Sun GlassFish Enterprise Server 2.1 高可用性 (HA) 管理ガイド

非 HA クラスタの自動クラスタ化

これまでは、この節のあとの手順で説明されているように、「非高可用性」MQ クラスタ (マスターブローカを持つ MQ クラスタ) を管理者が個別に設定する必要がありました。このリリースでは、(REMOTE タイプの) 手動でのプロセスによる MQ クラスタの設定に加えて、Enterprise Server は「自動クラスタ化」を提供します。これは、ユーザーが Application Server クラスタを作成するときに、(LOCAL タイプの) 共存する非 HA クラスタが自動的に作成されることを意味します。これは MQ クラスタの作成のデフォルトモードになります。たとえば、3 つの Application Server インスタンスを持つ Application Server クラスタを管理者が作成すると、各 Application Server インスタンスは共存するブローカと連動するように設定され、結果的に MQ クラスタが透過的に 3 つの MQ ブローカインスタンスを形成します。最初の Application Server インスタンスの MQ ブローカがマスターブローカに設定されます。ただし、自動クラスタ化には短所もあります。管理者がクラスタにインスタンスを追加する場合、自動的に作成される MQ ブローカインスタンスはクラスタに参加できません。この動作は、インスタンスがクラスタから削除される場合にも適用されます。