ディレクトリ情報は名前付きコンテキストに分割されます。「名前付きコンテキスト」とはディレクトリのサブツリーであり、サブツリーの一番上にあるエントリの識別名で識別されます。名前付きコンテキストは物理的な「データ格納」に格納されます。データ格納には複数の名前付きコンテキストを持つことができ、ディレクトリサーバーには複数のデータ格納を持つことができます。
同じデータ格納を指定する名前付きコンテキストを Sun Directory Services 管理コンソールではデータ格納接尾辞と呼びます。
ディレクトリ情報ツリーを名前付きコンテキストとデータ格納に分割して個別のサーバーに入れるときには、次の点を考慮する必要があります。
複数の名前付きコンテキストやデータ格納に渡って検索を実行できません。いくつかの名前付きコンテキストで検索を行いたい場合は、複数のデータ格納の間に照会を定義するか、いくつかの検索操作を同時に始める必要があります。
別名定義は、1 つの名前付きコンテキストの中でのみ有効です。
Sun Directory Services のデータ格納には、最高 4 つのデータ格納接尾辞と 100 万のエントリを収容できます。これ以上のエントリを格納する必要がある場合には、いくつかのデータ格納を 1 つまたは複数のサーバーにインストールし、それらの間に照会を作成します。Sun Directory Services で 100 万以上のエントリを格納する場合は、「照会」を参照してください。