Sun WBEM 開発ガイド

クライアント API パッケージ (com.sun.wbem.client)

クライアント API パッケージには、クライアントアプリケーションと CIM Object Manager 間でデータを転送するクラスとメソッドが含まれています。アプリケーションは、CIMClient クラスを使用して CIM Object Manager に接続します。また、次の表に示す、CIMClient クラスのメソッドを使用して、CIM Object Manager との間でデータ転送を行います。

表 5-3 Client メソッド

メソッド 

説明 

close

CIM Object Manager へのクライアント接続を閉じる。このインタフェースは、クライアントセッションに使用されているリソースを解放する 

createNameSpace

CIM ネームスペース (クラスとインスタンスが入ったディレクトリ) を作成する。クライアントアプリケーションは、CIM Object Manager に接続する場合、ネームスペースを指定する。その後の処理はすべて、CIM Object Manager ホスト上のそのネームスペース内で発生する 

deleteNameSpace

指定されたホスト上の指定されたネームスペースを削除する 

deleteClass

指定されたクラスを削除する 

deleteInstance

指定されたインスタンスを削除する 

deleteQualifierType

指定された、修飾子のデータ型を削除する 

enumClass

CIM Object Manager から指定されたクラス (1 つまたは複数) を検出する 

enumInstances

指定されたクラス (1 つまたは複数) のインスタンスのリストを取得する 

enumNameSpace

ネームスペースのリストを取得する 

enumQualifierTypes

指定されたクラス (1 つまたは複数) の、修飾子のデータ型を取得する 

getClass

指定された CIM オブジェクトパスの CIM クラスを取得する 

getInstance

指定された CIM オブジェクトパスの CIM インスタンスを取得する 

getQualifierType

指定された CIM オブジェクトパスの修飾子型を取得する 

invokeMethod

指定されたオブジェクトに対して指定されたメソッドを実行する。メソッドは、メソッド名、戻り値のデータ型、およびメソッド内のパラメータを含む宣言である 

setClass

指定されたネームスペースに指定された CIM クラスを追加するため、このクライアント上で CIM Object Manager を起動する 

setInstance

指定されたネームスペースに指定された CIM インスタンスを追加、あるいは更新するため、CIM Object Manager を起動する 

setQualifierType

指定されたネームスペースに指定された修飾子型を追加するため、CIM Object Manager を起動する