Solstice AdminSuite では、ツールの 1 つを使って変更を行なった時に、どのネームサービスのデータベースを更新するかを選択できます。ただし、各システムの /etc/nsswitch.conf ファイルには、ネームサービスの検索に関する規則が指定されています。
ツールの 1 つで選択したネームサービスと、/etc/nsswitch.conf ファイル中で指定したネームサービスを、一致させるようにしてください。一致していない場合、そのツールは正常に動作せず、エラーメッセージまたは警告メッセージが出力されます。ネームサービスのウィンドウの例を図 2-1 に示します。
/etc/nsswitch.conf ファイルの内容は、システム設定ファイルの更新処理には影響を与えません。/etc/nsswitch.conf ファイルには、データベースの参照先情報が指定されています。指定方法は複雑になりますが、複数のデータベースからデーターを検索するように指定することもできます。
しかし、更新時に使用するデータベースを /etc/nsswitch.conf ファイル中に指定するための規則はありません。したがって、ツールの起動時に選択したネームサービスによって、更新処理が制御されます。どこに対して更新処理を行うかを、システム管理者は決定する必要があります。
ホストマネージャを使用すると、1 回の操作で複数のシステムに対する管理作業を行うことができます。各システムの /etc/nsswitch.conf ファイルの設定内容が異なる場合は、ネットワークの管理がとても難しくなります。すべてのシステムの /etc/nsswitch.conf ファイルを同じにしておき、Solstice AutoClient ソフトウェアを使用して、標準の /etc/nsswitch.conf ファイル中に指定されている一次ネームサービスを管理することをお勧めします。
Solstice AdminSuite 2.3 では、admtblloc コマンドを使用することによって、ホストマネージャで更新する際に、より複雑な規則を定義できます。admtblloc コマンドの詳細は、admtblloc(1M) のマニュアルページおよび 「admtblloc コマンド」を参照してください。