Sun Ray Enterprise Server Software 1.0 管理マニュアル

デバイスのエミュレーション機能

エンドユーザーが Sun Ray 1 appliance にログインする度に、そのセッションに対する $AUDIODEV 環境変数がスクリプトによって自動的に割り当てられます。各セッションに対して 1 つずつ、 utaudio(1) リアルタイムプロセスが割り当てられます。詳細は、audio(7i) のマニュアルページを参照してください。


注 -

プログラムが /dev/audio を使用するように設定されている場合は、動的ライブラリ (各セッションの LD_PRELOAD 環境変数によって指定) によって、要求は Sun Ray 1 appliance オーディオデバイスエミュレータにリダイレクトされます。ライブラリについての詳細は、付録 A 「障害追跡」を参照してください。


エミュレートされたオーディオデバイスは、エンドユーザーのセッションを追跡 (デスクトップ間を移動) します。デバイス名は、$AUDIODEV 環境変数に示され、Sun システムのオーディオプログラム間で透過的に解釈されます。現在のデバイスノードは、/tmp/SUNWut/dev/utaudio ディレクトリになります。


注意 - 注意 -

/tmp/SUNWut/dev/utaudio ディレクトリは削除しないでください。このディレクトリを削除すると、(utaudio セッションの) 既存のエンドユーザーが擬似デバイスノードを使用できなくなります。このディレクトリツリーは、起動時にすべて再作成されます。


アプリケーションが /dev/audio を使用している場合は、Sun Ray server softwareがオーディオ信号に対して再度適切な経路を指定します。