この章では、CIM WorkShop を使用して、作成したクラスとインスタンスに新しいプロパティ、メソッド、修飾子を追加する方法、およびそれらの修飾子のスコープとフレーバを設定する方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
CIM WorkShop は、クラスとインスタンスの表示と作成が行える GUI を提供します。CIM WorkShop で行える作業を次に示します。
ネームスペースの表示と選択
ネームスペースの追加
クラスの表示と作成
新しいクラスへのプロパティ、修飾子、およびメソッドの追加
インスタンスの表示と作成
インスタンス値の表示と変更
CIM スキーマクラスまたは Solaris スキーマクラスの既存のプロパティ、メソッド、または修飾子の変更 (編集) は、CIM ガイドラインによって禁止されています。しかし、クラスとクラスのインスタンスを新たに作成することはできます。新しいクラスまたはインスタンスを作成すると、プロパティ、メソッド、または修飾子の追加または削除が行えます。また、新しいクラス、インスタンス、プロパティ、またはメソッドに対して作成した新しい修飾子の値 (スコープやフレーバ) も変更できます。継承されたプロパティ、メソッド、および修飾子の値は変更できません。
CIM WorkShop は Sun WBEM SDK に含まれています。
CIM WorkShop を実行するには、CIM Object Manager がサーバー側にインストールされている必要があります。Solaris オペレーティング環境に Solaris WBEM Services と Sun WBEM SDK をインストールしているときは、CIM Object Manager はローカルホストで動作します。Sun WBEM SDK だけをインストールする場合は、CIM Object Manager がすでに起動しているホストを指定する必要があります。この情報は、CIM WorkShop の起動時に表示される「ログイン (Login)」ダイアログボックスの「ホスト (Host)」フィールドに入力できます。CIM WorkShop の各ダイアログボックスとフィールドの詳細は、「参照:「CIM WorkShop」ウィンドウとダイアログ」を参照してください。
Solaris WBEM Services と Sun WBEM SDK を Solaris オペレーティング環境にインストールした場合は、システムプロンプトで次のコマンドを入力します。
% /opt/SUNWconn/wbem/bin/cimworkshop & |
Sun WBEM SDK を Microsoft Windows 環境にインストールした場合は、「スタート (Start)」、「プログラム (Program)」、「WBEM SDK」、「CIM Workshop」の順にクリックします。
「CIM WorkShop」ウィンドウが表示され、続いて「ログイン (Login)」ダイアログボックスが表示されます。「ログイン (Login)」ダイアログボックスには、CIM Workshop がインストールされているホストコンピュータの名前、デフォルトネームスペースのパス root¥cimv2 が表示されます。「ログイン (Login)」ダイアログボックスの右側には、コンテキストヘルプとしてこのダイアログボックスの指定方法が表示されます。フィールドをクリックすると、コンテキストヘルプの内容が変わり、そのフィールドへの情報の入力方法とフィールドの意味が表示されます。
CIM WorkShop の「ログイン (Login)」ダイアログボックスで、次の操作を行います。
「ホスト名 (Host Name)」フィールドで、CIM Object Manager を実行しているホスト名を入力します。
デフォルトでは、CIM WorkShop はローカルホストのデフォルトネームスペース root¥cimv2 で動作している CIM Object Manager に接続します。Solaris オペレーティング環境または Microsoft Windows 環境で WBEM SDK の一部として CIM WorkShop を起動する場合には、すでに CIM Object Manager を実行しているホスト名を指定する必要があります。
「ネームスペース (Namespace)」フィールド内をクリックして使用するネームスペース名を入力するか、あるいはデフォルトのネームスペース名のままにしておきます。
「ユーザー名 (User Name)」フィールドで、システム権限とネットワーキング権限を実行する場合に通常使用しているユーザー名を入力します。
「パスワード (Password)」フィールドで、システム権限とネットワーキング権限を実行する場合に通常使用しているパスワードを入力します。
ユーザー名とパスワードを指定しない場合は、デフォルトのユーザーアカウント guest を使用してログインできます。この場合許可されるのは読み取り権だけです。CIM Object Manager の管理者は、ユーザー名とパスワードに対応した書き込み権を設定できます。
「了解 (OK)」をクリックします。
クラス継承ツリー内のクラスが列挙されていることを示すメッセージが表示されます。「CIM WorkShop」ウィンドウの左側には、CIM クラスが表示されます。
CIM WorkShop を起動すると、「CIM WorkShop」ウィンドウの左側に CIM スキーマのクラスが階層的に表示されます。このクラス配置を、クラス継承ツリーと呼びます。クラスを選択すると、そのクラスに対応するプロパティが、ウィンドウの右側に表示されます。 次の図では、クラス solaris_computersystem のプロパティが 「CIM WorkShop」ウィンドウの右側に表示されています。
「CIM WorkShop」ウィンドウのツールバー、メニュー、およびレイアウトの詳細は、「参照:「CIM WorkShop」ウィンドウとダイアログ」を参照してください。
サブクラスを持つ各クラスは、2 つのアイコン (フォルダアイコンとイネーブラアイコン) によって示されます。イネーブラアイコンは、フォルダアイコンの左にある鍵の形をしたアイコンです。
フォルダアイコンは、そのクラスがそのサブクラスのコンテナになっていることを示します。イネーブラアイコンを使用すると、移動が簡単になります。
イネーブラアイコンが水平に表示されている場合、そのクラスフォルダは閉じており、サブクラスが入っています。水平のイネーブラアイコンをクリックすると、クラスフォルダが開かれ、サブクラスが表示されます。そして、イネーブラアイコンは垂直に表示され、クラスフォルダが開かれていることを示します。
クラスに含まれているものを表示するには、そのクラスのイネーブラアイコンをクリックします。
クラスのクラスフォルダアイコンをクリックします。
「CIM WorkShop」ウィンドウの右側のフレームに、クラスのプロパティとメソッドが表示されます。
CIM WorkShop では、特定のクラスをすばやく検索できます。
ツールバーで、「クラスを検索 (Find Class)」アイコンをクリックします。
「クラスを検索 (Find Class)」ダイアログボックスで、検索したいクラス名を入力して「了解 (OK)」をクリックします。
指定したクラスが見つかると、「CIM WorkShop」ウィンドウの右側のフレームにその詳細が表示されます。
クラス継承ツリーでフォルダアイコンをクリックしてクラスを選択すると、「CIM WorkShop」ウィンドウの右側にクラスのプロパティとメソッドを示す 2 つのタブが表示されます。
クラス継承ツリー内では、サブクラスが入ったクラスはフォルダアイコンで示されます。サブクラスを含まないクラスは、紫色の四角形で示されます。クラスを選択するには、クラス継承ツリー内でクラスのフォルダまたはページアイコンをクリックします。
デフォルトでは、「CIM WorkShop」ウィンドウが表示される時に、「CIM WorkShop」ウィンドウの右側に「プロパティ (Properties)」タブが表示されます。「CIM WorkShop」ウィンドウの左側でクラス継承ツリーからクラスを選択すると、そのクラスのすべてのプロパティが「プロパティ (Properties)」タブに表示されます。継承されたプロパティは、紫色の四角形、白い四角形、および白い四角形を指す黒い矢印から構成されるアイコンによって示されます。キー修飾子が割り当てられたプロパティは、金色の鍵の形をしたアイコンによって示されます。「プロパティ (Properties)」タブでプロパティがどのように表示されるかについては、「参照:「CIM WorkShop」ウィンドウとダイアログ」の「プロパティ(Properties)」タブ」を参照してください。
クラス継承ツリーでクラスを選択したあと、「メソッド (Methods)」タブをクリックしてそのクラスに関連付けられたメソッドを表示できます。「メソッド (Methods)」タブでメソッドがどのように表示されるかについては、「メソッド (Method)タブ」を参照してください。
CIM では、修飾子は、クラス、インスタンス、プロパティ、およびメソッドの属性を意味します。CIM Workshop では、クラス、プロパティ、またはメソッドでマウスの右ボタンをクリックしてポップアップメニューを表示させ、「修飾子 (Qualifiers)」を選ぶことにより修飾子を表示できます。「修飾子 (Qualifiers)」をクリックすると、「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスが表示されます。「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスにおける修飾子情報の詳細は、「「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックス」を参照してください。
「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスの「スコープ (Scope)」ボタンをクリックすると、「スコープ (Scope)」ダイアログボックスが表示されます。スコープダイアログボックスでは、修飾子のスコープが見れます。新しいクラスに修飾子を作成する場合には、「スコープ (Scope)」ダイアログボックスで新しい修飾子のスコープも設定できます。「スコープ (Scope)」ダイアログボックスの詳細は、「参照:「CIM WorkShop」ウィンドウとダイアログ」を参照してください。
「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスで「フレーバ (Flavor)」ボタンをクリックすると、「フレーバ (Flavors)」ダイアログボックスが表示されます。「フレーバ (Flavors)」ダイアログボックスでは、修飾子のフレーバを表示できます。新しいクラスに修飾子を作成する場合には、「フレーバ (Flavor)」ダイアログボックスで新しい修飾子のフレーバも設定できます。「フレーバ (Flavors)」ダイアログボックスの詳細は、「「フレーバ (Flavors)」ダイアログボックス」を参照してください。
ネームスペースは、管理対象オブジェクトを抽象化した論理的なエンティティです。ここには、クラスとインスタンスが格納されます。ネームスペースは、ディレクトリ構造、データベース、フォルダなどのさまざまな形式で実装できます。デフォルトでは、CIM WorkShop は、ローカルホストのデフォルトネームスペース root¥cimv2 で動作している CIM Object Manager に接続します。デフォルトネームスペースに含まれるクラスはすべて、「CIM WorkShop」ウィンドウの左側に表示されます。現在のネームスペース名は、「CIM WorkShop」ウィンドウのツールバーに表示されます。CIM WorkShop では、個々のホストに存在するネームスペースのクラスを表示し、別のネームスペースに位置を変更できます。
特定のネームスペースにユーザー権限を設定する場合は、Sun WBEM User Manager を使用します。Sun WBEM User Manager ツールの詳細は、第 12 章「セキュリティの管理」、「Sun WBEM User Manager によるアクセス制御の設定」を参照してください。
ネームスペースを変更する
ホストを変更する
ネームスペースのクラス継承ツリーを再表示する
Sun WBEM SDK ではデフォルトのネームスペースとして root¥cimv2 が設定されていますが、ほかのネームスペースをデフォルトとして使用するように変更できます。
「CIM WorkShop」ウィンドウで、「ワークショップ (Workshop)」、「ネームスペースを変更 (Change Namespace)」の順にクリックします。
「ネームスペースを変更 (Change Namespace)」ダイアログボックスで、使用したいネームスペースのアイコンをクリックします。「了解 (OK)」をクリックします。
選択したネームスペースが、現在のネームスペースになります。
ネームスペースまたはプロセスを表示するホストを変更できます。
「ワークショップ (Workshop)」、「ホストを変更 (Change Host)」の順にクリックするか、「CIM WorkShop」ツールバーの「ホストを変更 (Change Hosts)」アイコンをクリックします。
「ホスト (Hosts)」フィールドで、表示したいネームスペースが入っているホスト名を入力します。
「ユーザ名 (User Name)」フィールドに自分のユーザー名を入力し、「パスワード (Password)」フィールドにパスワードを入力します。
「了解 (OK)」をクリックします。
ネームスペース内のクラス継承ツリーを再表示して、そのネームスペースで作業を行なっているほかのユーザーが加えた変更を反映させることができます。
クラス継承ツリー内で、再表示したいクラスのフォルダをクリックします。
「アクション (Action)」、「再表示 (Refresh)」の順にクリックするか、「CIM WorkShop」ツールバーの「選択したクラスを再表示 (Refresh Selected Class)」アイコンをクリックします。
クラスは、アプリケーションの基礎となるものです。CIM WorkShop は、起動時に CIM スキーマと Solaris スキーマを構成するクラスを読み込みます。これらのクラスは、Distributed Management Task Force に準拠しています。これらのクラスの固有のプロパティ、メソッド、および修飾子の値は変更できません。
既存のクラスに新しい値を設定するには、そのクラスに新しいインスタンスまたはクラスを作成します。CIM スキーマと Solaris スキーマのクラスは、テンプレートとして機能します。新しいインスタンスまたはクラスを作成するには、それらのプロパティ、メソッド、および修飾子の値を追加できるように、選択したクラスのコピーを作成します。このような方法で、CIM スキーマまたは Solaris スキーマを独自に拡張することができます。
継承されたプロパティ、メソッド、および修飾子の値は変更できません。
クラスのインスタンスを作成する方法については、「インスタンスの処理」を参照してください。新しいクラスの作成方法については、以下の節を参照してください。
既存のクラスを選択する
新しいクラスを作成する
クラスに新しい修飾子を追加する
クラスに新しいプロパティを追加する
プロパティに新しい修飾子を追加する
クラスに新しいメソッドを追加する
メソッドに新しい修飾子を追加する
修飾子の値 (スコープとフレーバ) を設定する
あるクラスに新しいサブクラスを作成するには、まずその既存のクラス名を指定します。CIM WorkShop では、クラス名は標準の CIM 構文 SchemaIndicator_ClassName で表示されます。CIM スキーマクラスに新しくクラスを作成する場合、クラス名の前に頭字語 CIM を使用します。Solaris スキーマクラスにクラスを作成する場合、クラス名の前に Solaris を使用します。キー修飾子を継承するクラスの名前には、下線 (_) を指定する必要があります。
「CIM WorkShop」ウィンドウのクラス継承ツリーで、新しくクラスを作成する既存のクラスを選択します。
クラスを作成するには、次の操作のどれかを行います。
「アクション (Action)」、「クラスを追加 (Add Class)」の順にクリックする
「CIM WorkShop」ウィンドウでツールバーの「新規クラス (New Class)」アイコンをクリックする
選択したクラス上で右ボタンをクリックし、「クラスを追加 (Add Class)」を選択する
「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスが表示されます。
「クラス名 (Class Name)」フィールドで、新しいクラス名を入力します。
たとえば、クラス solaris_computersystem に ultra1_computersystem という名前のクラスを作成できます。
クラスから継承されたプロパティとメソッドをそのまま使用するには、「了解 (OK)」をクリックします。新しいプロパティを追加するには、「プロパティを追加 (Add Property)」をクリックします。
「了解 (OK)」をクリックすると、継承されたプロパティ、メソッド、修飾子、およびそれらの値を使用するクラスが作成されます。「プロパティを追加 (Add Property)」をクリックすると、「プロパティを追加 (Add Properties)」ダイアログボックスが表示されます。このダイアログボックスで新しいクラスに追加するプロパティを指定できます。プロパティの追加方法については、「クラスへの新しいプロパティの追加」を参照してください。
新しく作成したクラスには修飾子を追加できます。クラスを変更する継承されたクラスの修飾子の値は、変更も取り消しもできません。また、継承された修飾子を削除することもできません。
「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスで、新しいクラス名を指定し、「クラス修飾子 (Class Qualifiers)」をクリックします。
「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスで、新しい値を設定したい修飾子を右ボタンでクリックし、「修飾子の追加 (Add Qualifier)」を選択します。
「修飾子の追加 (Add Qualifier)」ダイアログボックスで、リストから修飾子の名前を選択して「了解 (OK)」をクリックします。
修飾子のスコープを設定するには、次の操作を行います。
修飾子のフレーバを設定するには、次の操作を行います。
「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスで「了解 (OK)」をクリックし、このダイアログボックスを閉じます。
クラスに新しいプロパティを追加し、それらの値を変更できます。継承されたプロパティの値は変更できません。また、継承されたプロパティは削除できません。
新しいクラス名を指定したあと、「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスで「プロパティを追加 (Add Property)」をクリックします。
「プロパティを追加 (Add Properties)」ダイアログボックスが表示されます。
「名前 (Name)」フィールドで、新しいプロパティ名を入力します。
「タイプ (Type)」フィールドでプロパティのデータ型を選択し、「了解 (OK)」をクリックします。
「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスの「プロパティ (Properties)」タブに新しいプロパティが表示されます。プロパティリストが長い場合は、スクロールバーをクリックして新しく追加したプロパティを表示できます。
「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスで「了解 (OK)」をクリックします。
新しいプロパティまたはクラスに新しい修飾子を追加する方法、および修飾子の値を設定する方法については、以下の節を参照してください。
クラスに新たに作成したプロパティには、修飾子の値も設定できます。継承されたプロパティまたはメソッドの修飾子の値は、変更も取り消しも行えません。また、継承された修飾子を削除することはできません。
「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスで、作成した新しいプロパティをクリックし、「プロパティ修飾子 (Property Qualifiers)」をクリックします。
作成したプロパティの「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスが表示されます。
「修飾子の追加 (Add Qualifier)」をクリックします。
「修飾子の追加 (Add Qualifier)」ダイアログボックスの「名前 (Name)」フィールドで、修飾子を選択して「了解 (OK)」をクリックします。
「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスと「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスで、「了解 (OK)」をクリックします。
選択したプロパティに修飾子と修飾子のデータ型が設定されます。
CIM WorkShop では不要になったクラス、プロパティ、メソッド、および修飾子は削除できます。
クラスを削除すると、そのクラスに含まれるサブクラスがすべて削除されます。また、クラスとそのサブクラスに対応するプロパティ、メソッド、および修飾子もすべて削除されます。
クラス継承ツリーからクラスを削除するには、次のようにします。
削除したいクラスを選択します。
「クラス (Classes)」、「クラスを削除 (Delete Class)」の順にクリックし、クラスを削除してもいいかの確認を求めるダイアログボックスで「了解 (OK)」をクリックします。
選択したクラスが削除されます。
プロパティは、新しいクラスを作成した場合にだけ削除できます。既存のクラスのプロパティは、表示はできますが、変更と削除はできません。新しいクラスを作成した場合、親クラスから継承したプロパティは不要になった時点で削除できます。クラスの作成方法については、「クラスの追加」を参照してください。
「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスの「プロパティ (Properties)」タブで、削除したいプロパティをマウスの右ボタンでクリックします。
ポップアップメニューで「プロパティを削除 (Delete Property)」をクリックします。
選択したプロパティが「プロパティ (Properties)」タグから削除されます。
新しいクラスを作成した場合は、親クラスから継承されたプロパティ修飾子またはメソッド修飾子を削除できます。クラスの作成方法については、「クラスの追加」を参照してください。
「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスの「プロパティ (Properties)」タブで、削除したいプロパティを右ボタンでクリックします。
ポップアップメニューで「修飾子 (Qualifiers)」をクリックします。
「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスで、「修飾子を削除 (Delete Qualifier)」をクリックし、続いて「了解 (OK)」をクリックします。
選択した修飾子が削除され、「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスが表示されます。
「新規クラス (New Class)」 ダイアログボックスの「メソッド (Methods)」タブで、削除したいメソッドを右ボタンでクリックします。
ポップアップメニューで「修飾子 (Qualifiers)」をクリックします。
「修飾子 (Qualifiers)」 ダイアログボックスで、「修飾子の削除 (Delete Qualifier)」をクリックし、続いて「了解 (OK)」をクリックします。
選択した修飾子が削除され、「新規クラス (New Class)」 ダイアログボックスが表示されます。
CIM WorkShop ではクラスのインスタンスを作成できます。 インスタンスは、クラスの特性を継承します。続いて、新しいインスタンスの属性を変更して、固有のクラスインスタンスを作成できます。
新しいクラスインスタンスを作成する前に、既存のクラスインスタンスを表示してそれらに含まれるプロパティとメソッドを確認しておくことをお勧めします。
「CIM WorkShop」ウィンドウのクラス継承ツリーで、インスタンスを表示したいクラスを選択します。
次のどちらかの操作を行い、「インスタンス (Instances)」ウィンドウを表示します。
「アクション (Action)」、「インスタンス (Instances)」の順にクリックする
または
「CIM WorkShop」ツールバーの「インスタンスを表示 (Show Instances)」アイコンをクリックする
「インスタンス (Instances)」ウィンドウが表示されます。選択したクラスにインスタンスが含まれている場合、「インスタンス (Instances)」ウィンドウの左側のフレームにそれらのインスタンスが表示されます。インスタンスが含まれていない場合、このフレームには何も表示されません。
継承されたオブジェクト修飾子を変更したい場合は、クラスにインスタンスを追加します。
「CIM WorkShop」ウィンドウで、次のどちらかの操作を行います。
「アクション (Action)」、「インスタンス (Instances)」の順にクリックする
または
インスタンスが存在するクラス (新しいインスタンスを登録できるクラス) を右ボタンでクリックし、ポップアップメニューで「インスタンス (Instances)」をクリックする
「インスタンス (Instances)」ウィンドウが表示され、クラスのすべてのインスタンスが左側のフレームに表示されます。
「インスタンス (Instances)」ウィンドウに表示されたインスタンスの 1 つで右ボタンをクリックします。
「インスタンスを追加 (Add Instances)」ダイアログボックスが表示されます。
継承されたインスタンスプロパティを変更するには、次のようにします。
「了解 (OK)」をクリックして、「インスタンスを追加 (Add Instances)」ウィンドウを閉じます。
不要になったインスタンスは削除できます。
「CIM WorkShop」ウィンドウの左側のフレームで、削除したいインスタンスが入っているクラスを右ボタンでクリックします。
ポップアップメニューで「インスタンス (Instance)」をクリックします。
「インスタンス (Instance)」ウィンドウで、削除したいインスタンスを右ボタンでクリックし、ポップアップメニューの「インスタンスの削除 (Delete Instance)」をクリックします。
選択したインスタンスが削除されます。
次の節では、「CIM WorkShop」ウィンドウを構成するフレーム、ツールバーアイコン、およびフィールドについて説明します。また、CIM WorkShop のダイアログボックスについても説明します。
「CIM WorkShop」ウィンドウは、2 つのフレームに分かれています。左側のフレームには、現在のホストのクラス継承ツリーが表示されます。右側のフレームには、選択されているクラスのプロパティとメソッドが表示されます。
フレーム |
説明 |
---|---|
左側のフレーム |
現在のホストのネームスペースに含まれるクラスとインスタンスを表示する。CIM WorkShop の左側のフレームには、選択したネームスペースのコンテンツを表示する。ネームスペースに含まれるクラスは、階層的に表示される。このクラス編成を、クラス継承ツリーと呼ぶ。サブクラスを含むクラスは、キーアイコンとフォルダとして示される。キーをクリックするか、フォルダをダブルクリックすると、サブクラスリストが表示される。サブクラスを含まないクラスは、ページアイコンとして示される |
右側のフレーム |
クラスのプロパティの値を表示できる「プロパティ (Properties)」タブと、メソッドの値を表示できる「メソッド (Methods)」タブが入っている。プロパティまたはメソッドを右クリックすると、修飾子とフレーバの属性と値を表示できる |
ツールバー |
ホストの変更、デフォルトネームスペース ¥root¥cimv2 内の別のネームスペースへの位置の変更、クラス継承ツリー内でのクラスの検索、サブクラスの作成、選択したクラスのインスタンスと修飾子の表示などの作業を行うアイコンを表示する |
タイトルバー |
「CIM WorkShop」ウィンドウのタイトルを表示する |
「CIM WorkShop」ツールバー上のアイコンは、ネームスペースの表示と変更、およびクラスとインスタンスの検索に使用します。
アイコン |
説明 |
---|---|
ホストを変更 |
別のホストまたはネームスペースに接続し、別のユーザー名とパスワードでログインする |
ネームスペースを変更 |
「ネームスペースを変更 (Change Name Space)」ダイアログボックスを呼び出し、表示するネームスペースを変更する |
クラスを検索 |
ネームスペース内で特定のクラスを検索する |
新規クラス |
「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスを表示し、選択されているクラスの新しいサブクラスを作成する |
インスタンスを表示 |
「インスタンスを表示 (Show Instances) ダイアログボッスを表示し、選択したクラスのインスタンスを表示する |
修飾子を表示 |
「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスを表示し、選択したクラスの修飾子を表示する |
選択したクラスを再表示 |
クラス階層ツリーの表示をリセットする。開かれているクラスフォルダが閉じられ、ツリーは最初に表示された時の状態に戻る |
「プロパティ (Properties)」タブは、選択したプロパティの情報を表示します。矢印付きのフォルダの形をしたアイコンは、そのプロパティがスーパークラスから継承されたものであることを示します。金色の鍵のアイコンは、そのプロパティがキーであることを示します。キープロパティは、ドメインクラスのインスタンスに固有の識別子を提供します。固有のインスタンスは、キー修飾子によって示されます。
「プロパティ (Properties)」タブでは、プロパティの名前とデータ型が表示されます。ドメインクラスに新しいクラスを作成する場合は、プロパティの値を変更できます。
「メソッド (Methods)」タブを選択すると、そのクラスのすべてのメソッドを表示できます。メソッドは、連続的に表示されます。次に、画面の左から順に表示される、各メソッドの属性を示します。
表 4-3 「メソッド」タブの属性
メソッドの属性 |
説明 |
例 |
---|---|---|
名前 |
メソッドに指定した名前 | GetDateTime |
値 |
メソッドに指定した値 |
NULL |
タイプ |
メソッドの種類 |
文字列 |
修飾子フレーバ |
メソッドに割り当てた修飾子のフレーバ |
TRANSLATABLE |
説明 |
CIM の日時形式で現在のシステムの日時を返す文字列 |
19990519142015.0000000-300 |
次の表は、CIM WorkShop のメニューとメニュー項目について説明しています。
表 4-4 CIM WorkShop のメニューとメニュー項目
メニュー |
メニュー項目 |
説明 |
---|---|---|
Workshop |
ホストを変更 (Change Host) |
「ホストを変更 (Change Host )」ダイアログボックスを表示し、別の CIM Object Manager の入ったホストに接続する |
ネームスペースを変更 (Change Namespace) |
「ネームスペースを変更 (Change Namespace)」ダイアログボックスを表示し、デフォルトネームスペース ¥root¥cimv2 内の別のネームスペースに位置を変更する |
|
終了 (Exit) |
CIM WorkShop を終了する |
|
アクション (Action) |
クラスを追加 (Add Class) |
「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスを表示し、選択されているクラスのサブクラスを作成する |
クラスを削除 (Delete Class) |
選択されているクラスを削除する |
|
クラスを検索 (Find Class) |
クラス継承ツリー内で検索するクラスを指定する |
|
インスタンス (Instances) |
選択したクラスの「インスタンス (Instances)」ダイアログボックスを表示する。このダイアログボックスでは、クラスに含まれるすべてのインスタンスの表示、新しいインスタンスの追加、およびインスタンスの削除が行える |
|
修飾子 (Qualifiers) |
「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスを表示する。このダイアログボックスでは、選択したクラスの修飾子の値、スコープ、およびフレーバを表示する |
|
再表示 (Refresh) |
CIM Work Shop に加えた最新の変更を元に戻し、選択されたクラスまたはネームスペースを表示する |
「ログイン (Login)」ダイアログボックスは、CIM WorkShop の起動時に表示されます。「ログイン (Login)」ダイアログボックスでは、次のパラメータを指定します。
CIM Object Manager が動作しており、使用したいネームスペースが入っているホスト
作業を行うネームスペース
ユーザー名
パスワード
ユーザー名とパスワードを指定しない場合は、CIM にゲストとしてログインすることになります。この場合許可されるのは読み取り権だけです。
「新規クラス (New Class)」ダイアログボックスでは、クラスに新しいクラスを作成できます。
「プロパティを追加 (Add Properties)」ダイアログボックスでは、作成したクラスに新しいプロパティを追加できます。「名前 (Name)」フィールドでは、プロパティ名を指定します。「タイプ (Type)」フィールドでは、データ型を選択して「了解 (OK)」をクリックします。
「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスでは、選択されているクラス、プロパティ、メソッドの修飾子を表示できます。新しいクラスを作成する場合は、このダイアログボックスでクラスへの修飾子の追加、およびクラス、そのプロパティ、またはそのメソッドの修飾子の変更が行えます。「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスのタイトルバーには、修飾子を表示しているクラス名、または修飾子の追加または変更を行うクラス名が表示されます。
次の表は、「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスの各フィールドについて説明しています。
表 4-5 「修飾子(Qualifiers)」ダイアログボックスのフィールド
フィールド名 |
説明 |
例 |
---|---|---|
名前 (Name) |
修飾子の名前を表示する |
プロバイダ |
タイプ (Type) |
修飾子が提供する値のデータ型を示す |
string |
値 (Value) |
修飾子の値を表示する |
Solaris |
次の表は、「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスのボタンについて説明しています。
表 4-6 「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスのボタン
ボタン名 |
説明 |
スコープ (Scope) |
「スコープ (Scope)」ダイアログボックスを表示し、選択されている修飾子のスコープを表示する |
フレーバ (Flavors) |
「フレーバ (Flavors)」ダイアログボックスを表示し、選択されている修飾子のフレーバを表示する |
修飾子を追加 (Add Qualifier) |
「修飾子を追加 (Add Qualifier)」ダイアログボックスを表示し、新しいサブクラス、プロパティ、またはメソッドに追加できる修飾子を選択する |
修飾子を削除 (Delete Qualifier) |
選択されている修飾子を「修飾子 (Qualifiers)」ダイアログボックスから削除する |
「スコープ (Scope)」ダイアログボックスでは、既存のクラス、プロパティ、またはメソッドを変更する修飾子のスコープを表示できます。また、新しいクラス、あるいは新しいクラスに追加されるプロパティまたはメソッドに対して作成される修飾子のスコープを変更することもできます。「スコープ (Scope)」フィールドには、選択できるすべてのスコープが表示されます。
「フレーバ (Flavors)」ダイアログボックスでは、修飾子のフレーバを表示できます。また、新しいクラス、あるいは新しいクラスに追加されるプロパティまたはメソッドに対して作成される修飾子のフレーバを変更することもできます。「フレーバ (Flavors)」フィールドには、選択できるすべてのフレーバが表示されます。
クラスに新しいプロパティを作成する場合、CIM WorkShop に付属している任意のダイアログボックスを使用して、特定のデータ型のプロパティを指定できます。これらのダイアログボックスは、適切なデータ型の値だけを入力できるように設定されています。使用できるダイアログボックスを次に示します。
「実数型整数 (Real Integer)」ダイアログボックス
「符号付き整数 (Signed Integer)」ダイアログボックス
「符号なし整数 (Unsigned Integer)」ダイアログボックス
「文字列 (String)」ダイアログボックス
「配列 (Array)」ダイアログボックス
「ブール (Boolean)」ダイアログボックス
このダイアログボックスの「値 (Values)」フィールドには、実数型の整数だけを入力できます。実数型の整数は正、負のどちらでもよく、小数点も使用できます。データ型が実数型の整数のプロパティを作成する場合は、このダイアログボックスの「値 (Values)」フィールドに実数型の整数を入力してください。
このダイアログボックスの「値 (Values)」フィールドには、指定したサイズの符号付き整数だけを入力できます。符号付き整数は、正または負の整数です。符号付き整数である値を持つ CIM プロパティのサイズは、8 ビット、16 ビット、32 ビット、または 64 ビットです。プロパティの値を構成する符号付き整数のサイズに基づき、このダイアログボックスの「値 (Values)」フィールドに次の値を入力してください。
8 ビットの符号付き整数であるプロパティには、8 ビット相当の正または負の数値を入力する
16 ビットの符号付き整数であるプロパティには、16 ビット相当の正または負の数値を入力する
32 ビットの符号付き整数であるプロパティには、32 ビット相当の正または負の数値を入力する
64 ビットの符号付き整数であるプロパティには、64 ビット相当の正または負の数値を入力する
このダイアログボックスの「値 (Values)」フィールドには、指定したサイズの符号なし整数だけを入力できます。符号なし整数は正の整数です。符号なし整数である値を持つ CIM プロパティのサイズは、8 ビット、16 ビット、32 ビット、または 64 ビットです。プロパティの値を構成する符号なし整数のサイズに基づき、このダイアログボックスの「値 (Values)」フィールドに次の値を入力してください。
8 ビットの符号なし整数であるプロパティには、8 ビット相当の正の数値を入力する
16 ビットの符号なし整数であるプロパティには、16 ビット相当の正の数値を入力する
32 ビットの符号なし整数であるプロパティには、32 ビット相当の正の数値を入力する
64 ビットの符号なし整数であるプロパティには、64 ビット相当の正の数値を入力する
このダイアログボックスの「値 (Values)」フィールドには、英数字だけを入力できます。タイプが文字列であるプロパティの値を指定する場合は、このダイアログボックスの「値 (Values)」フィールドに文字列 (例: Processor_Type) を入力します。文字列には、整数は使用できません。
「配列 (Array)」ダイアログボックスには、プロパティの値として配列を指定できます。次に、配列を返すために使用できる「配列 (Array)」ダイアログボックスを示します。
「8 ビット符号なし整数配列 (8-Bit Unsigned Integer Array)」ダイアログボックス - サイズが 8 ビット相当の正の整数のコレクションを返す
「16 ビット符号なし整数配列 (16-Bit Unsigned Integer Array)」ダイアログボックス - サイズが 16 ビット相当の正の整数のコレクションを返す
「32 ビット符号なし整数配列 (32-Bit Unsigned Integer Array)」ダイアログボックス - サイズが 32 ビット相当の正の整数のコレクションを返す
「64 ビット符号なし整数配列 (64-Bit Unsigned Integer Array)」ダイアログボックス - サイズが 64 ビット相当の正の整数のコレクションを返す
「8 ビット符号付き整数配列 (8-Bit Signed Integer Array)」ダイアログボックス - サイズが 8 ビット相当の正または負の整数のコレクションを返す
「16 ビット符号付き整数配列 (16-Bit Signed Integer Array)」ダイアログボックス - サイズが 16 ビット相当の正または負の整数のコレクションを返す
「32 ビット符号付き整数配列 (32-Bit Signed Integer Array)」ダイアログボックス - サイズが 32 ビット相当の正または負の整数のコレクションを返す
「64 ビット符号付き整数配列 (64-Bit Signed Integer Array)」ダイアログボックス - サイズが 64 ビット相当の正または負の整数のコレクションを返す
「文字列配列 (String Array)」ダイアログボックス - 英字文字列と数字文字列のコレクションを返す
「ブール (Boolean Array)」ダイアログボックス - ブール式 (TRUE または FALSE) のコレクションを返す
「32 ビット実数配列 (32-Bit Real Array)」ダイアログボックス - サイズが 32 ビット相当の、小数点付きまたは小数点なしの正または負の実数のコレクションを返す
「64 ビット実数配列 (64-Bit Real Array)」ダイアログボックス - サイズが 64 ビット相当の、小数点付きまたは小数点なしの正または負の実数のコレクションを返す
「16 ビット文字配列 (16-Bit Character Array)」ダイアログボックス - サイズが 16 ビット相当の、英字文字列と数字文字列のコレクションを返す
「日付 / 時間配列(Date/Time Array)」ダイアログボックス - mm-dd-yy 形式による日付と、hh:mm:ss 形式による時間のコレクションを返す
「ブール (Boolean)」ダイアログボックスでは、選択したプロパティの値として TRUE または FALSE を指定できます。
「インスタンス (Instance)」ウィンドウには、選択したクラスのすべてのインスタンスが表示されます。また、各インスタンスに関連付けられたプロパティ、メソッド、および修飾子も表示できます。
「インスタンス (Instance)」ウィンドウは、次のどちらかの操作で表示します。
「CIM WorkShop」ウィンドウでクラスを選択し、「アクション (Action)」、「インスタンス (Instances)」の順にクリックする
「CIM WorkShop」ウィンドウでクラスを右ボタンでクリックし、ポップアップメニューの「インスタンス (Instances)」をクリックする
選択したクラスにインスタンスが含まれる場合、それらのインスタンスは「インスタンス (Instances)」ウィンドウの左側のフレームに表示されます。各インスタンスは、Name (名前)、CreationClassName (属するクラス名)、および TargetOperatingSystem (対象オペレーティングシステム) と共に表示されます。選択したクラスにインスタンスが含まれない場合、左側のフレームには何も表示されません。
「CIM WorkShop」ウィンドウと同様に、「インスタンス (Instances)」ウィンドウの右側のフレームには 2 つのタブ、「プロパティ (Properties)」タブと「メソッド (Methods)」タブがあります。選択したインスタンスのプロパティはすべて、「プロパティ (Properties)」タブの表に表示されます。この表の左端の列に現れる「継承プロパティ (Inherited Properties)」アイコン (紫色の四角形と、白い四角形を指す矢印から構成される) は、そのインスタンスの作成に使用されたクラスからプロパティが継承されたことを示します。金色の鍵の形をした「キー修飾子 (Key Qualifiers)」アイコンは、プロパティに継承されたキー修飾子が含まれていることを示します。
「インスタンス (Instances)」ウィンドウのツールバーには、次の表に示すアイコンが含まれます。
表 4-7 「インスタンス (Instances)」ウィンドウのツールバー上のアイコン
アイコン名 |
説明 |
新しいインスタンスを追加 |
「インスタンスを追加 (Add Instance)」ダイアログボックスを表示し、クラス継承ツリーに追加する新しいインスタンスを作成する |
選択したインスタンスを削除 |
選択したインスタンスを削除する |
インスタンスリストを更新 |
新たに作成したインスタンスとインスタンスに加えた最新の変更が反映されるように、「インスタンス (Instances)」ウィンドウの左側に表示されたインスタンスリストを更新する |
「インスタンス (Instances)」ウィンドウには、次のメニューとメニュー項目が含まれます。
表 4-8 「インスタンス (Instances)」ウィンドウのメニュー
メニュー名 |
メニュー項目 |
説明 |
インスタンスエディタ (Instance Editor) |
終了 (Exit) |
「インスタンス (Instances)」ウィンドウを閉じる |
アクション (Action) |
インスタンスを追加 (Add Instance) |
「インスタンスを追加 (Add Instances)」ダイアログボックスを表示し、クラス継承ツリーに追加する新しいインスタンスを作成する |
インスタンスを削除 (Delete Instance) |
選択したインスタンスを削除する |
|
再表示 (Refresh) |
新たに作成したインスタンスとインスタンスに加えた最新の変更が反映されるように、「インスタンス (Instances)」ウィンドウの左側に表示されたインスタンスリストを更新する |
「インスタンスを追加 (Add Instances)」ダイアログボックスでは、プロパティを右ボタンでクリックして新たに作成したインスタンスのプロパティ値を変更できます。継承されたプロパティの値は変更できません。