Solaris for ISPs のインストール

Sun Internet Administrator の起動

Solaris for ISPs の各種サービスを Sun Internet Administrator で管理するには、各サービスを Sun Internet Administrator に登録する必要があります。また、管理するサービスごとに管理者を作成したり、複数のサービスをグループ化してその管理者を作成したりすることもできます。


注 -

インストール時に指定した管理者は、Sun Internet Administrator と、その管理対象となるすべてのサービスに対してグローバルアクセス権を持ちます。


Sun Internet Administrator を構成してサービスを管理するには、Sun Directory Services ホストおよび全サービスホストのインストールと構成を行います。Solaris for ISPs システムの設計の詳細は、『Solaris for ISPs 管理ガイド』の第 3 章「設定のガイドライン」を参照してください。


注 -

Sun Internet Administrator が正常に機能するには、正しく構成された Sun Directory Services が起動している必要があります。次の手順を実行する前に、Sun Directory Services が実行されていることを確認してください。Sun Internet Administrator にアクセスする前に、必ずシステムを再起動してください。


  1. Sun Internet Administrator は、ディレクトリサービスの初期エントリを作成します。それらのエントリは実行可能でなければなりません。

    • Sun Internet Administrator をインストールしたときに Sun Directory Services が実行されていた場合は、エントリがすでに初期化されています。

    • Sun Internet Administrator と Sun Directory Services を同時にインストールした場合は、エントリがすでに初期化されています。

    • ディレクトリサービスが実行されていなかった場合は、Sun Internet Administrator のエントリを初期化する必要があります。

    エントリを初期化するには、スーパーユーザーのアクセス権を取得してから、次のように入力します。


    # /opt/SUNWixamc/bin/mcdsinit -d DNofDSAdmin -n ConsoleAdmin
    

    指定する値は次のとおりです。

    -d DNofDSAdmin

    ディレクトリサービスのインストール時に指定した Sun Directory Services 管理者の識別名です (たとえば、 cn=admin、o=sun、c=US)。

    -n ConsoleAdmin

    インストール時に指定した Sun Internet Administrator の管理者名です。


    注 -

    この 2 つのフィールドに指定する値は、各ソフトウェアのインストール時に指定した値と一致している必要があります。


  2. 次のプロンプトに答えます。

    DA administrator password:

    Sun Directory Services 管理者のパスワードを入力します。

    IA administrator password:

    Sun Internet Administrator コンソール管理者のパスワードを入力します。


    注 -

    ここで入力するパスワードは、各ソフトウェアのインストール時に指定したパスワードと一致している必要があります。


    以降の手順ではスーパーユーザーのアクセス権は必要ありません。ここからは、Sun Internet Administrator にブラウザからアクセスできます。


    注 -

    mcdsinit の詳細は、マニュアルページを参照してください。マニュアルページを参照するには、man -M /opt/SUNWixamc/man command と入力します。command には、マニュアルページを表示するコマンド名を入力します。


  3. サポートされている Web ブラウザ (たとえば、HotJava 1.1.5) を起動して、 http://<hostname>:50080/ispmc という URL にアクセスします。

    <hostname> には Sun Internet Administrator をインストールしたマシン名を指定します。また、管理 Web サーバーのポート番号をデフォルトの 50080 以外に構成した場合は、そのポート番号を指定します。


    注 -

    Sun Internet Administrator にアクセスしやすくするために、この URL のブックマークを作成しておくとよいでしょう。


  4. この Sun Internet Administrator が管理する製品と全サービスへのグローバルアクセス権を取得するために、次の手順でログインします。

    1. 「Register Services」を選択します。

    2. Sun Internet Administrator のインストール時に指定した管理者名とパスワードを入力します。

    3. サービスを登録し、管理者を追加します。その方法については、オンラインヘルプを参照してください。


    注 -

    この手順以降では、必要なすべての情報を Sun Internet Administrator のオンラインヘルプで参照できます。


  5. Sun Internet Administrator で管理する各サービスに対して、次の手順を実行します。

    1. 目次区画でリンクをクリックして「Register Services」画面に移動します。

    2. 登録するサービスがインストールされているホスト名を入力して、「Register Host」をクリックします。

    3. リストから目的のサービスを選択し、「Register Services Selected Above」をクリックします。

  6. (省略可能) 管理者を追加作成するには、目次区画でリンクをクリックして「Manage Administrators」画面に移動します。オンラインヘルプを参照して、必要な手順を実行します。

Solaris for ISPs サービスを追加インストールするたびに、上記の手順に従ってサービスをコンソールに追加します。