Solaris Easy Access Server 3.0 のインストール

クライアントソフトウェアのインストール

いくつかの SEAS 製品には、Microsoft Windows 95、Windows 98、および Windows NT 4.0 が動作している PC にインストールできるクライアントソフトウェアを提供するものがあります。このような SEAS 製品のクライアントをインストールする手順については、次の節を参照してください。

ネットワークからの SEAS クライアントのインストール

SEAS ソフトウェアの内容を Solaris サーバーにコピーすると、SEAS Software CD からではなく、ネットワークから SEAS クライアントをインストールできます。

ネットワークから SEAS クライアントをインストールするには
  1. PC 上で、「ネットワークコンピュータ」などのサービスを利用し、ネットワーク上の資源にアクセスできる状態を設定します。

  2. SEAS ソフトウェアが利用できるサーバーを選択します。

  3. SEAS 3.0 ソフトウェアの最上位ディレクトリから「autorun」フォルダをダブルクリックして「autorun」フォルダ内に移動します。

  4. 「autorun.exe」をダブルクリックすると、インストールウィザードが起動します。

SMC Client のインストール

SMC Client は、サーバー以外のシステムから SEAS 製品を管理するために Solaris Management Console を起動できるようにする SEAS ソフトウェアの一部です。

SMC の Solaris サーバーとクライアント部分は、Web Start で SEAS をインストールしたときにインストールされます。しかし、クライアント部分は、SMC を実行したいサーバー以外の Solaris システムにインストールする必要があります。

SMC Client をインストールするには
  1. Web ブラウザを起動します。

  2. SMC サーバーソフトウェアをインストールするサーバーにポート 898 を指定します。

    たとえば、SMC サーバーソフトウェアを wyoming というネットワーク利用可能なマシンにインストールした場合は、http://wyoming:898 という URL を指定します。

    SMC サーバーサイトは、SMC 要件と手順 (SMC Client ソフトウェアのダウンロードとインストールの手順を含む) へのリンクを含んだ状態で開きます。

  3. 「インストール条件 (Installation Requirements)」を読みます。

    なお、SMC クライアントが必要とする JDK は、付録B「SEAS 製品の互換性」を参照してください。

  4. 「SUNWmcc.pkg.bin」をクリックすると、ソフトウエアがダウンロードされます。説明に従い SMC Client をインストールしてください。

AdminSuite Client のインストール

AdminSuite Client は、Microsoft Windows 95、Windows 98、または Windows NT 4.0 が動作している PC 上で AdminSuite コンソールを起動できるようにする AdminSuite 3.0 ソフトウェアの一部です。AdminSuite Client を使用すると、ユーザーとホストの管理作業 (ユーザーやグループの追加、NIS や NIS+ ドメインの管理など) を実行できます。

AdminSuite Client は、CD-ROM またはネットワークのどちらからでもインストールできます。AdminSuite Client のインストールを始める前に、後で入力する必要があるので、AdminSuite サーバーの名前を知っておく必要があります。現在のところ、AdminSuite Client は CD-ROM から直接起動できません。さまざまな属性ファイルを作成および調整するため、AdminSuite Client をインストールする必要があります。

AdminSuite Client をインストールするには
  1. PC 上で、エクスプローラを開きます。

  2. SEAS Software CD 上で、AdminSuite 用の Setup.exe ファイルを見つけます。

  3. Setup.exe ファイルをダブルクリックすると、インストールが始まります。

  4. 必要であれば、..¥bin¥admapp.bat ファイルを Windows スタートアップメニューに追加します。

AdminSuite コンソールを実行するには
  1. 必要であれば、..¥bin¥admapp.bat ファイルを実行します。

  2. AdminSuite サーバー名、既存のユーザー名、およびそのパスワードを入力して、Return キーを押します。

Solaris PC NetLink 管理ツールクライアントへのインストール

Solaris PC NetLink 管理ツールは、ネットワークまたは SEAS Software CD のどちらからでもインストールできます。

ネットワークから Solaris PC NetLink 管理ツールを Windows クライアントにインストールするには

Solaris PC NetLink の管理ツールをネットワークから Windows クライアントにインストールするには、Solaris PC NetLink サーバーソフトウェアをサーバー上にインストールし、クライアント PC を Solaris PC NetLink サーバードメインで認証する必要があります。クライアントコンピュータはサーバーと同じサブネットワーク上に存在している必要があります (あるいは、WINS を使用します)。

  1. PC のデスクトップ上で、「ネットワークコンピュータ (Network Neighborhood)」をダブルクリックします。

  2. PC NetLink がインストールされているサーバーを選択します。

  3. 「Tools」フォルダを開いて、readme_ja ファイルの手順に従います。

Software CD から Solaris PC NetLink の管理ツールを Windows クライアントにインストールするには
  1. SEAS Software CD を PC の CD-ROM ドライブに挿入します。スプラッシュ画面が開いたら、「PC NetLink」アイコンをクリックします。

  2. ソフトウェアライセンス同意書の記載事項に同意する場合には、「次へ (Next)」をクリックして、次に「はい (Yes)」をクリックします。

  3. デフォルトのインストールパスを使用するには、「次へ (Next)」をクリックします。

    デフォルトのパスは C:¥Program Files¥SUNW¥SunLink Server Manager です。別のインストールパスを指定するには、「参照 (Browse)」をクリックして、フォルダを選択します。

    インストールパスを選択すると、インストールが始まります。そして、インストール後 PC を再起動するか (デフォルト)、後で再起動するかを尋ねる場合があります。

  4. 後で PC を再起動するには、「いいえ (No)」を選択して、次に「終了 (Finish)」をクリックします。

    PC を再起動すると、PC NetLink ソフトウェアに関するデータで Windows レジストリを更新します。

SUN WBEM SDK のインストール

WBEM SDK は、Java プラットフォーム上で動作する WBEM 準拠の管理アプリケーションとプロバイダを作成するために必要な構成要素を、Microsoft Windows 95、Windows 98、および Windows NT 4.0 にインストールします。これらの構成要素には、CIM Workshop、クライアント API、プロバイダ API、Sample Client Programs、Sample Provider Programs、ユーザーマニュアル、『Sun WBEM 開発ガイド』、クライアント API と プロバイダ API 用の Javadoc があります。


注 -

SUN WBEM SDK のアプリケーションである CIM WorkShop から接続する CIM Object Manager のインストールされている WBEM の環境が、構成されている必要があります。サーバー側で SEAS インストールの一部として WBEM をインストールする時に、Sun Directory Services (SDS) の管理パスワードを入力すると、WBEM 環境が構成されます。SDS 管理アカウントのパスワードを設定しなかった場合は、wbemconfig スクリプトを実行して SDS を起動し、WBEM 環境を構成する必要があります。

端末ウィンドウで installer -nodisplay コマンドを使って WBEM をデフォルトの SEAS インストールにインストールした場合、パスワード画面は表示されません。


SUN WBEM SDK をインストールするには
  1. SEAS Software CD を CD-ROM ドライブに挿入します。

    「Solaris TM Easy Access Server 3.0」のインストール画面が開きます。

  2. 「SUN WBEM Software Development kit 1.0」アイコンをクリックして、次に「次へ (Next)」をクリックします。

    設定言語の選択画面が開きます。インストールする言語を選んで「OK」をクリックして下さい。「ようこそ (Welcome)」のダイアログボックスが開きます。内容を承諾する時は「次へ (Next)」をクリックしてください。「インストール先を選択 (Choose Destination Location)」ダイアログボックスが開きます。このダイアログボックスは、SUN WBEM SDK とそれに対応するマニュアルを C:/Program Files/SUNWconn にインストールするかどうかを尋ねます。

  3. デフォルトのパスで問題なければ、「次へ (Next)」をクリックします。別のパスに SUN WBEM SDK をインストールしたい場合は、「参照 (Browse)」をクリックして、そのパスを選択します。次に「次へ (Next)」をクリックします。

    「コンポーネントを選択 (Select Components)」ダイアログボックスが開きます。

  4. 「SUN WBEM SDK」と「Documentation」の名前の横にあるチェックボックスにチェックマークが表示されていることを確認して、これらの構成要素がインストールされることを確認します。「次へ (Next)」をクリックします。

    「プログラムフォルダの選択 (Select Program Folders)」ダイアログボックスが開きます。

  5. 「SUN WBEM SDK 」を「アクセサリ (Accessories)」フォルダに表示するには、アクセサリを選んで「次へ (Next)」をクリックします。他のフォルダを表示する場合も、「既存のフォルダ (Existing Folders)」フィールドで別のフォルダをクリックしてから、「次へ (Next)」をクリックします。

    SUN WBEM SDK がインストールされ、config.sys の編集に関するダイアログボックスが立ちあがります。適切な項目を選んで「次へ (Next)」をクリックします。「セットアップの終了 (Setup Complete)」ダイアログボックスが開きます。

  6. 「終了 (Finish)」をクリックすると、インストールが完了します。

SUN WBEM SDK のアンインストール

Microsoft Windows 環境では、「アプリケーションの追加と削除」ダイアログボックスで SUN WBEM SDK をアンインストールできます。

Microsoft Windows で SUN WBEM SDK をアンインストールするには
  1. 「スタート」->「設定」->「コントロールパネル」の順にクリックします。

    「コントロールパネル」ウィンドウが開きます。

  2. 「アプリケーションの追加と削除」アイコンをダブルクリックします。

    「アプリケーションの追加と削除」ダイアログボックスが開きます。「インストールと削除」タブを選択していることを確認します。

  3. 「アプリケーションの追加と削除」ダイアログボックスの下半分にあるアプリケーションのリストで、「SUN WBEM SDK」を選択します。「追加と削除」をクリックします。

  4. 「ファイル削除の確認」ダイアログボックスで、「はい」をクリックします。

    「コンピュータからプログラムを削除」ダイアログボックスが開きます。アンインストールプロセスの一部として削除されたフォルダについての警告が表示されます。「詳細」をクリックして、次のファイルが削除されていないことを確認します。

    • C:¥Program Files¥SUNWconn¥wbem¥bin

    • C:¥Program Files¥SUNWconn¥wbem

    • C:¥Program Files¥SUNWconn¥

  5. 「OK」をクリックすると、開いているダイアログボックスが閉じて、「コントロールパネル」に戻ります。

Netscape 言語別追加パッケージのインストール

ベースパッケージ (デフォルト言語は英語) をインストールした後、言語別の追加パッケージをインストールできます。購入した Solaris の言語バージョンによって、次の言語を選択できます。


注 -

ローカル言語パッケージはそれぞれ 10M バイトの空きディスク容量を必要とします。Netscape Communicator をデフォルト (/opt/NSCPcomm) 以外のディレクトリにインストールしている場合、必ず、そのディレクトリに言語別追加パッケージをインストールしてください。


Netscape 言語別追加パッケージをインストールするには
  1. Solaris Web Start Wizard を起動します。

    製品インストールオプションが表示されるまで「次へ (Next)」をクリックします。

  2. 「カスタム (Custom)」インストールを選択し、「Netscape コミュニケータ (Netscape Communicator)」を選択し、「変更 (Change)」をクリックします。

  3. 利用可能な言語パッケージのリストから、インストールしたいパッケージを選択して、「了解 (OK)」をクリックします。

  4. Web Start Wizard の指示に従います。