ホスト構成中に行われるシステムのセキュリティ強化やパフォーマンス向上のための調整は、Solaris for ISPs の次のバージョンには組み込まれない可能性があります。この項では、ホスト構成中に加えた変更を元に戻して、Solaris 基本環境を復元する手順について説明します。
元の環境に戻すマシンにログインして、スーパーユーザーのアクセス権を取得します。どの変更を元に戻すかを決定し、次のリストからそれに対応する手順を実行します。
Solaris 基本環境の各サービスは、セキュリティ強化とパフォーマンス向上のためにホスト構成のグラフィカルユーザーインタフェース (GUI) で調整されています。ここで行なった変更は再構成可能な変更なので、もう一度ホスト構成 GUI を使用して設定値をリセットできます。Solaris サービスの設定値をリセットする方法については、『Solaris for ISPs のインストール』とホスト構成のオンラインヘルプを参照してください。
インストール後に 2 つのブートファイル (S35umask と S68echo) が /etc/rc2.d に作成されています。このブートファイルは、Solaris for ISPs プラットフォームコンポーネントをインストール解除すると自動的に削除されます。
システム構成に対する一度限りの変更のいくつかは、手動で元に戻す必要があります。その手順を次に示します。
/opt/SUNWfixm/bin/fixmodes -u と入力して、一度限りの変更を元に戻します。
bsmunconv と入力して、監査モードを C2 から C1 に戻します。これにより、 syslog では見逃されていたイベントを記録するように設定した監査モードが元に戻ります。
現バージョンの /.cshrc、/.profile、/.zshenv、/etc/ftpusers、/etc/default/passwd、 /etc/syslog.conf を、file.pre-hcfconfig バージョンと比較します。現在のファイルには、セキュリティ強化のための変更、およびその後加えられた変更が入っています。ホスト構成ソフトウェアで加えられた変更箇所を見つけて、テキストエディタで元に戻します。
file.pre-hcfconfig を最新バージョンの file にコピーしないでください。コピーすると、ホスト構成以後に行なった変更も元に戻ってしまいます。