Solstice AdminSuite は、複数のアプリケーションで構成されており、システム管理者がネットワーク環境のシステム情報を効率的に管理できるようにするための製品です。
Solstice AdminSuite を使用すると、次のことが可能になります。
管理者のシステムから、任意のローカルシステムまたはリモートシステムを管理する。
特別な管理グループを使用することによって、スーパーユーザーにならずにシステムのデータを変更する。
NIS または NIS+ のネームサービスを使用して、プリンタ設定情報を含むシステムのデータを集中管理する。
サーバーとクライアントにおけるソフトウェアの使用率を監視する。
Solstice AdminSuite ソフトウェアには、次のような Motif の GUI (グラフィカルユーザーインタフェース) アプリケーションが含まれています。これらのアプリケーションは、OpenWindowsTM などの X Window System を実行しているホスト上で使用できます。
データベースマネージャ
ネットワーク関連のシステムファイル (auto_home、ethers、netgroup、locale など) を更新します。
グループマネージャ
UNIX グループの作成と管理を行います。
ホストマネージャ
システム情報の設定や、ディスクレスシステム、データレスシステム、AutoClientTM システムに対するサーバーサポートの追加を行います。
シリアルポートマネージャ
端末やモデムのためのシリアルポートのソフトウェアを設定します。
ユーザーマネージャ
ユーザーアカウントの作成と管理を行います。
プリンタマネージャ
印刷サーバーと印刷クライアントの設定を行います。
ストレージマネージャ
サーバーおよびクライアント上のファイルシステムとディスクの管理を行います。
Solstice AutoClient 2.1 は Solstice AdminSuite 2.3 と同じ CD-ROM に含まれていますが、AutoClient 2.1 を使用するには AutoClient 2.1 のライセンスが必要です。詳細は、『Solstice AutoClient 2.1 ご使用にあたって』を参照してください。
SunSoft 印刷クライアントソフトウェアは、SolarisTM の印刷ソフトウェア (LP 印刷サービス) に代わるものです。LP 印刷サービスは、リモートプリンタにアクセスするためにクライアントごとに管理を行う必要がありました。SunSoft 印刷クライアントソフトウェアには、以下のような利点があります。
プリンタ設定の集中管理
ネームサービス (NIS または NIS+) を使用して、プリンタ設定情報を管理します。
ローカルプリンタの拡張設定機能
ローカルプリンタの設定情報をユーザーが簡単に管理できます。
パフォーマンスの向上
印刷要求がローカルのスプールには置かれず、直接サーバーに送信されます。
SunSoft 印刷クライアントソフトウェアの詳細は、『Solstice AdminSuite 印刷管理ガイド』を参照してください。
ソフトウェア使用率監視ツールキットは、Solstice AdminSuite 2.3 で新しく加わった製品です。これによって、ネットワーク内のサーバーやクライアントにおけるソフトウェアの使用率を監視できます。
ソフトウェアの使用率を監視するとプログラムの使用頻度がわかるので、ネットワークの管理を簡略化できます。たとえば、常に使用可能数よりも多くのユーザーがいるソフトウェアについてはライセンス数を増やし、使用されていないソフトウェアはネットワークから切り離すという作業を行います。
ソフトウェア使用率監視ツールキットのコマンドによって、以下の処理を実行できます。
サーバーまたはクライアント上で実行しているアプリケーションについてのソフトウェア使用率レポートを作成する。
クライアントからのソフトウェア使用率レポートを、ソフトウェア使用率監視サーバーに転送する。
ソフトウェア使用率レポートを印刷し、書式を整える。
どの製品の使用率の記録であるかを区別できるように、swu_rpt コマンドおよび swu_rpt 関数の属性リストに製品情報を指定してください。