sadmind デーモンを実行している各システムで、/etc/inetd.conf ファイルを編集します。
以下のような行を、
100232/10 tli rpc/udp wait root /usr/sbin/sadmind sadmind |
次のように変更します。
100232/10 tli rpc/udp wait root /usr/sbin/sadmind sadmind -S 2 |
sadmind デーモンを実行している各システムで、/etc/nsswitch.conf ファイルの publickey エントリを nis に変更します。
以下のような行を、
publickey: nis [NOTFOUND=return] files |
次のように変更します。
publickey: nis |
sysadmin グループのメンバー全員と、sadmind -S 2 を実行するすべてのシステムに対して、資格を作成します。
NIS サーバーに、スーパーユーザーとしてログインします。
admintool を実行する各ユーザーに対して、次のコマンドを実行します。
# newkey -u username -s files |
sysadmin グループのメンバーでないユーザーに対しても、上記のコマンドを実行する必要があります。sysadmin グループのメンバーでなく資格も持っていない場合、sadmind デーモンにはユーザーとして認識されないので、処理を何も実行することができません。また、スーパーユーザーになる必要がない処理も実行することができません。この場合、newkey プログラムの実行時に、ユーザーのパスワードを入力する必要があります。
sadmind デーモンを実行できるように設定したすべてのホストに対して、次のコマンドを実行します。
# newkey -h hostname |
各ホストに対して、スーパーユーザーのパスワードを入力する必要があります。
現在ログインしている NIS サーバー上の /etc/publickey ファイルを、/var/yp/Makefile ファイル中に指定されているソースファイルにコピーします。nis マップを作成し直してプッシュします。
# cd /var/yp; make |
nis の group マップを参照して、sysadmin グループのメンバーになっていることを確認します。
スーパーユーザーとしてログインします。
/var/yp/Makefile ファイル中に指定されているソースファイルのあるディレクトリに移動します。
/etc/group ファイルを編集した場合と同様に、グループファイルを編集して自分自身を sysadmin グループのメンバーに追加します。
/var/yp ディレクトリに移動し、make を実行します。
# cd /var/yp; make |
group マップがプッシュされると、メッセージが表示されます。
セキュリティシステムは、NIS マップを参照して sysadmin グループのメンバーを確認します。/etc/nsswitch.conf ファイルに nis グループファイルがあるかどうかに関係なく、NIS マップに sysadmin グループのメンバーとして指定していない場合は、セキュリティシステムのエラーとなります。
sadmind デーモンが -S 2 モードで実行されている場合は、publickey のエントリによって、ユーザーの資格を調べるのにどのネームサービスを参照するかが決まります。/etc/nsswitch.conf ファイル内のエントリが nis になっている場合、sadmind デーモンは nis グループマップを参照して、ユーザーが sysadmin グループのメンバーであることを確認します。
各システムにスーパーユーザーとしてログインし、ルートの公開鍵を /etc/.rootkey に置きます。
# keylogin -r |
この手順によって、システムのブート時に自動的にルートの keylogin が作成されるので、admintool を実行するシステムごとに、毎回スーパーユーザーとして keylogin を実行する必要がなくなります。
すべてのシステムをリブートし、nscd をフラッシュし (内部バッファに蓄積されたデーターをファイルに書き込み) ます。
アプリケーションを実行する各システムにログインし、keylogin を実行します (sysadmin グループのメンバーである必要があります)。
keylogin を実行すると安全にログアウトすることができます。明示的に keylogout を実行したりシステムをリブートするまで、鍵は keyserv デーモン中に保存されます。