Sun Directory Services 3.1 管理ガイド

インフラ情報

インフラ情報によって、ディレクトリサービスの構成要素の動作方法や、ディレクトリエントリの情報の解釈方法が決まります。インフラ情報には、ディレクトリスキーマ、知識情報、および構成要素の構成情報があります。

スキーマ

ディレクトリスキーマは、ディレクトリに格納するデータを記述する規則の集まりです。この規則は、許されるエントリの種類、その属性構造、および属性の構文を定義します。Sun Directory Services には定義済みのスキーマがあります。このスキーマは修正できますが、一定の制約があります。スキーマの変更方法については、「スキーマの変更」を参照してください。

知識情報と照会

ディレクトリサーバーは、知識情報を使って情報に対する要求を他のサーバーへ渡します。ディレクトリサーバーが持つ知識情報は、他の名前付きコンテキストを持つディレクトリサーバーへの参照となります。サーバーは、情報の要求を受け取ると、自身のローカルデータ格納の情報を使って要求に対応できるかどうかを調べます。対応できない場合は、定義されているそのデータ格納の照会を調べ、代替ディレクトリサーバーの詳細をディレクトリクライアントに返します。したがって、クライアントは、この要求を他のディレクトリサーバーへ送信できます。クライアントによっては、要求を代替サーバーに自動的に送信するものがあります。その場合、ユーザーは照会機構を意識する必要はありません。それ以外のクライアントは照会情報をユーザーに返します。

照会の使用例については、「例: XYZ Corporation の名前付きコンテキスト」を参照してください。