Solstice AutoClient 2.1 管理者ガイド

sysadmin グループへのユーザーの追加

sysadmin グループへユーザーを追加する方法を、各ネームサービスごとに説明します。Solstice AdminSuite を使用できる場合は、グループマネージャを使用してユーザーを追加してください。

NIS+ の場合

  1. NIS+ ドメインのシステムに、グループテーブルの読み取り権と書き込み権を持つ登録ユーザーとしてログインします。

  2. グループテーブルを一時ファイルに保存します。


    $ niscat group.org_dir > /var/tmp/group-file
    
  3. 一時ファイルを編集して、Solstice AutoClient の使用を許可するユーザーを追加します。

    グループファイルの sysadmin エントリにユーザーを追加する例を示します。


    .
    .
    .
    sysadmin::14:user1,user2,user3
    nobody::60001:
    noaccess::60002:

    記号の意味は、以下のとおりです。

    user1,user2,user3

    sysadmin グループに追加するユーザーの ID  

  4. 編集した一時ファイルを NIS+ グループテーブルとマージします。


    $ /usr/lib/nis/nisaddent -mv -f /var/tmp/group-file group
    

    マージした結果が表示されます。

  5. 一時ファイルを削除します。


    $ rm /var/tmp/group-file
    

検証

追加したユーザーごとに以下の手順を実行して、ユーザーが sysadmin グループに追加されたことを確認してください。


# su - user1
$ groups
staff sysadmin
$ exit

NIS の場合

  1. NIS マスターサーバーにスーパーユーザーとしてログインします。

  2. group ファイル (デフォルトでは /etc ディレクトリにあります) を編集します。

    sysadmin グループに追加するメンバーをコンマで区切って指定します。


    .
    .
    .
    sysadmin::14:user1,user2,user3
    

    注 -

    group ファイルが置かれているディレクトリ名は、NIS の makefile ファイル中に変数 $DIR で指定されています。group ファイルの場所が不明な場合は、このファイルを参照してください。


  3. NIS の makefile のあるディレクトリ (デフォルトは /var/yp) へ移動し、NIS マップを再生成します。


    # cd /var/yp
    # make group
    

    注 -

    NIS マップのサイズによっては、マップを更新してネットワーク全体へ変更を適用するのに、数分から数時間かかることがあります。


  4. (必要な場合のみ) NIS マスターサーバーが Solaris 1.x で稼働している場合は、NIS マスターサーバーのルート (/) ディレクトリに、.rhosts エントリを以下のような書式で作成し、NIS マップの変更権を持つユーザーの情報を記述します。


    host-name user-name
    

ネームサービスなしの場合

Solstice AutoClient をローカルシステムだけで使用する場合は、以下の手順を実行します。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. /etc/group ファイルを編集します。

    sysadmin グループに追加するメンバーをコンマで区切って指定します。


    .
    .
    .
    sysadmin::14:user1,user2,user3