Sun Java System Web Server 6.1 SP13 リリースノート

管理

次の表は、管理における既知の問題を一覧したものです。

表 6 管理における既知の問題

問題 ID 

説明 

6922055 

6.1 SP12 以降 - 管理 GUI で検索の「有効」チェックボックスをオフにできない 

JDK 1.6 を Web Server 6.1 SP12 以降で使用している場合は、「仮想サーバーの検索」タブの「有効」オプションを無効にできません。チェックボックスをオフにし、「了解」をクリックして変更を保存し、設定が正常に更新されたと通知された場合でも、このオプションは有効なままになります。 

回避方法: 管理 GUI を使用して検索を無効にする代わりに、instance/config/server.xml ファイルを編集して、検索 Web アプリケーションの enabled="true"enabled="false" に変更します。

6543821 

6531819 

待機ソケットを削除、またはそのポート番号を変更してサーバーを再起動または再構成した場合、サーバーが古い待機ソケットを閉じることができない。オペレーティングシステムはそのポートでの接続を受け入れ続けるが、サーバーはそのポートでの要求に対応しない。 

回避方法: 古い待機ソケットを閉じ、サーバーを停止して再起動します。

6301761 

Mozilla 1.4 および Firefox 1.0.6 で、ACL アプレットのロードに失敗する。 

6021151 

HttpServerAdmin を使用して JNDI リソースを作成する際、LDAP ドメイン名にコンマが含まれていると問題が発生する。

回避方法: HttpServerAdmin でプロパティー内の「,」をエスケープするには、エスケープ文字として「\\」を使用します。Windows プラットフォームでは「\」を使用します。

プロパティー java.naming.provider.url=ldap://localhost:389/ou=loggingQueues, ou=tms,ou=services,ou=abc で、「,」は次に示すようにエスケープします。

-property java.naming.provider.url=ldap://localhost:389/ou=loggingQueues \\,ou=tms\\,ou=services\\,ou=abc

5035129 

RedHat Linux Advance Server 3.0 上で WS 6.1 SP2 Admin を使用して、Directory Server の user/group/ou を管理できない。

4650456 

マルチバイト文字を使用すると、「View Access」および「View Error」が正しく機能しない。 

4652585 

分散管理を有効にすると、ローカルの管理ユーザーが無効になる。 

回避方法: 分散管理のグループ内に、デフォルトの管理ユーザー名でユーザーを作成します。

新規に作成した LDAP 管理ユーザーには、Web サーバーの管理ユーザーと同じパスワードを設定する必要があります。 

4725683 

ログファイルの日付スタンプが、ローカルのタイムゾーンになっていないため、正しくない日付が表示される。 

回避方法: ログファイル名の拡張子の日付をログエントリの日付にする場合は、23:59 でログファイルがローテーションするようにサーバーを設定します。

4761960 

Web Server 6.0 SP4: SASL および匿名バインドを使用すると、分散管理を有効にできない。 

回避方法: SSL 対応のディレクトリサーバーに匿名バインドを使用しないでください。

4841310 

.htaccess で認証すると、REMOTE_USER 変数を取得できない。

回避方法: .htaccess ファイルを使用可能にすると、サーバーはリソースを提供する前に、.htaccess ファイルを確認します。サーバーはリソースと同じディレクトリおよびそのディレクトリの親ディレクトリで .htaccess ファイルを検索します。この検索はドキュメントのルートまで続けられます。たとえば「Primary Document Directory」が /sun/server/docs に設定されているときに、クライアントが /sun/server/docs/reports/index.html を要求すると、サーバーは /sun/server/docs/reports/.htaccess および /sun/server/docs/.htaccess.htaccess ファイルを確認します。

サーバーの「Addtional Document Directories」および「CGI Directory」機能で、管理者は代わりのドキュメントルートを定義できます。代わりのドキュメントルートが存在すると、.htaccess ファイルの処理に影響します。たとえば、サーバーの「Primary Document Directory」が /sun/server/docs に設定されていて、CGI プログラムが /sun/server/docs/cgi-bin/program.cgi にあるとします。

CGI を「File Type」として有効にした場合、クライアントが CGI プログラムに要求を発行すると、サーバーは /sun/server/docs/.htaccess /sun/server/docs/cgi-bin/.htaccess の両方の内容を評価します。

しかし、「CGI Directory」として /sun/server/docs/cgi-bin を設定すると、サーバーは /sun/server/docs/cgi-bin/.htaccess は検査しますが、/sun/server/docs/.htaccess は検査しません。これは、「CGI Directory」で /sun/server/docs/cgi-bin を指定したことで、代替のドキュメントルートとしてマークされたためです。

4865295 

管理インタフェースの分散管理下で、エンドユーザー管理機能がサポートされない。 

4882999 

管理GUI のページの見た目と使い心地に一貫性がない。 

4888696 

Netscape Navigator 7.0 で情報の入力が不十分な場合に、管理 GUI の「Add Server」ページが消える。 

回避方法: 「OK」をクリックする前に「Add Server」ページに完全な情報を入力してください。必要であれば、「Add Server」の GUI を復元するためにページを再読み込みするか、別のページまたは別のタブをクリックして、「Add Server」ページに戻ってください。このバグは、Netscape Navigator 7.0 でのみ発生します。

4910309 

「NULL」が警告メッセージで正しく表示されない。 

この語は、Virtual Server Manager の 「Virtural Server」ページの Pick Directory でディレクトリサービスを編集しているときに表示されます。 

4905808 

スーパーユーザーが、分散管理を有効にしたあと、管理インタフェースにアクセスできない。 

回避方法: 分散管理を有効にしたあと、「スーパーユーザー」と同じ管理ユーザー名とパスワードを持つ LDAP のユーザーを作成します。

4908694 

ログ設定用のデフォルトのリンクが動作しない。

「Virtual Server」ページ用の「Logging Settings」でデフォルトリンクがデフォルトのパスを設定せず、リセットボタンとして動作します。

4911552 

.shtml ファイルが、構文解析されるべきでないときに構文解析される。

ID なし 

Web サーバーに付属の sun-web.xml ファイルで間違った DTD の場所が示されている。

修正:正しい場所は http://www.sun.com/software/dtd/appserver/sun-web-app_2_3-1.dtd です。

6284698 

root ユーザーでないユーザーとしてインストールすると、Web サーバーが動作しない。 

回避方法: Web 管理コンソールを使用せずに、コマンド行から Web サーバーインスタンスを起動します。

6078104 

passthrough プラグインが設定されている場合に、 Web Server 6.1 から JSP アプリケーションにアクセスできない。

回避方法: passthrough の service 指令から、次のように行を変更します。

Service type="magnus-internal/passthrough" fn="service-passthrough" servers="http://server:port"

上記の行を次のように変更します。 

Service fn="service-passthrough" servers="http://server:port"

4991278 

JSP ClassCache ファイルを削除するための管理 GUI 機能がない。

6316265 

管理 GUI では、変更を有効にするために「Click Apply」と指示されているが、管理サーバーに「Apply」ボタンはない。 

6720218 

Solaris 10 で SNMP Web サーバーサブエージェントが snmpwalk コマンドに応答しない。 

Web Server 6.1 にバンドルされている SNMP マスターエージェントは、Solaris 10 U2 (およびそれ以降) では Solaris 10 U2 で追加された TCP fusion 機能が原因でハングアップします。 

回避方法: 回避方法は 2 つあります。

  • /etc/system で以下の行を追加して、TCP fusion を無効にします。

    set ip:do_tcp_fusion = 0x0

  • tcp_xmit_hiwat 値を 262144 など、より大きい値に変更します。

    # ndd -set /dev/tcp tcp_xmit_hiwat 262144

    ピア snmp マスターエージェントは正しく機能します。

    tcp_xmit_hiwat 値を設定する場合、rc スクリプト内に配置すると、システムの再起動後に手動で設定せずに済みます。

6708852 

ACL が server.xml 内の USERDB を更新せず、ページへのアクセス時に [NSACL6000] HTTP5239 エラーが発生した 

ACL に対してデフォルト以外の authdb を使用する場合は、authdb の詳細が server.xml に追加されていることを確認してください。 追加されていない場合、ACL によって保護されているページにアクセスしたときに、サーバーは次のエラーをスローします。

[NSACL6000] HTTP5239: digestrealm is not a registered database

回避方法:

このエラーは、以下に示すように、 server.xml で「デフォルト」として USERDB が設定されたままで、ACL に対して「digest1」を見つけられないために発生します。


<VSCLASS id="vsclass1" objectfile="obj.conf">
  <VS id="https-testdigest" connections="lsl" mime="mime1"
  aclids="acll" urlhosts="apple">
			<PROPERTY name="docroot" value="/export/home/iws6.1sp9/docs"/>
			<USERDB id="default"/>

以下の情報を server.xml 内の必要な仮想サーバーの下のデフォルト USERDB 宣言の後に手動で追加してから、サーバーを再起動します。

<USERDB id="digestrealm" database="digestrealm"/>

authdb が dbswitch.conf および ACL ファイルで適切に記述されていることも確認する必要があります。

dbswitch.conf ファイル:


apple:/export/home/iws6.1sp9> cat userdb/dbswitch.conf 
directory digestrealm file 
digestrealm:syntax digest 
digestrealm:digestfile /export/home/iws6.1sp9/digestrealm

ACL ファイル: 


acl "default";
authenticate (user,group) {
        database = "digestrealm";
        method = "digest";
        prompt = "digestrealm";
};
deny (all)
 (user = "anyone");

allow (read,execute,list,info)
 (user = "all");