コマンド行からエントリを追加するには、エントリ情報が入った ldif 形式のファイルを作成します。ldif 形式のファイルは、各ディレクトリエントリを空白行で区切った単純テキスト形式のファイルです。各ディレクトリエントリは、次の例のような構造を持ちます。
次の例では必須属性だけを示します。ほとんどのオブジェクトクラスには、この他にさまざまなオプション属性があります。オプション属性は、必要に応じて使用してください。
dn: ou=wcgate1,ou=eng,o=sun,c=US ou: wcgate1 associateddomain: wcgate1.eng.sun.com objectclass: organizationalUnit objectclass: domainRelatedObject
各属性の意味は次のとおりです。
作成するエントリの識別名を指定します。
作成するエントリの名前属性です。よく使用する名前属性としては、commonName、organizationalUnit (ou)、domainComponent (dc) があります。
DC ツリー内の対応するエントリのドメイン名をドット区切り形式で指定します。OSI ツリーと DC ツリーの関係については、「Solaris for ISPs のディレクトリ構造」、ドメインのクロスリファレンスエントリを作成する方法については、「ドメインエントリの作成」を参照してください。
この場所には、属性:値のペアを一行ごとに必要な数だけ指定できます。
エントリのオブジェクトクラス (種類) を指定します。objectClass は多数存在しますが、この例では 2 つだけ示します。
使用できるオブジェクトクラスと属性の詳細は、このマニュアルの第 6 章「Solaris for ISPs のディレクトリサービスのスキーマ」、および『Sun Directory Services 3.1 管理ガイド』の第 8 章「ディレクトリスキーマの構成」を参照してください。