Sun WBEM 開発ガイド

ネームスペース内での作業

ネームスペースは、管理対象オブジェクトを抽象化した論理的なエンティティです。ここには、クラスとインスタンスが格納されます。ネームスペースは、ディレクトリ構造、データベース、フォルダなどのさまざまな形式で実装できます。デフォルトでは、CIM WorkShop は、ローカルホストのデフォルトネームスペース root¥cimv2 で動作している CIM Object Manager に接続します。デフォルトネームスペースに含まれるクラスはすべて、「CIM WorkShop」ウィンドウの左側に表示されます。現在のネームスペース名は、「CIM WorkShop」ウィンドウのツールバーに表示されます。CIM WorkShop では、個々のホストに存在するネームスペースのクラスを表示し、別のネームスペースに位置を変更できます。

特定のネームスペースにユーザー権限を設定する場合は、Sun WBEM User Manager を使用します。Sun WBEM User Manager ツールの詳細は、第 12 章「セキュリティの管理」「Sun WBEM User Manager によるアクセス制御の設定」を参照してください。

この節では、次の点について説明します。

ネームスペースの変更

Sun WBEM SDK ではデフォルトのネームスペースとして root¥cimv2 が設定されていますが、ほかのネームスペースをデフォルトとして使用するように変更できます。

ネームスペースを変更する方法
  1. 「CIM WorkShop」ウィンドウで、「ワークショップ (Workshop)」、「ネームスペースを変更 (Change Namespace)」の順にクリックします。

  2. 「ネームスペースを変更 (Change Namespace)」ダイアログボックスで、使用したいネームスペースのアイコンをクリックします。「了解 (OK)」をクリックします。

    選択したネームスペースが、現在のネームスペースになります。

ホストの変更

ネームスペースまたはプロセスを表示するホストを変更できます。

ホストを変更する方法
  1. 「ワークショップ (Workshop)」、「ホストを変更 (Change Host)」の順にクリックするか、「CIM WorkShop」ツールバーの「ホストを変更 (Change Hosts)」アイコンをクリックします。

  2. 「ホスト (Hosts)」フィールドで、表示したいネームスペースが入っているホスト名を入力します。

  3. 「ユーザ名 (User Name)」フィールドに自分のユーザー名を入力し、「パスワード (Password)」フィールドにパスワードを入力します。

  4. 「了解 (OK)」をクリックします。

クラスとネームスペースの再表示

ネームスペース内のクラス継承ツリーを再表示して、そのネームスペースで作業を行なっているほかのユーザーが加えた変更を反映させることができます。

クラス継承ツリーを再表示する方法
  1. クラス継承ツリー内で、再表示したいクラスのフォルダをクリックします。

  2. 「アクション (Action)」、「再表示 (Refresh)」の順にクリックするか、「CIM WorkShop」ツールバーの「選択したクラスを再表示 (Refresh Selected Class)」アイコンをクリックします。