作成する名前付きコンテキストをネットワークのどのサーバーに格納するかを決める必要があります。考慮すべき制約には次のものがあります。
サーバーの数
サーバーの場所
ユーザーの要件。通信費用を減らすために、最も頻繁に必要になる情報が最も近くのサーバーになければなりません。
ディレクトリデータベースのサイズ。各データ格納の最大のエントリ数は 100 万です (ただし、サーバーは複数のデータ格納を持つことができます)。
ネットワークによる制約やユーザーのニーズを考慮して、情報をどこに格納するかを決めます。この際、情報がサーバー間で重複してもかまいません。この重複は、複製方針を設定する際に解決されます。
たとえば、XYZ Corporation には、香港を除き、それぞれの場所にディレクトリサーバーがあるものとします。表 3-1 は、各サーバーの名前付きコンテキストを示しています。
表 3-1 XYZ Corporation における名前付きコンテキストの場所
サーバー |
名前付きコンテキスト |
|
---|---|---|
boston |
ou=XYZ, c=US ou=People, ou=XYZ, c=US ou=Services, ou=XYZ, c=US ou=HR, ou=XYZ, c=US |
|
newyork |
l=New-York, ou=XYZ, c=US ou=US-RD, ou=XYZ, c=US ou=Eur-RD, ou=XYZ, c=US ou=Sales-Mktg, ou=XYZ, c=US |
|
london |
l=London, ou=XYZ, c=US ou=People, ou=XYZ, c=US ou=Services, ou=XYZ, c=US ou=HR, ou=XYZ, c=US |
|
paris |
l=Paris, ou=XYZ, c=US ou=Eur-RD, ou=XYZ, c=US ou=US-RD, ou=XYZ, c=US ou=Sales-Mktg, ou=XYZ, c=US |