これは、LDAP (軽量ディレクトリアクセスプロトコル) を実装したディレクトリサービスで、ユーザー (管理者) とサービス構成に関する情報の共有レポジトリを提供します。管理者は加入者情報をレポジトリに保存することもできます。現バージョンの Sun Directory Services が提供する機能を次に示します。
インターネット標準の LDAP v3 に準拠
NAS (ネットワークアクセスサーバー) 経由でネットワークに接続する遠隔ユーザーの認証を提供する RADIUS (遠隔アクセスダイアルアップユーザーサービス) サーバー
既存の NIS (ネットワーク情報システム) 環境と統合して、 一貫したネームサービスを提供する NIS サーバー
Deja ディレクトリエディタ、ディレクトリ管理のための Java 対応の管理コンソール、任意のブラウザからのアクセスを可能にする Web ゲートウェイなどの各種管理ツールの完備
Sun Directory Services は、X ベースのアプリケーションとして Sun Internet Administrator から管理できます。
Sun Directory Services は、ライセンスなしで 1000 個までのエントリをディレクトリに作成できます。Solaris for ISPs には 5000 個までのエントリ作成を可能にするライセンス証明書が付属しています。ライセンスを有効にするには、FlexLM ライセンスサーバーを使用して登録しなければなりません。ライセンス証明書をインストールして有効にする方法については、『Solaris for ISPs のインストール』を参照してください。
Solaris for ISPs における Sun Directory Services の役割については、このマニュアルの第 5 章「ディレクトリサービスの使用」と第 6 章「Solaris for ISPs のディレクトリサービスのスキーマ」を参照してください。Sun Directory Services のマニュアルとしては、『Sun Directory Services 3.1 管理ガイド』と『Sun Directory Services 3.1 ユーザーズガイド』があり、どちらも AnswerBook2 パッケージとして提供されています。Sun Directory Services の Deja ツールに関しては、オンラインヘルプで詳しく説明しています。