように入力します。
$ dsadm export instance-path suffix-DN LDIF-file |
サーバーがリモートにあり、実行中の場合は、次のように入力します。
$ dsconf export -h host -p port suffix-DN LDIF-file |
次の例では、dsconf export を使用して、2 つのサフィックスを単一の LDIF ファイルにエクスポートします。
$ dsconf export -h host1 -p 1389 ou=people,dc=example,dc=com \ ou=contractors,dc=example,dc=com /local/ds/ldif/export123.ldif |
dsadm export コマンドと dsconf export コマンドでは、--no-repl オプションを指定して、レプリケーション情報がエクスポートされないように指定することもできます。デフォルトでは、レプリケートされたサフィックスはレプリケーション情報とともに LDIF ファイルにエクスポートされます。結果として作成される LDIF ファイルには、レプリケーションメカニズムで使用される属性サブタイプが含まれています。あとでこの LDIF ファイルをコンシューマサーバーにインポートして、コンシューマレプリカを初期化できます。この手順については、「レプリカの初期化」を参照してください。
これらのコマンドの詳細については、dsadm(1M) および dsconf(1M) のマニュアルページを参照してください。