一部のプリンタだけを使用できるユーザーと、すべてのプリンタを使用できるユーザーというように、使用できるプリンタの割り当てを制御する方法について説明します。たとえば、一部のユーザーは高品質プリンタで印刷しないようにして、経費を節約できます。ユーザーのプリンタ使用を制限するには、 lpadmin -u コマンドを使用して、allow リストと deny リストを作成します (プリンタマネージャでは、「変更」ウィンドウの「アクセス可能ユーザー」フィールドで、プリンタを使用できるユーザーのみを指定できます)。どちらのリストも作成しない場合は、プリンタにアクセスできるすべてのユーザーが、プリンタを使用できます。
allow リストには、指定されたプリンタを使用できるユーザー名、deny リストには、指定されたプリンタを使用できないユーザー名を記述します。
allow リストおよび deny リストの規則は、次のとおりです。
allow リストおよび deny リストの状態 |
プリンタを使用できるユーザー |
---|---|
allow リストおよび deny リストのいずれも作成しない、または両リストとも空である。 |
すべてのユーザーがプリンタを使用できる。 |
allow リストに all を指定する。 |
すべてのユーザーがプリンタを使用できる。 |
deny リストに all を指定する。 |
lp とスーパーユーザー以外のユーザーは、プリンタを使用できない。 |
allow リストにエントリを作成する。 |
allow リストにリストされているユーザーだけが、プリンタを使用できる。deny リストは無視される。 |
deny リストを作成したが、allow リストを作成しない、または空である。 |
deny リストにリストされているユーザーは、プリンタを使用できない。 |
allow リストおよび deny リストは、印刷サーバーだけに作成して、印刷クライアント上には作成しないことをお勧めします。印刷サーバー上だけにリストを作成すると、印刷サーバーの allow リストおよび deny リストの内容を印刷クライアントと調整する必要がないので、ユーザーのプリンタ使用を一元的に管理できます。