rcs2ws は、RCS ソース階層からワークスペースを作成するプログラムです。このプログラムは、RCS (Revision Control System) で開発されたプロジェクトを変換し、階層の上から下へ順番に RCS ファイル を SCCS に変換する作業を行います。
rcs2ws は、親ディレクトリの中の RCS ファイルを処理して SCCS ファイルに変換し、変換した SCCS ファイルをワークスペースに格納します。ワークスペースが存在しない場合は、rcs2ws によって作成されます。rcs2ws により親ディレクトリ階層が影響を受けることはありません。
rcs2ws は、ディレクトリを再帰的に検索します。
rcs2ws は、ファイルを変換するために RCS の co コマンドと SCCS の admin、get、delta コマンドを呼び出します。これらのコマンドは、ユーザーの PATH 変数を使って検索されます。SCCS コマンドが検出できない場合は、/usr/ccs/bin ディレクトリが検索されます。
rcs2ws では、RCS キーワードを SCCS キーワードに変換しません。キーワードは SCCS デルタ内のテキストとして処理されます。
rcs2ws を使用するには:
コマンドプロンプトで、rcs2ws -p <親ディレクトリ> -n <ファイルまたはディレクトリ> と入力します。
-p オプションを必ず使用して RCS ソース階層の名前を指定します。
-n オプションを使用すると、実際の処理を行わずに結果を参照することができます。
相対ファイル名は、親ディレクトリと対応付けて解釈されます。
CODEMGR_WS 環境変数には、ユーザーのデフォルトのワークスペース名が格納されます。-w オプションを使用しなかった場合は、このワークスペースが自動的に使用されます。子ワークスペースを指定するには、-w オプションを使用します。rcs2ws(1) マニュアルページを参照してください。
指定したディレクトリがすでにワークスペース内にある場合、そのワークスペースは子ワークスペースとなります。ワークスペース内になければ、rcs2ws がワークスペースを作成します。
親ディレクトリ下のすべての RCS ファイルを変換する場合は、"." ディレクトリを使用します。
設定が完了したら、次の手順に進みます。