Sun Directory Services 3.1 管理ガイド

ディレクトリデータの索引の作成

データ格納には、ディレクトリ情報のアクセス速度を最適化する複数の属性索引を含めることができます。属性索引は、特定の属性や属性値を持つエントリのリストです。属性の索引作成には、次のいずれかの一致規則を使用します。

デフォルトの特性を持つデータ格納では、次の属性に索引が付けられます。

索引を付ける利点は、索引が付けられた属性のアクセスを最適化できることです。欠点は、使用するディスク領域が増え、エントリの追加や変更に時間がかかることです。

索引を作成後、エントリを追加または変更すると、その索引は自動的に更新されます。ただし、新しい索引を作成したときに、データ格納にエントリがすでに含まれている場合、それらのエントリは自動的に索引に含まれません。また、ディレクトリからエントリを削除しても、索引は自動的に更新されません。したがってエントリを削除しても、索引ファイルのサイズは小さくなりません。

データ格納に定義されたすべての索引を更新するには、データ格納ウィンドウの「データ格納 (Data Store)」メニューから「索引を更新 (Update Indexes)」を選択します (「ディレクトリの保守」を参照してください)。データ格納の索引の再生成には、索引の数と複雑さにより異なりますが、数分かかることがあります。たとえば、20,000 個のエントリを持つデータ格納のデフォルト索引を再生成するには、約 5 分かかります。

索引を作成するには

  1. 新しいデータ格納を作成したり、既存のデータ格納を変更したりする場合は、「作成 (Create)」メニューから「索引 (Index)」を選択します。

    「索引を追加 (Add Index)」ウィンドウが表示されます。

  2. 索引を作成する属性名と索引の種類を指定します。

    「設定... (Set...)」ボタンを使ってリストから属性を選択します。複数の属性をコンマで区切って指定できます。これらの属性には、同じ種類の索引が付けられます。

  3. 「適用 (Apply)」をクリックして、索引を追加します。