Solstice AutoClient 2.1 管理者ガイド

セキュリティレベル

管理データーを変更する要求には、ユーザー ID とユーザーが所属するグループ ID などの資格情報が含まれています。サーバーはこれらの資格情報を使用して、ユーザーとアクセス権を確認します。

認証セキュリティには、表 4-1 に示す 3 つのレベルがあります。

表 4-1 Solstice AutoClient のセキュリティレベル

レベル 

レベル名 

説明 

NONE 

サーバーはユーザー識別情報をチェックしません。すべてのユーザー ID は nobody に設定されます。このレベルは主にテストで使用されます。

SYS 

サーバーは、クライアントシステムから元のユーザーおよびグループの識別情報を受け取り、それを確認して承認を行います。クライアントのユーザー ID がサーバー上の同じユーザーを示すかどうかは確認しません。つまり、管理者がネットワーク上のすべてのシステムにおいて、ユーザー ID とグループ ID の整合性を保つことを前提としています。このレベルでは、ユーザーが要求の実行権を持っているかどうかについて確認します。 

DES 

DES 認証を使用して資格を確認し、ユーザーが要求の実行権を持っているかどうかを確認します。ユーザーの DES ネットワーク識別情報を、ローカルのユーザー ID およびグループ ID に割り当てることによって、ユーザーおよびグループの識別情報をサーバー上のファイルから取得します。サーバーで選択されるネームサービスによって、どのファイルが使用されるかが決まります。このレベルは、最も安全に管理作業を行うことができる環境を提供します。また、sadmind デーモンを実行しているすべてのサーバー、およびツールにアクセスするすべてのユーザーに対して、publickey エントリが必要です。


注 -

sadmind は、デフォルトではセキュリティレベルは 1 を使用します。