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Sun ONE Web Server 6.1 インストールおよび移行ガイド

第 5 章
バージョン 6.0 から 6.1 への移行

この章では、Sun ONE Web Server 6.0 から 6.1 に移行する場合の変更点を理解する上で役立つ移行情報について説明します。

この章は、次の節から構成されています。


移行の概要

次の Sun ONE Web Server 6.0 の情報を移行して、Sun ONE Web Server 6.1 で使用できます。


設定値およびデータの移行


警告

移行の前にすべてのサーバーインスタンスを停止してください。


設定値およびデータを 6.0 サーバーから 6.1 に移行するには、次の手順に従います。

  1. 「Administration Server」ページで、「Migrate Servers」タブをクリックします。
  2. 「Migrate Server」をクリックします。
  3. 「Migrate Server」ページ
    「Migrate Server」ページの図

  4. 移行元サーバーのサーバールートを入力して「Search」をクリックします。その例を次に示します。
  5. /usr/netscape/server4

    C:¥netscape¥server4

    Sun ONE Web Server は、指定したディレクトリにインストールされているサーバーインスタンスがあるかどうかを検出し、移行可能なサーバーをインストール済みサーバーのページに表示します。管理サーバーを移行することはできません。

  6. ドロップダウンリストからサーバーを選択し、「Migrate」をクリックします。
  7. 移行するサーバーの選択
    「Migrate Server」ページを使用して移行できるインストール済みサーバーを示した図

  8. 新しく表示される「Migration Parameters」ウィンドウで、移行パラメータを指定します。
  9. 移行パラメータの指定
    「Migration Parameters」ページの図

    フォームに表示されるセクションは、Web Server 6.0 で使用している機能、およびインストールしたコンポーネントによって異なります。次に、表示される可能性のあるパラメータセクションを示します。

    • 一般的な移行パラメータ
    • ドキュメントルート
    • Java
    • 詳細は、オンラインヘルプの「「Migration Parameters」ページ」を参照してください。

  10. 「Migrate」をクリックします。
  11. 「Migrate server_name」ページが表示されます。正常に移行されたパラメータおよび手動で移行する必要のあるパラメータなど、移行の結果が表示されます。6.1 ではサポートされない 6.0 サーバーの機能も表示されます。

    移行時に重大なエラーが発生しても、移行は続行されます。発生したエラーが結果のページに表示されるので、この情報を障害追跡に使用できます。

  12. 「Configure Migrated Server」をクリックし、移行されたサーバーインスタンスをサーバーマネージャで設定するか、「Close」をクリックして移行ウィンドウを閉じます。


移行されない情報

移行プロセスでは、次の情報は移行されません。


Sun ONE Web Server 6.1 の変更点の概要

Sun ONE Web Server 6.0 から Sun ONE Web Server 6.1 に情報を移行すると、次の領域で変更が生じます (アルファベット順に記述します)。

CGIstub ディレクトリ

移行プロセスでは、CGIstub ディレクトリは移行されません。以前のサーバー上で CGI を設定した場合は、Sun ONE Web Server 6.1 に移行したあとで、CGIstub ディレクトリを手動で適切な場所にコピーする必要があります。

コマンド行スクリプト

6.0 サーバーの起動スクリプトまたは停止スクリプトを修正した場合、その変更内容は移行プログラムでは移行されません。reconfigrestart、および rotate の各スクリプトについても同様です。

次の表に、Sun ONE Web Server 6.1 で使用できるコマンド行スクリプトと、その詳細情報の入手先であるマニュアルの一覧を示します。

コマンド行スクリプト

説明

詳細情報の入手先

start, startsvr.bat

  • サーバーインスタンスを起動する
  • サーバーインスタンスごとに独自の起動スクリプトがある

Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』

stop, stopsvr.bat

  • サーバーインスタンスを停止する
  • サーバーインスタンスごとに独自の停止スクリプトがある

Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』

restart

サーバーインスタンスを再起動する

Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』

reconfig

サーバーを再起動せずにダイナミックに再設定する

Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』

rotate

ログをローテーションさせる

Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』

HttpServerAdmin

仮想サーバーを管理するためのコマンド行ユーティリティを表示する

Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』

設定ファイル

次の表に、Sun ONE Web Server 6.1 の設定ファイルの一覧と概要を示します。現在のリリースでの変更点と詳細情報の入手先マニュアルも示します。

設定ファイル

説明

詳細情報の入手先

ACL ファイル

  • generated-https-server-id.acl
  • genwork-https-server-id.acl
  • 場所: install-dir/httpacl/
  • サーバーリソースを保護するためのアクセス制御リストを提供する
  • dbswitch.conf に定義されたデータベースを参照できる
  • ファイル名は server.xml で指定される
  • 移行時に、古い server-root/httpacl ディレクトリの ACL ファイルが、新しい server-root/httpacl ディレクトリにコピーされ、新しいインスタンス名が付けられる
  • server.xml ファイルの <ACLFILE> 要素に記載された、古い server-root/httpacl ディレクトリ内に存在するデフォルト以外の ACL ファイルは、新しい server-root/httpacl ディレクトリにコピーされる

Access Control Programmer's Guide

certmap.conf

  • 場所: server_root/bin/https/install/misc/
  • クライアント証明書を LDAP エントリにマッピングする方法を設定する
  • 移行されない。移行時に、移行するサーバーインスタンスの certmap.conf の既存のエントリを手動で移行する必要があることを示すメッセージが表示される

Sun ONE Web Server 6.1 の『Administrator's Configuration File Reference』

dbswitch.conf

  • 場所: server_root/userdb/
  • 認証データベースのリストを提供し、アクセス制御用にグループのメンバーを確認するために使用される
  • Web Server 6.0 から変更されていない

Sun ONE Web Server 6.1 の『Administrator's Configuration File Reference』

magnus.conf

  • 場所: server-id/config
  • サーバーのプラグインライブラリの初期化パラメータとサーバーパラメータを定義する
  • 移行時に新しいサーバーのルートディレクトリにコピーされる
  • 移行時に、Sun ONE Web Server 6.1 は、組み込みロードモジュール関数を新しいインストールディレクトリから読み込むが、カスタムモジュールも引き続き古いインストールディレクトリから読み込む
  • Web Server 6.0 でサポートされていたいくつかの magnus.conf 指令は、6.1 では推奨されません。

Sun ONE Web Server 6.1 の『Administrator's Configuration File Reference』 (サポートされている指令および推奨されていない指令に関する説明)

Sun ONE Web Server 6.1 の『NSAPI Programmer's Guide』 (Init 指令に関する説明)

mime.types

  • 場所: install-dir/config/
  • MIME (Multipurpose Internet Mail Extensions) タイプとファイル拡張子のマッピングが含まれる
  • 移行時に、/config ディレクトリ内にある古いインスタンスの mime.types ファイルが、新しい server-root/server-instance/config ディレクトリに移行される
  • 古い server-instance/config ディレクトリ内にあり、server.xml の MIME 要素で指定されているデフォルト以外の mime.types (mime1.typesmime2.types など) は、新しい server-instance/config ディレクトリに移行される

Sun ONE Web Server 6.1 の『Administrator's Configuration File Reference』

nsfc.conf

  • 場所: server_root/https-admserv/config/
  • ファイルのキャッシュパラメータを設定する
  • Web Server 6.0 から変更されていない

Sun ONE Web Server 6.1 の『Administrator's Configuration File Reference』

obj.conf

  • 場所: install-dir/config/
  • サーバーがクライアントからの HTTP 要求を処理する方法の指示、およびネイティブのサーバープラグインや CGI プログラムなどのサービス Web サーバーのコンテンツが含まれる
  • 仮想サーバークラスごとに設定され、<vs-name>.obj.conf の形式で名前が付けられる
  • フィルタと WebDAV を設定するために Web Server 6.1 に追加された新しい指令と関数
  • Search、JSP092、Webpub の各オブジェクトは移行されない

Sun ONE Web Server 6.1 の『NSAPI Programmer's Guide』

server.xml

  • 場所: instance-dir/config/
  • サーバー設定の大半が含まれる
  • 移行時に、次のファイルの情報を含む server.xml ファイルが、新しい Web Server 6.1 インスタンスに作成される
    - 古い server.xml ファイル
    - web-apps.xml
    - start-jvm
    - jvm12.conf

Sun ONE Web Server 6.1 の『Administrator's Configuration File Reference』

*.clfilter

  • obj.conf.clfilter
  • magnus.conf.clfilter
  • server.xml.clfilter
  • 場所: instance-dir/config/
  • 古いバージョンの .clfilter ファイル (web-apps.xml.clfilter など) は移行されない

Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』

secmod.db

  • 外部のハードウェアアクセラレータにインポートされた証明書と鍵は、secmod.db ファイルに格納される。このファイルは、PKCS#11 モジュールをインストールしたときに生成される
  • 移行時に上書きされる

Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』

  • アクセスログ
  • エラーログ
  • サーバーのログファイルには、サーバーの稼動状況が記録される
  • 移行時には、新しいアクセスログが作成される
  • 6.0 の server-instance/logs ディレクトリのエラーログは、6.1 の server-instance/logs ディレクトリにコピーされる

Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』

Sun ONE Web Server 6.1 で削除される設定ファイル

次の設定ファイルは、現在サポートされていないため、移行時に削除されます。

接続グループの設定

Sun ONE Web Server 6.0 の各待機ソケットには、接続グループが 1 つ以上関連付けられていました。待機ソケットを作成すると、その待機ソケット用に指定したデフォルトの仮想サーバーを含んだ接続グループも作成されました。

Sun ONE Web Server 6.1 では、この接続グループ機能はなくなりました。現在は、仮想サーバーは待機ソケットに直接接続されます。したがって移行時には、各接続グループは LS (待機ソケット) 要素に移行されます。各 LS 要素には、接続グループの属性と待機ソケットの属性の両方から派生する属性が含まれます。

cron 制御

Sun ONE Web Server 6.1 では、cron ファイルの名前が変更されました。Sun ONE Web Server 6.1 では、Web Server 6.0 の ns-cron.conf ファイルが schedulerd.conf に変わり、バージョン 6.0 の cron.conf ファイルが scheduler.conf に変わりました。これらのファイルは、https-admserv/config/ ディレクトリに格納されています。

移行時には、以前のバージョンの Web サーバーの cron 設定は Sun ONE Web Server 6.1 に移行されません。これらの設定を保持する必要がある場合は、移行されたインスタンスの cron 設定をこれらの cron ファイルにコピーしてください。

Java の移行

Sun ONE Web Server 6.1 では、6.0 リリースとは異なり、デフォルトで Java は有効になっています。また、以前の 6.0 リリースでは JDK のインストール全体の設定がサポートされていましたが、Sun ONE Web Server 6.1 ではサーバーのインスタンスごとに Java を有効にして設定することができます。

移行時に、Sun ONE Web Server 6.1 にバンドルされている JDK (JDK 1.4.1_03) とカスタム JDK のどちらをインストールするかを選択できます。サーバーにカスタム JDK をインストールする場合、移行されたインスタンスの javahome の設定は、カスタム JDK パス (管理サーバーの javahome 設定から取得) を参照します。それ以外の場合、javahome の設定は、/bin/https/jdk を指します。

Sun ONE Web Server 6.1 では、JDK (Java Development Kit) のバージョン 1.4 以降がサポートされています。スタンドアロンの JRE (Java Runtime Environment) はサポートされていません。

Sun ONE Web Server 6.0 およびサービスパックリリースでは、JDK 設定データが start-jvm および jvm.conf の各ファイルに格納されていました。Sun ONE Web Server 6.1 では、このデータは server.xml ファイルに格納されています。

新しい server.xml ファイルの JAVA 要素には、移行されたインスタンスの start-jvm ファイルからコピーされた JDK 設定情報が入ります。

新しい server.xml ファイルの JVMOPTIONS 要素には、移行されたインスタンスの jvm12.conf ファイルからコピーされた JVM オプション情報が入ります。

以前のバージョンのサーバーが JDK 1.4.1 以降を使用するように設定されていた場合は、サーバーの start-jvm ファイルに含まれる NSES_JDK パスが Sun ONE Web Server 6.1 の server.xml ファイルにコピーされます。それ以外の場合、JDK パスは Sun ONE Web Server 6.1 のデフォルトの JDK パスである server-root/bin/https/jdk を指します。

start-jvm ファイルおよび jvm12.conf ファイルと Sun ONE Web Server 6.1 の server.xml ファイルのマッピングについては、Sun ONE Web Server 6.1 の『Administrator's Configuration File Reference』を参照してください。

JSP (Java Server Pages)

Sun ONE Web Server 6.1 は、JSP (JavaServer Pages) 1.2 仕様をサポートしています。JSP バージョン 0.92 を表す JSP092 オブジェクトは、Sun ONE Web Server 6.1 ではサポートされていないため、移行時に削除されます。

JSP 1.2 を使用したスタイルの例は、次のディレクトリにあります。server_root/plugins/servlets/examples/web-apps/

古いバージョンのサーブレット

Sun ONE Web Server 6.1 は、Servlet 2.3 仕様をサポートしています。

Netscape Enterprise Server または iPlanet Web Server 4.0 および 4.1 は、Java Servlet 2.1 仕様をサポートしていました。この仕様には、Web アプリケーションは含まれていませんでした。サーブレットの配備を簡単に行うために、配備スキーマが開発されました。Java Web アプリケーション (.war ファイル) とその配備記述子の登場によって、専用の配備システムを維持する必要がなくなりました。

iPlanet Web Server 6.0 では、両方のタイプの配備スキーマをサポートしていましたが、4.x の実装 (古いバージョンのサーブレットと呼ばれる) は推奨されていませんでした (iPlanet Web Server, Enterprise Edition の『Programmer's Guide to Servlets』の第 8 章「Legacy Servlet and JSP Configuration」を参照)。

Sun ONE Web Server 6.1 では古いバージョンのサーブレットはサポートされません。移行するサーバーの古いスタイルのプロパティファイル servlet.propertiescontext.properties、および rules.properties は移行時に削除されます。

すべての機能が 1 対 1 でマッピングされているわけではないため、古いバージョンのサーブレットを自動的に移行することはできません。

4.x の古いスタイルのサーブレットを Sun ONE Web Server 6.1 の Web アプリケーション構造に移行する際に使用するマニュアルおよびサンプルについては、Sun ONE Web Server 6.1 の『Programmer's Guide to Web Applications』を参照してください。

検索の移行

Sun ONE Web Server 6.1 では、Sun ONE Web Server 6.0 で使用していた検索エンジンが新しい検索エンジンに置き換えられるため、移行プロセス中に既存の検索コレクションおよびインデックスは移行されません。Sun ONE Web Server 6.1 の検索機能を使用する場合は、検索コレクションおよびインデックスを新しく作成して設定する必要があります。詳細は、Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』を参照してください。

セキュリティ

Sun ONE Web Server では、新しいフラットファイル認証が提供され、固有のアクセス制御と Web アプリケーションのセキュリティ制約とより密接に統合されています。ただし、中核となる認証と承認のサポートは、バージョン 6.0 リリースと同じです。

ACL ベースの認証の提供を除き、Sun ONE Web Server 6.1 も J2EE 1.3 仕様で定義されたセキュリティモデルを利用して、セキュリティ保護された Java Web アプリケーションの開発と配備に役立ついくつかの機能を提供します。J2EE およびサーブレットベースのアクセス制御インフラストラクチャでは、セキュリティレルムを使用します。

Sun ONE Web Server 6.1 では、認証は Java セキュリティレルムによって行われます。Java セキュリティレルムは、server.xml ファイルの AUTHREALM エントリを使用して設定されます。配備記述子ファイル web.xml 内でアクセス制御規則が設定されている場合、承認はこのアクセス制御規則によって行われます。

Sun ONE Web Server 6.1 のセキュリティ関連機能の詳細については、Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』および『Programmer's Guide』を参照してください。

セッションマネージャ

Sun ONE Web Server のバージョン 6.0 リリースで推奨されていなかったシンプルセッションマネージャおよび JDBC セッションマネージャは、6.1 リリースではサポートされていません。

Sun ONE Web Server 6.1 には、次のセッション管理オプションが用意されています。

Sun ONE Web Server 6.1 のセッションマネージャ API のうち、次に示す API 関数は、Sun ONE Web Server 6.1 には実装されていません。

セッションマネージャの詳細は、Sun ONE Web Server 6.1 の『Programmer's Guide to Web Applications』を参照してください。

設定ファイル内のシンボリックリンク (UNIX および Linux)

サーバー設定ファイル中のシンボリックリンクまたは相対リンクは、アップグレード時に障害の原因となる場合があります。サーバールート下にあるファイルへの絶対参照を含むサーバー設定ファイルでは、常に同じ方法でサーバールートへのパスを参照します。できれば、シンボリックリンクが含まれないようにしてください。

Web アプリケーション

Web Server のバージョン 6.0 では、Web アプリケーションに関する情報は server.xml ファイルと web-apps.xml ファイルに格納されていました。Sun ONE Web Server 6.1 では web-apps.xml ファイルはサポートされず、Web アプリケーションデータは次のファイルに格納されます。

Sun ONE Web Server 6.1 の server.xml ファイルの VS (仮想サーバー) 要素には、ホストしている各 Web アプリケーションの WEBAPP (Web アプリケーション) 要素が入ります。WEBAPP 要素の属性は、Web Server 6.0 で Web アプリケーションを構成するために使用されていたメカニズムと整合性があり、ダイナミックに再設定可能です。つまり、サーバーを再起動しなくても、サーバーインスタンスに変更を適用できます。

各 Web アプリケーションに、配備記述子ファイル sun-web.xml<web-application>/WEB-INF ディレクトリに作成されます。配備記述子ファイルは、Servlet 2.3 仕様に準拠しているスキーマファイル sun-web-app_2_3-1.dtd に基づいています。このスキーマファイルも、<web-application>/WEB-INF ディレクトリに置かれています。

Web Server のバージョン 6.0 で web-apps.xml ファイルを使用して、取得間隔 (期限切れのセッションを確認する間隔を秒単位で指定) などの特定のサーバーパラメータを調整していた場合、Sun ONE Web Server 6.1 では、sun-web.xml 配備記述子を使用して同じ機能を実行します。その例を次に示します。

Web Server 6.0 の場合

<init-param>

    <param-name>reapInterval</param-name>

    <param-value>180</param-value>

</init-param>

Web Server 6.1 の場合

<sun-web-app>

...

    <session-config>

        <session-manager>

            <manager-properties>

            <property name=途eapIntervalSecondsvalue=80>

            </manager-properties>

        </session-manager>

...

    </session-config>

...

</sun-web-app>

Sun ONE Web Server 6.1 でサポートされている配備記述子ファイルの詳細は、Sun ONE Web Server 6.1 の『Programmer's Guide to Web Applications』を参照してください。

WebDAV を使用した Web パブリッシング

Sun ONE Web Server 6.1 では、WebDAV (Web Distributed Authoring and Versioning) を使用した Web パブリッシングという新しい機能が追加されました。WebDAV は、適切に多くの人が共通に Web パブリッシングを行えるプロトコルです。

WebDAV 機能は、server.xml ファイル内の VS 要素を拡張して、DAVDAVCOLLECTION という 2 つの新しい要素を追加することによって構成されています。

NSAPI プラグインのように WebDAV 機能をサポートするための新しい関数が obj.conf ファイルに追加されました。

WebDAV 機能の詳細は、Sun ONE Web Server 6.1 の『管理者ガイド』を参照してください。obj.conf ファイル内の WebDAV 関数の詳細は、Sun ONE Web Server 6.1 の『NSAPI Programmer's Guide』を参照してください。server.xml ファイル内の WebDAV に関連する要素の詳細は Sun ONE Web Server 6.1 の『Administrator's Configuration File Reference』を参照してください。



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