Solstice AutoClient では、ホストマネージャで変更を行なった時に、どのネームサービスのデータベースを更新するかを選択することができます。ただし、各システムの /etc/nsswitch.conf ファイルには、ネームサービスの検索に関する規則が指定されています。
ホストマネージャで選択したネームサービスと、/etc/nsswitch.conf ファイル中で指定したネームサービスを、一致させるようにしてください。一致していない場合、ホストマネージャは正常に動作せず、エラーメッセージまたは警告メッセージが出力されます。ネームサービスのウィンドウの例を、「ネームサービス環境の選択」に示します。
/etc/nsswitch.conf ファイルの内容は、システム設定ファイルの更新処理には影響を与えません。/etc/nsswitch.conf ファイルには、データベースの参照先情報が指定されています。指定方法は複雑になりますが、複数のデータベースからデーターを検索するように指定することもできます。
しかし、更新時に使用するデータベースを /etc/nsswitch.conf ファイル中に指定するための規則はありません。したがって、ホストマネージャの起動時に選択したネームサービスによって、更新処理が制御されます。システム管理者は、どこに対して更新処理を行うかを決定する必要があります。
ホストマネージャを使用すると、1 回の操作で複数のシステムに対する管理作業を行うことができます。各システムの /etc/nsswitch.conf ファイルの設定内容が異なる場合は、ネットワークの管理がとても難しくなります。すべてのシステムの /etc/nsswitch.conf ファイルを同じにしておき、Solstice AutoClient ソフトウェアを使用して、標準の /etc/nsswitch.conf ファイル中に指定されている一次ネームサービスを管理することをお勧めします。
Solstice AutoClient では、admtblloc コマンドを使用することによって、ホストマネージャでの更新についてより複雑な規則を定義することができます。admtblloc コマンドについての詳細は、admtblloc(1M) のマニュアルページと 「admtblloc コマンド」を参照してください。