split-brain 分割は、1 つのサブセットにクラスタメンバーのちょうど半分が含まれる場合に発生します (split-brain 分割には 2 ノードクラスタ + 定足数デバイスというケースは含まれない)。Sun Cluster の最初のインストールでは、split-brain 分割が発生する場合の復元方法の選択を求められます。選択肢は ask と select です。ask を選択した場合、split-brain 分割の発生時にシステムはどのノードを起動しておくか尋ねてきます。select を選択した場合、システムはどのクラスタメンバーを起動しておくべきか自動的に選択します。
split-brain 分割の処理方法として自動選択ポリシーを選択した場合は、Lowest Nodeid または Highest Nodeid を選択できます。Lowest Nodeid を選択すると、最小の ID 値を持つノードが入ったサブセットが新しいクラスタになります。Highest Nodeid を選択すると、最大の ID 値を持つノードが入ったサブセットが新しいクラスタになります。詳細は、『Sun Cluster 2.2 ソフトウェアのインストール』のインストールについての説明を参照してください。
どちらの場合も、ほかのサブセットのノードは手動で停止する必要があります。
自動選択ポリシーを選択しなかった場合 (分割発生時にシステムが入力を求めてくる場合)、システムは次のエラーメッセージを表示します。
SUNWcluster.clustd.reconf.3010 "*** ISSUE ABORTPARTITION OR CONTINUEPARTITION *** Proposed cluster: xxx Unreachable nodes: yyy" |
さらに、10 秒ごとにコンソールに次のようなメッセージが表示されます。
*** ISSUE ABORTPARTITION OR CONTINUEPARTITION *** If the unreachable nodes have formed a cluster, issue ABORTPARTITION. (scadmin abortpartition <localnode> <clustername>) You may allow the proposed cluster to form by issuing CONTINUEPARTITION. (scadmin continuepartition <localnode> <clustername>) Proposed cluster partition: 0 Unreachable nodes: 1 |
自動選択処理を選択しなかった場合は、「新しいクラスタを選択するには」の作業を行なって新しいクラスタを選択してください。
split-brain 障害の後でクラスタを再起動するには、停止したノードが完全に起動するまで待ち (ノードの自動再構成または自動再起動が起きる場合があります)、その後 scadmin startnode コマンドを使用してそのノードをクラスタに戻します。