Sun ONE Web Server 6.1 管理者ガイド |
第 17 章
設定スタイルの適用設定スタイルは、さまざまな仮想サーバーが維持管理する特定のファイルやディレクトリに対して、一連のオプションを簡単に適用する方法です。たとえば、アクセスロギングを設定する設定スタイルを作成することができます。ログに記録したいファイルやディレクトリにその設定スタイルを適用すれば、仮想サーバー内のすべてのファイルやディレクトリに対して、個別にアクセスロギングを設定する必要はありません。
この章には、次の節が記述されています。
設定スタイルの作成設定スタイルを作成するには、次の手順を実行します。
- クラスマネージャにアクセスします。
- 「Styles」タブを選択します。
- 「New Style」リンクをクリックします。
- 設定スタイルに付ける名前を入力します。「OK」をクリックします。
「Edit a Style」ページが表示されます。
- ドロップダウンリストから、編集する設定スタイルを選択し、「Edit this Style」をクリックします。
- 使用できるリンクのリストから、スタイルを設定するカテゴリをクリックします。
表 17-1 に示される情報を設定できます。
- 表示されるフォームに必要事項を入力し、「OK」をクリックします。
- 設定スタイルのほかの設定を変更するには、手順 6 と 7を繰り返します。「OK」をクリックします。
編集するスタイルを選択すると、リソースピッカーに、ほかのリソースではなく設定スタイルが表示されます。スタイルの編集が終了したら、「OK」をクリックし、その後、「Apply」をクリックします。リソースピッカーのスタイルモードが終了します。また、リソースピッカーから「Exit styles mode」を選択して、スタイルモードの終了を選択することもできます。リソースピッカーの詳細については、第 1 章「Sun ONE Web Server の概要」の「リソースピッカーの使用」を参照してください。
表 17-1 設定スタイルのカテゴリ
カテゴリ
説明
CGI file type
(CGI のファイルタイプ)ファイルタイプとして CGI を有効にします。CGI の詳細については、第 15 章「プログラムによるサーバーの拡張」 に記載されている「CGI プログラムのインストール」を参照してください。
Character Set
(文字セット)リソースの文字セットを変更できます。文字セットの詳細については、第 16 章「コンテンツ管理」 に記載されている「文字セットの変更」を参照してください。
Default Query Handler
(デフォルトのクエリハンドラ)サーバーリソースに対してデフォルトのクエリハンドラを設定できます。クエリハンドラの詳細については、第 15 章「プログラムによるサーバーの拡張」 に記載されている「クエリハンドラの使用」を参照してください。
Document Footer
(ドキュメントのフッター)サーバーリソースにドキュメントフッターを追加できるようにします。詳細は、第 16 章「コンテンツ管理」の「ドキュメントのフッターの変更」を参照してください。
.htaccess Configuration
(.htaccess 設定)サーバーマネージャへのアクセス権を与えることなく、ほかのユーザーに設定オプションのサブセットを与えることができます。アクセス制御の詳細については、第 9 章「サーバーへのアクセス制御」を参照してください。
Require Stronger Security
(より強力なセキュリティを要求)鍵サイズ制限を指定したり、特定のファイルへのアクセスを拒否できます。
Error Responses
(エラー応答)サーバーでエラーが発生した場合にクライアントに表示されるエラー応答を、カスタマイズできます。
Log preferences
(ログ設定)アクセスログの詳細を設定できます。ログ設定の詳細については、第 10 章「ログファイルの使用」 に記載されている「アクセスログの詳細設定」を参照してください。
Remote File Manipulation
(リモートファイル操作)リモートブラウザからサーバーのドキュメントを変更できるようにするためのファイル操作コマンドを有効にできます。詳細は、第 16 章「コンテンツ管理」の「リモートファイル操作の有効化」を参照してください。
Server Parsed HTML
(サーバーが解析する HTML)ファイルがクライアントに送信される前に、サーバーが解析するかどうかを指定できます。詳細については、『Sun ONE Web Server 6.1 Programmer's Guide』を参照してください。
Serve Precompressed Content
(圧縮済みコンテンツの提供)サーバーが、ファイルの圧縮済みのバージョンを送信するかどうかを指定できます。詳細は、第 16 章「コンテンツ管理」の「事前に圧縮したコンテンツを配信するようにサーバーを設定する」を参照してください。
Compress Content on Demand
(オンデマンドでのコンテンツの圧縮)コンテンツを、サーバーがダイナミックに圧縮してからクライアントに送信するかどうかを指定できます。詳細は、第 16 章「コンテンツ管理」の「コンテンツをオンデマンドで圧縮するようにサーバーを設定する」を参照してください。
Symbolic links (UNIX/Linux)
サーバーでのファイルシステムリンクの使用を制限できます。詳細は、第 16 章「コンテンツ管理」の「シンボリックリンクの制限 (UNIX/Linux)」を参照してください。
詳細は、オンラインヘルプの「New Style ページ」を参照してください。
設定スタイルの割り当て設定スタイルを作成すると、仮想サーバー内のファイルやディレクトリに割り当てることができます。個々のファイルやディレクトリを指定することも、ワイルドカードパターン (*.gif など) を指定することもできます。
設定スタイルを割り当てるには、次の手順を実行します。
詳細は、オンラインヘルプの「Assign a Style ページ」を参照してください。
設定スタイルの割り当ての一覧表示設定スタイルを作成し、ファイルやディレクトリに適用すると、設定スタイルとその適用先の一覧を表示できます。
設定スタイルの割り当てを一覧表示するには、次の手順を実行します。
詳細は、オンラインヘルプの「List Assignments ページ」を参照してください。
設定スタイルの編集設定スタイルを編集するには、次の手順を実行します。
- クラスマネージャにアクセスします。
- 「Styles」タブを選択します。
- 「Edit Style」リンクをクリックします。
- 編集する設定スタイルを選択し、「Edit this style」ボタンをクリックします。
- 使用できるリンクのリストから、スタイルを設定するカテゴリをクリックします。
カテゴリの詳細については、「設定スタイルの作成」を参照してください。
- 表示されるフォームに必要事項を入力し、「OK」をクリックします。
- 設定スタイルのほかの変更を行うには、手順 5 と 6を繰り返します。「OK」をクリックします。
編集するスタイルを選択すると、リソースピッカーに、ほかのリソースではなく設定スタイルが表示されます。スタイルの編集が終了したら、「OK」をクリックし、その後、「Apply」をクリックします。リソースピッカーのスタイルモードが終了します。また、リソースピッカーから「Exit styles mode」を選択して、スタイルモードの終了を選択することもできます。リソースピッカーの詳細については、第 1 章「Sun ONE Web Server の概要」の「リソースピッカーの使用」を参照してください。
詳細は、オンラインヘルプの「Edit Style ページ」を参照してください。
設定スタイルの削除設定スタイルを削除する前に、設定スタイルが適用された割り当てを削除します。設定スタイルを削除する前にこの処理を行わない場合は、仮想サーバーのクラスの obj.conf ファイルを手動で編集し、ファイル内の設定スタイルを検索し、それを None に置換する必要があります。この検索と置換を行わないと、適用されていた設定スタイルが削除されたファイルやディレクトリにアクセスしたときに、サーバーの設定が間違っているというエラーメッセージが出力されます。
設定スタイルを削除するには、次の手順を実行します。
詳細は、オンラインヘルプの「Remove Style ページ」を参照してください。