ハードウェアやソフトウェアのアップグレードや交換のためにホストをオフラインにしたために、停止した HADB ノードを手動で起動する必要がある場合があります。また、二重障害以外の何らかの理由でノードが再起動に失敗すると、手動でのノードの起動が必要な場合があります。二重障害から回復する方法の詳細については、「データベースの解除」を参照してください。
たいていの場合には、まず normal 起動レベルを使用してノードの起動を試行することをお勧めします。normal 起動レベルで失敗するかまたはタイムアウトになる場合には、repair 起動レベルを使用する必要があります。
データベース内のノードを起動するには、hadbm startnode コマンドを使用します。この構文は次のとおりです。
hadbm startnode [--adminpassword=password | --adminpasswordfile=file] [--agent=maurl] [--startlevel=level] nodeno [dbname]
dbname オペランドにはデータベース名を指定します。デフォルトは hadb です。
nodeno オペランドには起動するノードの番号を指定します。hadbm status を使用すると、データベース内のすべてのノードの番号を表示できます。
詳細については、hadbm-startnode(1)を参照してください。
hadbm startnode コマンドには、ノードの起動レベルを指定する、1 つの特別なオプション --startlevel (省略形 -l) があります。
ノード起動レベルは次のとおりです。
normal (デフォルト): ノード上 (メモリー内およびディスク上のデータデバイスファイル内) でローカルに検出されたデータを使用してノードを起動し、欠落している最新の更新内容をミラーとの間で同期します。
repair: ノードに対して、ローカルデータの破棄およびミラーからのそのデータのコピーを強制します。
clear: ノードのデバイスを再初期化し、ミラーノードから強制的にデータを修復します。デバイスファイルが損傷を受けたかまたはデバイスファイルを含むディスクを交換したため、デバイスファイルを初期化する必要がある場合に使用します。
その他のコマンドオプションの説明は、「一般的なオプション」を参照してください。
hadbm startnode 1