RADIUS サーバーでは、接続パラメータをリモートユーザーのディレクトリエントリに動的に記録できます。動的アカウントを使用するには、管理コンソールの「RADIUS」セクションで「動的データ (Dynamic Data)」オプションを「オン (On)」にします。
記録されるパラメータは、dynamicIPaddress、dynamicSessionId、dynamicSessionCounter、dynamicIPaddressBinding、および acctattr ファイルにリストされているすべての RADIUS 属性です。ユーザーは、acctattr ファイルにリストされているアカウントパラメータを NAS が提供できるようにする必要があります。このファイルは、他の構成ファイルとともに /etc/opt/SUNWconn/ldap/current にあります。
acctattr ファイルにリストされている動的アカウントパラメータは、RADIUS アカウントパケットの一部であることもある RADIUS 属性です。対応する LDAP 属性を表 7-2 に示します。デフォルトの acctattr ファイルでは、該当する次の RADIUS 属性の例が User-Name を除きコメント化されています。
Framed-IP-Address
User-Name
Acct-Session-Id
NAS-Port
NAS-Port-Type
NAS-IP-Address
アカウント項目をリストに追加する場合は、次の点を確認してください。
少なくとも 1 つの NAS がこれらの項目をアカウントパケットで提供できる。
記録しようとする RADIUS パラメータごとに LDAP 属性がある。この属性がない場合は、対応する LDAP 属性を作成しなければならない。さらに、RADIUS 属性と LDAP 属性のマッピングを定義するエントリをマッピングファイルに作成する必要がある。
スキーマを変更します。詳細は 「新しい属性を作成するには」を参照してください。
テキストエディタでこの属性を radius.mapping ファイルのリストに追加します。
この属性は、必ずファイルの「Import」セクションと「Export」セクションに追加してください。この操作を行うには、スーパーユーザー (root) としてログインしていなければなりません。
テキストエディタでこの属性を acctattr ファイルのリストに追加します。
スーパーユーザー (root) としてログインしていなければなりません。
dsservd デーモンを再起動します。
新しいアカウント属性がログファイルにログされ、リモートユーザーのエントリに動的に記録されます。
dsradiusd デーモンを再起動します。
新しいマッピングファイルが有効になります。
この属性に割り当てる値は、このエントリで記述された NAS からの動的アカウント情報を RADIUS サーバーが解釈するときに使用する動的アカウント属性ファイル名でなければなりません。
acctattrFile 属性を指定しないと、デフォルトの acctattr ファイルが使用されます。このファイルは、他のすべての構成ファイルとともに /etc/opt/SUNWconn/ldap/current の下にあります。