Sun Ray Enterprise Server Software 1.0 管理マニュアル

Sun Ray 1 enterprise appliance の構成要素の仕様

この節では、Sun Ray 1 appliance の構成要素の仕様について説明します。


注 -

テストおよび検証済みの構成要素の一覧については、次の URL を参照してください。 http://www.sun.com/nc/sunray1 http://www.sun.co.jp/nc/sunray1


モニターの仕様

Sun Ray 1 appliance には、以下の仕様に準拠したマルチシンク VGA モニターを使用できます。

表 2-5 モニターの必要事項

特性 

値 

ビデオデータ極性 

値が大きいほどピクセルの輝度が上がります。値が小さいほどピクセルの輝度が下がります。 

ビデオレベル (赤、緑、青) 

0.755 V (ピーク時) 

黒レベル 

0.055 V (ピーク時) 

ブランキングレベル 

0.00 V (ピーク時) 

同期タイプ 

コンポジットまたはセパレートの水平同期および垂直同期、モニターから定義可能な DDC。 

同期レベル 

TTL 

同期極性 

正または負、DDC 定義可能 

終端抵抗 

75 オーム (ビデオおよび同期) 

水平周波数範囲 

43 kHz 〜 92 kHz、ノンインタレース 

垂直周波数範囲 

60 Hz 〜 85 Hz、ノンインタレース 

プロトコル 

VESA の DDC2B、EDID V1.0 

標準的な画面解像度は、66 Hz で 1152 × 900、76 Hz で 1152 × 900、76 Hz で 1280 × 1024 です。


注 -

DDC データを利用するには、appliance の電源を入れる前に、あらかじめモニターと appliance を接続し、モニターの電源を入れておく必要があります。モニターの DDC データを利用できない場合には、appliance はデフォルトの解像度として 66 Hz で 1152 × 900 を適用します。


キーボードとマウスの仕様

Sun Ray 1 appliance は、Sun Type 6 USB キーボードと Sun Crossbow USB マウスを使用するように設計されています。サン以外の USB キーボードやマウスでも、Sun Ray 1 appliance で使用できることがあります。

スマートカードの仕様

対応スマートカードの一覧については、次の URL を参照してください。

http://www.sun.com/nc/sunray1

その他の装置の仕様

SunMicrophoneTM II は、Sun Ray 1 appliance に対応しています。また、SunCamera も、Sun Ray 1 appliance に対応しています。現在のバージョンのソフトウェアは、ビデオ入力をサポートしていませんが、将来サポートする予定になっています。

ビデオ入力装置

表 2-6 コンポジットビデオ装置の仕様

特性 

値 

サポートしている規格 

NTSC M、PAL B/G/I  

ビデオレベル 

1.0 V (ピーク時) 

ビデオ極性 

正 

同期極性 

負 

終端抵抗 

75 オーム 

USB 装置

Sun Ray 1 appliance は、4 ポートの USB ハブを内蔵しています。この内蔵ハブへの接続には、appliance の背面にある 4 つの USB ポートを利用します。ハブドライバはファームウェアに内蔵されています。内蔵ハブには 2 つの増幅器が装備されており、これを 4 つのポート間で共有し、ここから電力を得ています (1 ポートにつき最大 500 mA の電力を供給します)。

現在のバージョンのソフトウェアでは、キーボードとマウス以外の USB 装置はサポートしていませんが、今後のバージョンでその他の装置もサポートする予定です。