TotalNET Advanced Server 5.2 ご使用にあたって

説明

tnvolck コマンドは、TAS ボリュームの下のファイルやディレクトリに、対応する TAS シャドウファイルの完全性があるかどうかをチェックします。

ボリュームのファイル名の大文字属性、小文字属性は、その命名規則を決定します。ファイル名の大文字属性、小文字属性が lower に設定されているボリュームについてのみ、ファイル名と同期をとる必要があります。デフォルトでは、ファイル名と同期をとる必要がある場合には、ファイル名を変換する前にユーザーの確認を求めるプロンプトが表示されます。

tnvolck コマンドは、対応する UNIX ベースファイルを持たなくなった TAS シャドウファイルがあるかどうかをチェックします。この条件が発生するのは、ユーザーが TAS コマンドの tnmvtnrm の代わりに、mvrm などの UNIX コマンドを使用して UNIX ファイルを移動したり削除した場合です。tnvolck コマンドはこれらのシャドウファイルを削除します。

tnvolck コマンドは、対応する UNIX ベースファイルと異なる所有者、グループ、およびモード情報を持つ TAS シャドウファイルがあるかどうかをチェックします。この条件が発生するのは、ユーザーが TAS コマンドの tnchowntnchgrptnchmod の代わりに、chownchgrpchmod などの UNIX コマンドを使用して UNIX ファイルの所有権やモードを変更した場合です。tnvolck コマンドは、対応する UNIX ファイルの情報に合わせてシャドウファイルの情報を変更します。

tnvolck コマンドは、ファイルの UNIX 名がファイルが置かれている TAS ボリュームの命名規則に準拠しているかどうかをチェックします。名前が指定された規則に準拠していない場合は、tnvolck は名前の同期をとろうとします。

-p オプションを指定すると、tnvolck は、確認を求めるプロンプトを表示せずにファイル名の大文字/小文字を保存します。tnvolck は、ファイルの変更やシャドウファイルの削除の前に、ユーザーの確認を求めるプロンプトを表示します。

-y オプションを指定すると、tnvolck はユーザーがすべての質問に y と応答したかのように動作します。確認を求めるプロンプトは表示しません。このオプションは、tnvolck にシャドウファイルと同期をとらせる場合のみ使用します。

-n オプションを指定すると、tnvolck はユーザーがすべての質問に n と応答したかのように動作します。確認を求めるプロンプトは表示しません。不一致が見つかると、tnvolck はエラーメッセージを出力します。このオプションは、tnvolck にシャドウファイルの同期をとらずにボリュームをチェックするときのみ使用します。