Sun Cluster 2.2 のシステム管理

メディエータの構成

図 9-1 は、2 つの Sun Cluster ノードに 2 つの string とメディエータが構成された Sun Cluster システムを示しています。

ノードの数に関係なく、クラスタ内には 2 つのメディエータホストしか存在しません。このクラスタ内でメディエータを使用しているディスクセットはすべて、メディエータホストが同じです。これは、メディエータホストが、このディスクセットをマスターできるサーバーセットのメンバーでない場合も同様です。

図を簡潔にするため、この構成では 1 つのディスクセットと対称構成しか示していません。ディスクセットの数は、この場合は重要ではありません。安定状態では、ディスクセットは phys-hahost1 によってマスターされます。

図 9-1 メディエータを使用した安定状態の Sun Cluster システム

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通常、複製データベースの半分 + 1 がアクセス可能な場合、メディエータは使用されません。複製のちょうど半分がアクセス可能な場合は、メディエータのコミット回数を使用して、アクセス可能な半分が最新状態であるかどうかを確認できます。正しいメディエータコミット回数が使用されるようにするには、両方のメディエータをアクセス可能にするか、メディエータの 1 つをゴールデンに設定する必要があります。メディエータ定足数は、メディエータの半分 + 1 です。メディエータ定足数は、複製の定足数には関係ありません。