TotalNET Advanced Server 5.2 の管理

4.1 サーバーシステムの制御

この節の構成を次に示します。

4.1.1 TAS サービスの開始

TAS システムを起動し、すべてのサービスがクライアント接続を受け付けるように設定する手順を次に示します。

  1. 次のリンクをたどります。

    • 「System」->「System Administration」->「Start Services」

      「Confirmation」画面が表示されます。

  2. 「OK」をクリックします。

    「Start all TAS Services」画面が表示されます。

  3. 「OK」をクリックします。

    UNIX コマンドラインから TAS サービスを開始するには、tnstart コマンドを使用します。

4.1.2 TAS サービスのシャットダウン

TAS システムをシャットダウンし、すべてのサービスがクライアント接続を拒否するように設定する手順を次に示します。

  1. 次のリンクをたどります。

    • 「System」->「System Administration」->「Shutdown Services」

      「System Shutdown」画面が表示されます。

      Graphic
  2. 必要に応じて次の属性値を入力します。

    • 「Minutes until shutdown」- シャットダウンを開始するまでの時間 (分数) を指定します。シャットダウンがすでに始まっているときは、このオプションは表示されません。

    • 「Message to connected users」- ファイルサービスに接続しているクライアントに向けて、シャットダウンの開始前と開始時に送信する短いメッセージを入力します。シャットダウン開始まで 5 分間隔でこのメッセージが送信されます。シャットダウンの 5 分前になると、TAS は全サービスへのクライアント接続を拒否します。シャットダウンがすでに始まっているときは、このオプションは表示されません。

    • 「Cancel a pending shutdown」- 進行中のシャットダウンを中断するオプション。このオプションはシャットダウン開始後に表示されます。

  3. 「Submit」をクリックします。

    「Shutdown Services」画面が表示されます。

  4. 「OK」をクリックします。

    シャットダウンをキャンセルするには、「Cancel」をクリックし、「Cancel a pending shutdown」を選択してから「Submit」をクリックします。

    UNIX コマンドラインから TAS サービスをシャットダウンするには、tnshut コマンドを使用します。

4.1.3 TAS システムステータスのチェック

TAS システムでサービスとクライアント接続のステータスをチェックする手順を次に示します。

  1. 次のリンクをたどります。

    • 「System」->「System Administration」->「Service Status」

    「Service Status」画面が表示されます。

    Graphic
  2. ステータス画面上の情報を確認したら、「OK」をクリックします。

    「Status at a Glance」リンクをクリックするか、ログインする前の最初の画面で TAS アイコンをクリックしても、TAS システムのステータスをチェックできます。

    UNIX コマンドラインから TAS システムのステータスを確認するには、tnstat コマンドを使用します。

4.1.4 システム構成の変更

システム構成の属性を変更する手順を次に示します。

  1. 次のリンクをたどります。

    • 「System」->「System Administration」->「System Setup」

    「System Setup」画面が表示されます。

    Graphic
  2. 必要に応じて次の属性値を入力または選択します。

    • 「Usernaem of TatalNET administrator」- TAS 管理者の UNIX ユーザー名。TAS 管理者は、TAS ホームディレクトリの所有者でなければなりません。この属性のデフォルト値は totalnet です。

    • 「start TAS during boot」- オペレーティングシステムの起動時に TAS プロセスを起動するためのオプション。

    • 「Disk free interval」- TNdiskfree プログラムを実行してディスクの空き容量を再計算する間隔を秒数で指定します。この属性のデフォルト値は 600 秒なので、ディスクの空き容量が 10 分おきに再計算されます。

    • 「UNIX print spooler」- UNIX システムに複数の印刷スプーラがインストールされているときに、使用する印刷スプーラを完全パス名で指定します。

    • 「UNIX password program」- ユーザーの UNIX パスワードを変更する UNIX プログラム。NIS を使用するシステムでは yppasswd を選択し、NIS+ を使用するシステムでは nispasswd を選択します。どちらも使用しないシステムでは、passwd を選択します。

    • 「Host character set」- 各レルム間でのファイル名マッピングスキームの一部。この属性では、ホストが使用する文字セット名を指定します。デフォルト値は builtin-iso-latin-1 です。これは、ASCII のスーパーセットである ISO-8859-1 文字セットの組み込みバージョンです。

    • 「Host packaging style」- このフィールドでは、ホストが使用する文字セットをバイトストリーム内にどのようにパッケージするかを指定します。この属性には、default、single、euc、shift-jis のいずれかを選択します。パッケージ方式を「Host character set」の値で決める場合は default、ホストの文字セットに 1 バイト文字だけが含まれる場合は single、1 バイト、2 バイト、3 バイトの文字が含まれる場合は euc、1 バイト か 2 バイトの文字だけが含まれる場合は shift-jis を選択します。

  3. 「Submit」をクリックします。

    「Updating System Setup」画面が表示されます。

  4. 「OK」をクリックします。

    UNIX コマンドラインからシステム構成を変更するには、tnsystem コマンドを使用します。

4.1.5 サービスの受け付け

TAS サービスは、クライアント接続を拒否するように設定しないかぎり、クライアントからの接続要求を受け付けます。TAS を起動すると、TAS サービスが接続要求を受け付けるように設定されます。

すべての定義済み TAS サービスがクライアント接続を受け付けるように設定する手順を次に示します。

  1. 次のリンクをたどります。

    • 「System」->「System Administration」->「Accept Service Connections」

      「Confirmation」画面が表示されます。

  2. 「OK」をクリックします。

    「Accept Service Connections」画面が表示されます。

  3. 「OK」をクリックします。

    UNIX コマンドラインからサービスを受け付けるように設定するには、tnaccept コマンドを使用します。

4.1.6 サービスの拒否

TAS サービスは、クライアント接続を拒否するように設定しないかぎり、クライアントからの接続要求を受け付けます。TAS をシャットダウンすると、TAS サービスが接続要求を拒否するように設定されます。

すべての定義済み TAS サービスがクライアント接続を拒否するように設定する手順を次に示します。

  1. 次のリンクをたどります。

    • 「System」->「System Administration」->「Reject Service Connections」

      「Confirmation」画面が表示されます。

  2. 「OK」をクリックします。

    「Reject Service Connections」画面が表示されます。

  3. 「OK」をクリックします。

    UNIX コマンドラインからサービスを拒否するように設定するには、tnreject コマンドを使用します。