バナーページによって、印刷要求を発信したユーザー、印刷要求 ID、印刷された時刻がわかります。さらに、出力を他と識別しやすいようにバナーページにタイトルを付けることもできます。
バナーページを印刷すると、特に多数のユーザーが同じプリンタを共有している場合は、印刷要求の発信者を特定しやすくなります。ただし、同じプリンタを共有するユーザーが少ない場合は、用紙の無駄になるのでバナーページは設定しない方がよいでしょう。プリンタに給料明細書などの特殊な用紙や書式が設定されている場合などは、バナーページの印刷が望ましくないこともあります。
デフォルトでは、バナーページを印刷するように設定されていますが、lpadmin コマンドまたはプリンタマネージャを使用して、印刷要求を発信する時にユーザーがバナーページの印刷をオフにできるように設定できます。ユーザーがバナーページを印刷するかどうかを選択できる場合は、-o nobanner オプションを使用すると、バナーページの印刷はオフになります。
また、バナーページが印刷されないようにプリンタに設定することもできます。この設定は、コマンド行から行なってください。設定手順については、『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』を参照してください。