Solstice AdminSuite 印刷管理ガイド

プリンタクラス

lpadmin -c コマンドを使用すると、複数のローカルプリンタを 1 つのクラスにまとめることができます。これをプリンタクラスといいます (プリンタマネージャではプリンタクラスを設定できません)。


注 -

プリンタクラスは分散型の環境ではあまり実用価値のある機能ではありませんが、印刷サーバーに接続されたプリンタに対しては便利な機能です。


プリンタクラスを設定すると、印刷要求の出力先として個々のプリンタではなくプリンタクラスを指定できます。クラスの中で印刷が可能な最初のプリンタが使用されます。クラスを指定すると、プリンタを効率よく使用できるので、印刷要求の処理が速くなります。

デフォルトでは、印刷サービスが認識するプリンタクラスはありません。プリンタクラスは、ユーザーが定義した場合のみ存在します。プリンタクラスは、次のように定義します。

また、特定の順序で使用する複数のプリンタをクラスに指定したい場合もあります。LP 印刷サービスは常に、プリンタがクラスに追加された順序で使用できるプリンタを調べます。したがって、最初に高速プリンタを使用したい場合は、低速プリンタよりも前に高速プリンタをクラスに追加します。この結果、高速プリンタができる限り多くの印刷要求を処理します。低速プリンタは、高速プリンタが使用中の場合のバックアッププリンタとして使用されます。


注 -

印刷要求をクラス内のプリンタ間で均等に割り当てるのは、ローカルプリンタの場合だけです。印刷クライアントが印刷サーバー上のプリンタクラスで印刷を行う場合は、クラスに定義されている最初のプリンタだけが使用されます。


クラス名は、プリンタ名と同様に英数字と下線を使用して、14 文字までの一意の名前を指定します。

プリンタクラスは定義しなくてもかまいません。プリンタクラスを使用した方がユーザーにとって便利だと判断した場合に、プリンタクラスを定義してください。