この節では、「構成ワークシート」のワークシートにあるパラメタが必要になります。この節の手順を開始する前にワークシートを完成させてください。
手動構成時は、必ず以下に示した順序を守って作業を進めてください。
Sun Ray server software の固有の定義を SunDS スキーマに追加します。
スーパーユーザー root でログインし、SunDS 構成ディレクトリを次のように変更します。
# cd /etc/opt/SUNWconn/ldap/current |
Sun Ray server software に固有の LDAP オブジェクトクラス定義を追加します。
# cp /opt/SUNWut/etc/template/ldap/dsserv.oc.ut.conf . |
Sun Ray server software に固有のオブジェクトクラスを読み込むため、メインオブジェクトクラス定義ファイルに `include' 文を追加します。
# cat /opt/SUNWut/etc/template/ldap/dsserv.oc.conf >> dsserv.oc.conf |
Sun Ray server software に固有の LDAP 属性定義を追加します。
# cp /opt/SUNWut/etc/template/ldap/dsserv.at.ut.conf . |
Sun Ray server software に固有の属性を読み込むため、属性定義ファイルに `include' 文を追加します。
# cat /opt/SUNWut/etc/template/ldap/dsserv.at.conf >> dsserv.at.conf |
SunDS アクセス制御リストの更新
適切な資格のある接続でのみ Sun Ray データの変更を許可するように、SunDS アクセス制御リスト (ACL) を更新します。
SunDS のメイン構成の更新
SunDS のメイン構成を更新し、Sun Ray 管理データを保管する新しい SunDS データストアとネームコンテキストを作成します。
SunDS `rootdn' のパスワードを設定します。
以下のコマンドを初めて実行するときは、バックグラウンドでは実行しないでください。
SunDS Server を再起動します。以下のように入力してください。
# /etc/init.d/dsserv stop # /etc/init.d/dsserv start |
Sun Ray データストアを生成します。
管理アプリケーションなどの Sun Ray サービスを適切に動作させるためには、適切なベースエントリを使用して Sun Ray データストアを生成する必要があります。
修正テンプレートファイルを一時ファイルにコピーします。
このファイルには、追加される LDAP エントリのバッチが含まれます。
# cp /opt/SUNWut/etc/template/ldap/ldap.mods /tmp/ldap.mods |
/tmp/ldap.mods 一時ファイルを編集します。
@(ROOTENTRY)、@(HOSTNAME)、@(ROOTNAME)、@(UTPASSWD) の各インスタンスを、ワークシートに記入した値に置換します。
一時ファイルに含まれるエントリのバッチを追加するため、次に示すコマンドを入力します。このとき、引用符で囲まれた @(ROOTDN) の部分には、ワークシートに記入した値を代入します。
# /bin/ldapadd -D "@(ROOTDN)" -f /tmp/ldap.mods |
このコマンドの入力時には、引用符は残しておく必要があります。
@(ROOTPW) パスワードの入力を求められたら、パスワードを入力します。
一時ファイルを削除します。
一時ファイルには Sun Ray utadmin パスワードが含まれているため、上記の手順が完了した後、直ちにこの一時ファイルを削除してください。
# rm /tmp/ldap.mods |