Sun WebServer のインストール

インスタンスと Web サイト

Sun WebServer 1.0 では、並行して稼動する HTTP サーバーの複数インスタンスをサポートできましたが、サーバーの起動、停止、再起動の動作は、HTTP デーモンの単一インスタンスの場合がベストでした。Sun WebServer 2.0 では、システム上の各 httpd デーモンに固有名を与えることで複数インスタンスのサポートを改善しています。インスタンスの起動、停止、再起動は、インスタンスの名前を使うことで行えます。詳細は、マニュアルページ htserver(1m) を参照してください。

Sun WebServer 2.0 では、仮想ホストのサポートも充実しています。各仮想ホストを Web サイトやファイルシステム (ホストのドキュメントルート、およびホストの構成ファイルが存在する) におけるホスト自体の該当するサブツリーと関連付けられています。Sun WebServer 1.0 では仮想ホストのすべての構成情報をグローバル構成ファイル httpd.conf に格納しましたが、Sun WebServer 2.0 ではこの情報の大半をサイト構成ファイル (Web サイトのルートを基準にして探される) に格納します。サイト固有の構成情報の大半を単一にファイルではなく Web サイトに格納することで、Sun WebServer 2.0 は Sun WebServer 1.0 よりスケーラビリティが高く、また各 Web サイトの管理が単純化されます。