Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービスをインストールするのに必要なさまざまな要件を以下の各節に示します。
この項では、Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービスをインストールして、正しく機能させるためのオペレーティングシステム要件 (Solaris のバージョン、ダウンロードする必要があるオペレーティングシステムのパッチ) について説明します。
Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービスをインストールして正しく機能させるには、Solaris 2.6 およびその互換バージョンが必要です。
SPARCTM および x86 のオペレーティングシステムに対するパッチの種類について説明します。使用するシステムに必要なパッチ番号を表 4-1 で調べてダウンロードしてください。Solaris for ISPs をインストールする前に、この節をよく読んで各ホストサーバーを準備してください。
オペレーティングシステムをアップグレードするには、http://access1.sun.com/Products/ISP/ から必要なパッチをダウンロードします。
表 4-1 に、Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービスを正しく機能させるのに必要な Solaris 2.6 オペレーティングシステムのパッチを示します。
パッチの説明 | SPARC のパッチ番号 | x86 のパッチ番号 |
---|---|---|
SunOS 5.6: libc と watchmalloc のパッチ | 105210-03 | 105211-03 |
SunOS 5.6: /kernel/fs/hsfs のパッチ | 105486-02 | 105487-02 |
SunOS 5.6: /kernel/drv/glm のパッチ | 105580-03 | なし |
SunOS 5.6: /usr/lib/nfs/mountd のパッチ | 105615-03 | 105616-03 |
SunOS 5.6: adb と kadb のパッチ | 106031-02 | なし |
SunOS 5.6: カーネルアップデートのパッチ | 105181-06 | 105182-06 |
SunOS 5.6: /usr/sbin/rpcbind のパッチ | 105216-02 | 105217-02 |
SunOS 5.6: /kernel/drv/ssd のパッチ | 105356-01 | なし |
SunOS 5.6: /kernel/drv/ses のパッチ | 105357-01 | なし |
SunOS 5.6: sf と socal ドライバのパッチ | 105375-04 | なし |
SunOS 5.6: /kernel/misc/nfssrv のパッチ | 105379-01 | 105380-01 |
SunOS 5.6: /usr/bin/at のパッチ | 105393-01 | 105394-01 |
SunOS 5.6: /usr/bin/volrmmount のパッチ | 105407-01 | 105408-01 |
SunOS 5.6: /usr/bin/vacation のパッチ | 105518-01 | 105519-01 |
SunOS 5.6: /kernel/fs/fifofs のパッチ | なし | 105581 |
SunOS 5.6: /usr/lib/nfs/mountd のパッチ | 105615-03 | 105616-03 |
SunOS 5.6: libbsm のパッチ | 105621-01 | 105662-01 |
SunOS 5.6: /usr/bin/login のパッチ | 105665-01 | 105666-01 |
SunOS 5.6: /usr/bin/rdist のパッチ | 105667-01 | 105668-01 |
SunOS 5.6: /kernel/drv/ip のパッチ | 105786-01 | 105787-01 |
表 4-2 に、Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービスを正しく機能させるのに必要な CDE 1.2 とマニュアルページのパッチを示します。
この項では、Solaris for ISPs をインストールするためのハードウェア (CPU、ディスク容量、RAM、スワップ容量) 要件について説明します。
Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能をインストールするためのハードウェア要件を表 4-3 に示します。
表 4-3 プラットフォーム拡張機能のハードウェア要件Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能 | CPU | ディスク容量 | RAM | スワップ容量 |
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推奨 | 最低 | 推奨 | 推奨 | |
Solaris for ISPs [同じマシンに Solaris for ISPs の全コンポーネントをインストールする場合の要件です。] | ハイエンドのデュアルプロセッサシステム | 4 GB | 245 MB | 1 GB |
Solaris for ISPs プラットフォーム [このコンポーネントは、Solaris for ISPs コンポーネントを使用するすべてのマシンにインストールする必要があるので、ネットワーク上のすべての Solaris for ISPs マシンがこの要件を満たす必要があります。] | ハイエンドのワークステーション | 3 MB | なし | なし |
Sun Internet Administrator | 1 MB | 64 MB | 64 MB | |
Sun Directory Services | 50 MB | 64 MB | ||
FlexLM ライセンスサーバー | 3 MB | なし | なし | |
Sun Internet Services Monitor | 5 MB | 64 MB | 1 MB | |
SunScreen SKIP1.1.1 [詳細は、http://www.sun.co.jp/security/skip/ を参照してください。] | 10 MB | 32 MB | ||
JDK 1.1.5 | 3 MB | |||
HotJava 1.1.4 | 9 MB | 32 MB |
Solaris for ISPs の各種サービスをインストールするためのハードウェア要件を表 4-4 に示します。
表 4-4 各種サービスのハードウェア要件
Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービスがサポートしている Web ブラウザは、HotJava 1.1.4 です。
この項では、コンポーネント間の依存関係と、各コンポーネントのデフォルトポートについて説明します。
Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービスが必要とするパッケージ (バンドルされているパッケージまたは独立パッケージ) を表 4-5 に示します。
表 4-5 Solaris for ISPs のコンポーネント間の依存関係必要かつ推奨されるパッケージ | Solaris for ISPs のプラットフォーム拡張機能と各種サービス | パッケージの入手先 |
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JDK/JRE 1.1.5 | このパッケージは、すべての Solaris for ISPs コンポーネントで必要です | バンドル |
SSL | SWS、Sun Internet Administrator、Sun Internet FTP Server、Sun Internet News Server | バンドル |
SKIP | Sun Internet Administrator [このコンポーネントのサーバー側で SKIP を使用することを推奨します。] | バンドル |
JavaIDL | Sun Internet FTP Server、Sun Internet News Server | バンドル |
PGP 5.0 | Sun Internet News Server [メッセージの認証制御にはこのパッケージを推奨します。] | http://www.nai.com/default_pgp.asp [ニュースグループに対する PGP 公開鍵の詳細は、http://www.isc.org/inn.html を参照してください。] |
Solaris for ISPs で使用するポート番号を次に示します。
ホスト構成ソフトウェアでインストールするときの一時的な Web サーバーのデフォルトポートは、8000 です。
Sun Internet Administrator が使用する管理 Web サーバーのデフォルトポートは、50080 です。
Sun Directory Services のデフォルトポートは、1760 です。
Sun WebServer (SWS) のデフォルトポートは、2380 です。
Sun Internet Services Monitor のデフォルトポートは、2381 です。