Sun WorkShop TeamWare ユーザーズガイド

ファイルの削除

ワークスペースからファイルを削除するというワークスペース管理ツールでの操作は、一般的な削除の概念と少し異なります。ワークスペースからファイルを削除するときに rm コマンドを使用すると、ワークスペース管理ツールはそのファイルがワークスペースの親または子で新たに作成されたものであると見なします。

たとえば、次の例を考えてみましょう。ファイル "C" が rm コマンドで子ワークスペースから削除された後、更新ブリングオーバーを使用してこの子ワークスペースを更新する場合です。

図 7-4 ファイル "C" がブリングオーバーで再作成される場合

Graphic

ワークスペース管理ツールはまず 2 つのワークスペースを検査して、ファイル "C" が親には存在するが、子には存在しないことを確認します。そこで、ワークスペース管理ツールは子にファイル "C" を作成します。

このような動作をすることから、ワークスペース内のファイルを削除したい場合には、一定の規則をプロジェクト内で決めておきます。たとえば、削除するファイルには、その名前の先頭に .del- という接頭辞を付けるようにします。


example% mv module.c .del-module.c
example% mv SCCS/s.module.c SCCS/s..del-module.c

この方法には、次のような利点があります。