システムにデフォルトの出力先プリンタを指定すると、印刷コマンドの実行時にプリンタ名を入力する必要がなくなります。プリンタをデフォルトとして指定する場合は、そのプリンタをシステムの印刷サービスに事前に認識させておく必要があります。システムのデフォルトプリンタを設定するには、次のいずれかを設定します。
LPDEST 環境変数
PRINTER 環境変数
.printers ファイルの _default エントリ
/etc/printers.conf ファイルの _default エントリ (lpadmin -d コマンド)
アプリケーションによって出力先プリンタが指定される場合は、システムのデフォルトプリンタが指定されているかどうかに関係なく、その出力先プリンタが使用されます。アプリケーションによって出力先プリンタが指定されないか、またはユーザーが印刷コマンドを実行する時にプリンタ名を指定しない場合は、印刷コマンドは、特定の順序でデフォルトプリンタを検索します。表 6-2 に、システムのデフォルトプリンタを検索する順序を示します。
表 6-2 デフォルトの出力先プリンタを検索する順序
検索順序 |
lp 印刷コマンドを使用する場合 |
BSD 印刷コマンドを使用する場合 |
---|---|---|
1 |
LPDEST 変数 |
PRINTER 変数 |
2 |
PRINTER 変数 |
LPDEST 変数 |
3 |
.printers ファイルの _default エントリ |
.printers ファイルの _default エントリ |
4 |
/etc/printers.conf ファイルの _default エントリ |
/etc/printers.conf ファイルの _default エントリ |