Solstice AdminSuite 2.3 ご使用にあたって

第 1 章 製品概要

この章では、SolsticeTM AdminSuiteTM 2.3 の製品概要を説明します。

Solstice AdminSuite 2.3 の概要

Solstice AdminSuite は、複数のアプリケーションで構成されており、システム管理者がネットワーク環境のシステム情報を効率的に管理できるようにするための製品です。

Solstice AdminSuite を使用すると、次のことが可能になります。

Solstice AdminSuite アプリケーション

Solstice AdminSuite ソフトウェアには、次のような Motif の GUI (グラフィカルユーザーインタフェース) アプリケーションが含まれています。これらのアプリケーションは、OpenWindowsTM などの X Window System を実行しているホスト上で使用できます。

Solstice AutoClient 2.1 のライセンス

Solstice AutoClient 2.1 は Solstice AdminSuite 2.3 と同じ CD-ROM に含まれていますが、AutoClient 2.1 を使用するには AutoClient 2.1 のライセンスが必要です。詳細は、『Solstice AutoClient 2.1 ご使用にあたって』を参照してください。

SunSoft 印刷クライアントソフトウェア

SunSoft 印刷クライアントソフトウェアは、SolarisTM の印刷ソフトウェア (LP 印刷サービス) に代わるものです。LP 印刷サービスは、リモートプリンタにアクセスするためにクライアントごとに管理を行う必要がありました。SunSoft 印刷クライアントソフトウェアには、以下のような利点があります。

SunSoft 印刷クライアントソフトウェアの詳細は、『Solstice AdminSuite 印刷管理ガイド』を参照してください。

ソフトウェア使用率監視ツールキット

ソフトウェア使用率監視ツールキットは、Solstice AdminSuite 2.3 で新しく加わった製品です。これによって、ネットワーク内のサーバーやクライアントにおけるソフトウェアの使用率を監視できます。

ソフトウェアの使用率を監視するとプログラムの使用頻度がわかるので、ネットワークの管理を簡略化できます。たとえば、常に使用可能数よりも多くのユーザーがいるソフトウェアについてはライセンス数を増やし、使用されていないソフトウェアはネットワークから切り離すという作業を行います。

ソフトウェア使用率監視ツールキットのコマンドによって、以下の処理を実行できます。


注 -

どの製品の使用率の記録であるかを区別できるように、swu_rpt コマンドおよび swu_rpt 関数の属性リストに製品情報を指定してください。


Solstice AdminSuite 2.3 の特徴

以下に、Solstice AdminSuite 2.3 の新機能を示します。各機能の詳細は、『Solstice AdminSuite 2.3 管理者ガイド』を参照してください。

表 1-1 Solstice AdminSuite 2.3 の新機能

機能 

説明 

インストールスクリプト 

Solstice AdminSuite、Solstice AutoClient のインストールが容易になりました。インストールスクリプトによって、Solstice AdminSuite をリモートで実行したり、システムを Solstice AdminSuite の管理下におくように設定したりできます。また、インストールスクリプトは root で実行可能です。 

パスワード機能 

ユーザーマネージャやグループマネージャを使用して、user や group のパスワードを設定できます。また、ホストマネージャを使用して、ディスクレスシステムや AutoClient システムのパスワードを設定できます。 

マルチホームホスト機能 

複数のネットワークインタフェースを持つマルチホームホストを実現するため、IP アドレスをホストに追加できます。 

JavaStationTM サポート

ホストマネージャを使用して、JavaStation をネットワークに追加接続できます。 

OS サービスの削除 

ホストマネージャを使用して、OS サーバーから OS サービスを削除できます。 

ハイシエラファイルシステム 

ストレージマネージャを使用して、ハイシエラファイルシステムのマウントを制御できます。 

スクリプト実行機能 

ホストマネージャやユーザーマネージャのスクリプト実行機能を使用して、あらかじめ準備してあるスクリプトを実行し、システム管理を効率化できます。たとえば、ユーザー登録を行う際の処理を一元化したスクリプトがある場合、そのスクリプトをユーザーマネージャから実行できます。 

AutoClient ディスクプロファイル 

AutoClient システムのディスクプロファイルを設定する際に必要な情報については、『Solstice AutoClient 2.1 管理者ガイド』を参照してください。

関連マニュアル

Solstice AdminSuite と Solstice AutoClient では、HTML と PostScriptTM の 2 つの形式で製品に関する情報を提供します。

HTML (Hyper Text Markup Language) 2.0 形式

HTML 形式の Solstice AdminSuite 2.3 のマニュアルは、/cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Manuals/html.ja (日本語版) /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Manuals/html (英語版) ディレクトリに置かれています。含まれているマニュアルは次のとおりです。

このマニュアルを参照するには、Netscape NavigatorTM などの HTML 2.0 に準拠している Web ブラウザを使用してください。


注 -

Solstice AdminSuite 2.3 に Web ブラウザは含まれていません。


Web ブラウザの「File」メニューから「Open File」を選択して、以下のパスを入力します。


/cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Manuals/html.ja/index.html

HTML のインデックスページが表示されます。表示したいマニュアルのタイトルをクリックします。

Solstice AdminSuite 2.3 の HTML 形式のマニュアルを迅速に表示するには、以下のように HTML ファイルが置かれているディレクトリを、ローカルのファイルシステム (local-path) にコピーします。


# cp -r /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Manuals/html.ja /local-path

CD-ROM 上のパスではなくローカルファイルシステムのパスを使用して、Web ブラウザで HTML のインデックスページにアクセスできるようになります。

PostScript 形式

Web ブラウザが使用できない場合には、PostScript 形式のマニュアルを参照してください。PostScript 形式の Solstice AdminSuite 2.3 のマニュアルは、/cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Manuals/postscript.ja (日本語版) /cdrom/ja_solstice_sysmgt_2_3/Manuals/postscript (英語版) ディレクトリに置かれています。含まれているマニュアルは次のとおりです。