DID ドライバを使用する Solstice DiskSuite 構成を実現するには、次の手順を使用します。
ディスク ID を使用するために変換する md.tab ファイルをすでに作成している場合は、「DID 変換スクリプト」に含まれているスクリプトを利用できます。
scdidadm(1M) コマンドを使用して、ディスク ID インスタンス番号とディスクへのローカルおよびリモートパス間の対応付けを作成します。
この手順は、scinstall(1M) コマンドを実行した後、クラスタが動作している状態で行なってください。DID 構成ファイルの信頼できるコピーを維持するには、すべてのノードが動作している状態でノード 0 からのスクリプトを実行します。このようにしなかった場合、スクリプトの実行は失敗します。get_node_status(1M) コマンドの出力には、ノード ID 番号が含まれます。詳細は、scdidadm(1M) のマニュアルページを参照してください。
phys-hahost1# scdidadm -r |
scdidadm(1M) コマンドは、クラスタノード 0 から実行する必要があります。
scdidadm(1M) コマンドが他のクラスタノードのプライベートリンクを検出できない場合は、ノード 0 から次の形式の scdidadm(1M) コマンドを実行してください。
phys-hahost1# scdidadm -r -H hostname1,hostname2,... |
このオプションを使用するときは、他のクラスタノード上の /.rhosts ファイルにノード 0 の適切なホスト名が登録されていることを確認してください。コマンドを実行するクラスタノードのホスト名を hostname 一覧に含めないでください。
DID マッピングを使用して、md.tab ファイルを更新します。
以下のエラーメッセージが返された場合は、「DID ドライバの障害追跡」を参照してください。
The did entries in name_to_major must be the same on all nodes. |
問題を解決して、scdidadm(1M) コマンドを再実行してください。
DID インスタンス番号とディスク ID 間のマッピングが作成されたら、ディスクセットにドライブを追加するとき、または md.tab ファイルにおいて、下位デバイス名 (cXtXdX) の代わりに完全な DID 名を使用してください。scdidadm(1M) に -l オプションを指定すると、md.tab ファイルの作成に役立つマッピングの一覧が表示されます。次の出力例では、1 列目が DID インスタンス番号、2 列目が完全パス (物理パス)、3 列目が完全な名前 (疑似パス) です。
phys-hahost1# scdidadm -l 60 phys-hahost3:/dev/rdsk/c4t5d2 /dev/did/rdsk/d60 59 phys-hahost3:/dev/rdsk/c4t5d1 /dev/did/rdsk/d59 58 phys-hahost3:/dev/rdsk/c4t5d0 /dev/did/rdsk/d58 57 phys-hahost3:/dev/rdsk/c4t4d2 /dev/did/rdsk/d57 56 phys-hahost3:/dev/rdsk/c4t4d1 /dev/did/rdsk/d56 55 phys-hahost3:/dev/rdsk/c4t4d0 /dev/did/rdsk/d55 ... 6 phys-hahost3:/dev/rdsk/c0t1d2 /dev/did/rdsk/d6 5 phys-hahost3:/dev/rdsk/c0t1d1 /dev/did/rdsk/d5 4 phys-hahost3:/dev/rdsk/c0t1d0 /dev/did/rdsk/d4 3 phys-hahost3:/dev/rdsk/c0t0d2 /dev/did/rdsk/d3 2 phys-hahost3:/dev/rdsk/c0t0d1 /dev/did/rdsk/d2 1 phys-hahost3:/dev/rdsk/c0t0d0 /dev/did/rdsk/d1 |
「ローカルのメタデバイス状態データベースの複製の作成」に進んで、ローカルの複製を作成してください。
DID ドライバで問題が発生した場合は、「DID ドライバの障害追跡」を参照してください。