データ格納には、ディレクトリ情報のアクセス速度を最適化する複数の属性索引を含めることができます。属性索引は、特定の属性や属性値を持つエントリのリストです。属性の索引作成には、次のいずれかの一致規則を使用します。
存在 (Presence) - 特定の値ではなく、属性の指定するフィルタを使用して (たとえば、cn=*) 検索を最適化します。
部分文字列 (Substring) - 部分指定の属性値を含むフィルタで (たとえば、cn=adr*) 検索を最適化します。部分文字列索引では、連続する 3 文字からなるすべての組み合わせを使用します。たとえば、cn=adrianne なら、部分文字列は adr、dri、ria、ian、ann、nne になります。このような索引は、生成に時間がかかり、ディスク容量も多く必要です。
デフォルトの特性を持つデータ格納では、次の属性に索引が付けられます。
commonName、surname、mail、mailHost、givenName は、「存在 (Presence)」、「同等 (Equality)」、「近似 (Approximate)」、および「部分文字列 (Substring)」一致で索引が付けられます。
uid は、「存在 (Presence)」と「同等 (Equality)」で索引が付けられます。
preferredRfc822Recipient、rfc822Mailbox、cCMailAddress、pROFSAddresses、mSMailAddresses は、「存在 (Presence)」と「同等 (Equality)」で索引が付けられます。
索引を付ける利点は、索引が付けられた属性のアクセスを最適化できることです。欠点は、使用するディスク領域が増え、エントリの追加や変更に時間がかかることです。
索引を作成後、エントリを追加または変更すると、その索引は自動的に更新されます。ただし、新しい索引を作成したときに、データ格納にエントリがすでに含まれている場合、それらのエントリは自動的に索引に含まれません。また、ディレクトリからエントリを削除しても、索引は自動的に更新されません。したがってエントリを削除しても、索引ファイルのサイズは小さくなりません。
データ格納に定義されたすべての索引を更新するには、データ格納ウィンドウの「データ格納 (Data Store)」メニューから「索引を更新 (Update Indexes)」を選択します (「ディレクトリの保守」を参照してください)。データ格納の索引の再生成には、索引の数と複雑さにより異なりますが、数分かかることがあります。たとえば、20,000 個のエントリを持つデータ格納のデフォルト索引を再生成するには、約 5 分かかります。